ちょっと遠くへ JR相模線に乗って無量光寺と寒川神社を訪ねる
広々と景観の広がる相模川沿いの地に出かけてきました(12月20日)
単線鉄道の車窓から流れる長閑な初冬の景色が爽やかでした。
原当麻(はらたいま)駅で下車する。
暫らく歩いて「あずま坂上」に出る、
相模平野から丹沢まで展望が一気に開けていました。
無量光寺の総門です。時宗の開祖一遍上人により開山された寺です。
「時宗当麻山無量光寺」
明治26年(1893)11月15日の火災で古くからの大伽藍は失ってしまいました。
二脚の柱を持ち高麗門と云われる形式の山門です。
明治の大火の時、この山門だけは焼失を免れています。
真正面が現在の仮本堂です。
一遍上人自彫と伝わる木製の立像の複製が中にあります。
馬場先生のプリントに貼付されていた1978年の無量光寺の写真です。
木立に囲まれて静寂に感じます。
焼失する前の本堂のあった場所には等身大の一遍上人の立像が本尊として
安置されており御影の像として尊ばれています。
参道の左右には一遍上人の歌や法語を刻んだ数多くの石碑や
芭蕉の句碑などがあります。
「世にさかる 花にも念仏うましけり」芭蕉翁
本堂裏の墓地には一遍・真教・智得以下歴代上人の
墓碑や五輪塔が立ち並んでいます。
無量光寺を後にして八瀬川(やせがわ)に沿って下ります。
右側は水田が広がっています。
今日の昼食場所「瓢録玉」です。
長閑な雰囲気の川魚料理のお店、
窓からの眺めです。水田が広がり刈り取られた藁が干してあり
長閑な田園風景です。
川魚の塩焼きに大根おろしを沢山載せて、トロロと麦ご飯
と云う献立が素朴な雰囲気にぴったりしていました。
午後からは本格的な雨になって来たので原当麻駅から乗車し
宮山駅で下車して、目久尻川(めくじりがわ)に沿って歩きました。
しばらく歩くと車道を挟んで立つ白い大きな鳥居が見えてきます。
これから行く寒川神社のニノ鳥居です。
太鼓橋を渡ると三ノ鳥居になります。
小雨にけぶる境内は静寂でした。
重厚な風格を感じる神門には、もう初詣の準備が出来ている様で
「八岐大蛇」が飾られています。
寒川と云う地名は寒は冷たい、川は泉を表す聖地とか、色々な説がある様ですが
この神社は八方除けの祈願で知られているようです。
私達女性はここの売店で美味しい甘酒を飲みました…
温かい甘酒を飲む間、じっと待って下さる何時もの優しい男性達でした。
最後に道路を挟んで、すぐ隣にある落ち着いた雰囲気の宮山神社へ行きました。
旧宮山村5組の神社の祭神を合祀したと云う味わい深い神社です。
午後は本格的な雨になってしまいましたが歴史上ゆかりのある場所を訪ね
ちょっと気分を変えた楽しい一日の旅でした。
馬場ファミリーは又来年も歩きます。