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哲学の科学

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子供にはなぜ人生がないのか(1)

2020-07-04 | yy74子供にはなぜ人生がないのか

(74 子供にはなぜ人生がないのか? begin)



74 子供にはなぜ人生がないのか?

子供には人生がない。猫に人生(あるいは猫生)がないのと同じです。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い」などと猫は言いません。目のまえにネズミが現れれば捕って食べる。それだけです。明日のことは考えもしない。したがって人生(あるいは猫生)がありません。
子供も同じ。朝、学校に行く。授業のほかにサッカーをする。終われば塾に行く、あるいは家でゲームをする。明日の心配はしません。明日使う道具をランドセルに入れたりぐらいはするが、家計の心配はしません。つまり、子供に人生はない。
子供は自分で自分の生活費を確保する必要がないからです。逆にリアルな人生がある大人にとっては、とりあえず今日と明日のサバイバルが必要です。明日以降の食料や生活費を確保しておかなければなりません。遊んでいる暇はない。出し抜かれたくなければいつも全力で走るしかない。忙しい人生を送るしかありません。
のび太にリアルな人生があれば、サバイバルで忙しいはずです。タイムマシンで未来へ行ったり、空き地でジャイアンたちと遊んだりしている暇はないでしょう。
大人は休む間もなく、自分の生活に関係するシステムをチェックしたり、お金を数えたり、会社に行って給料をもらったり、しなければなりません。

子供は楽そうに見えます。幸せそうです。しかしいやなことも多そうです。
保護者がいるから、勝手な生活はできない。大人がするような、居酒屋に行ったりショッピングに行ったりライブに行ったりする自由がない。家計を維持したり生活費を獲得しに出かけたりする必要がない代わりにお小遣いはわずかしかない。したがって現実的な計画が立てられない。
明日の生活費を確保しておく必要がない。したがってもちろん明日の仕事もない。実際、子供では、仕事をしたくてもだれも相手にしてくれないでしょう。結局、目的をもってするべきことはありません。
それに子供の毎日は、怖いものが多い。
親が叱るから怖い。先生も叱るから怖い。叱らない先生はもっと怖い。友達が怖い。友達に仲間外れにされるのが怖い。暗い夜道は怖い。幽霊が出るから怖い。人さらいや変な人がいるから怖い。

子供の毎日は楽しさと怖さの繰り返しです。それ以外はない。楽しさを求めて、怖さを避けていればよいだけです。
大人の毎日にもそれらはありますが、それ以外に大人にはもっと重要なもの、自分の実人生があります。楽しいことも怖いこともそれが自分の人生にとってどのような影響があるのか、まずそれを感じ取る必要があります。
自分の人生、それは瞬時も忘れてはいけない現実です。人生で失敗してはいけない。損をしてはいけない。損をしても後で取り返せないといけない。
大人は現実の社会で自分の人生をうまく操作し続けることで忙しい。明日のために今日は我慢している。子供のように今日の今を心から楽しんだり怖がったりしている暇は、ほとんどありません。それが大人と子供の違いでしょう。





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