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月齢進行表

~aki's diary~

【映画】しあわせのパン

2012-04-17 22:43:52 | 映画・シネマ

Shiawase_no_pan
しあわせのパン


北海道の洞爺湖のほとりにあるカフェ「マーニ」を舞台に、カフェを営む夫妻(原田知世・大泉洋)と、マーニを訪れるお客様たちのお話。


細かいストーリーの裏取りをしようとすると、描き込みが浅い部分が多々あります。
が、そういうことは抜きにして、最初から最後まで一環して流れてくる「ゆるやかな空気」に気持ちを委ねるようにして見ると、とっても心地良い作品です。


おすすめ~


エンディングで あの曲は、反則技やな。
良すぎて、アカン。


【映画】幸せパズル

2012-03-16 11:04:39 | 映画・シネマ

Pazzle
幸せパズル


夫と二人の息子のためにかいがいしく家を守るのが幸せだと思って来たマリア(マリア・オネット)。
しかし、50歳の誕生日プレゼントでもらった「ジグソーパズル」をきっかけに、今まで気付かなかった彼女の才能が開花する。
独身貴族のロベルト(アルトゥーロ・ゴッツ)と、ジグソーパズルの世界大会出場を目指すと決めたマリアは、家族に小さな嘘をつき、小さな秘密を持ち、大会の練習のためにロベルトの邸宅へ通い始める。


冒頭、ホームパーティでマリアが忙しく料理をし、座るヒマもなくゲストをもてなすシーンから始まるのですが、ほどなくそれがマリア自身のバースデーパーティだと解ってびっくり。
それを当然と思っている家族や親族。
女は家にいて家事をするもの。
目立たず控えめで、家族のために尽くすもの。
あぁ、アルゼンチンて、まだこんな感じなんかなぁ?
こんな女性に対する価値観から脱却するべく、若き女性監督のナタリア・スミルノフが撮った作品が本作のようです。
女性の自由や自立を訴えていますが、決して下品にならず、好感の持てる作品でした。


でもね、
そんなに大冒険はしていません。
これが日本の映画だったら、もっと違う結末になってるだろうなぁ。
多少の物足りなさの中に、まだまだ低いアルゼンチン女性の地位を感じつつ、それでも一歩踏み出した清々しさを感じるエンディングになっていました。


【映画】ヒューゴの不思議な発明

2012-03-14 07:48:24 | 映画・シネマ

Hugo
ヒューゴの不思議な発明


パリのリヨン駅の時計台に住む孤児のヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)。
毎日、駅の時計のネジを巻きながら生活するヒューゴの希望は、亡き父(ジュード・ロウ)の残した「機械人形」を修理して復活させること。
時計職人だった父の腕を引き継いだヒューゴが機械人形の修理を完成させた時、その人形がヒューゴと、ヒューゴの父と、ある人物の輝かしく哀しい運命を結びつけていく。


いい映画でした。
ひたむきに何かに取り組むことが、自分だけでなく誰かのためにもなっているというメッセージも良かったんですが、ヴィジュアルが素晴らしく良かった。
この映画、アカデミーの美術賞を獲ったんでしたっけ?
それも納得の仕上がりでした。
是非劇場鑑賞をオススメしたい作品です。


映画の父と言われる「ジョルジュ・メリエス」にちなんだお話なので、映画好きにはたまらないカットも満載。
音楽も良かった~。
舞台がフランスなので、そういう音楽になりますわな。
私の大好きなエリック・サティの「グノシェンヌ第1番」が、またよくマッチするシーンで使われてて、ツボでした。


全編パリが舞台なのに、台詞がフランス語じゃなくて英語だったのが、残念と言えば残念。
まぁ、イギリスとアメリカの合作映画だから、そこは仕方ないか。


【映画】セイジ ー 陸の魚 ー

2012-03-13 17:38:44 | 映画・シネマ

Seiji
セイジ ー 陸の魚 ー


監督 伊勢谷友介、主演は西島秀俊と森山未來のダブルキャスト。
この好きすぎるラインナップで、見に行かない理由がありません!


伊勢谷監督は俳優としての方が有名ですが、期待以上にいい映画で驚きでした。
(8年前の監督デビュー作「カクト」は観ていないので…)
適当に就職を決め、大学最後の夏休みにあてのない自転車一人旅に出た”僕”(森山未來)は、カズオ(新井浩文)の運転する車と接触事故をしたことがきっかけで、山奥のドライブインに住み込みで働くセイジ(西島秀俊)と知り合う。
寡黙でつかみどころがないセイジに魅かれた"僕”は、しばらくドライブインで働きながら村に残るが、ある出来事が彼等の日常を変えて行く。


誰かを救うとか、癒すとか、そういうものが いかに「する側」にとってギリギリのものなのか、ということを痛感する作品でした。
その描き方に賛否両論あるとは思いますが、「完全なる善」と「常軌からの逸脱」の境界線スレスレという感じに、キレイ事ではないリアリティを感じました。
登場人物は少ないのですが、それぞれが強く深くストーリーに関わっているので、誰の立場に感情移入して観るかによって、感じ方が随分変わる作品のように思います。


そうそう、裕木奈江を久しぶりに見ました。
若い頃から不思議な色気のある女優さんでしたが、その部分を損なわず、素敵な40代の女優さんになっていました。


【映画】マーガレットと素敵な何か

2012-03-13 16:39:20 | 映画・シネマ

Margret
マーガレットと素敵な何か


仕事はバリ・キャリ、一流のエリートと結婚間近で恋も順調のマーガレット(ソフィー・マルソー)。
毎日、分刻みで仕事に明け暮れるマーガレットの40歳の誕生日、彼女を訪ねて公証人と言う老人メリニャット(ミュシェル・デュショーソワ)がやって来て1通の手紙を渡す。
それは、7歳の誕生日にマーガレット自身が未来の自分に宛てて書いた手紙。
その日を機に、次々届く「7歳の自分」からの手紙は、マーガレットに忘れた過去を思い出させていく。


久しぶりに見ました、ソフィー・マルソー。
13歳の時に「ラ・ブーム」でデビューしたソフィーも、もう45歳なんですねぇ。
でも、相変わらずキュートでした。
そして、映画の中のファッションセンスも、ちょっとした雑貨や小物も、音楽も、いわゆる私の「モロ趣味」で、嬉しくて泣けてきそうでした。(笑)
誰が何と言おうと、私はこういう映画が好きです
マーガレットが、世界の国を相手に原発プラントを売りさばくキャリアウーマンという設定じゃなけりゃ、もっと好きです。
(フランスは原発大国だから仕方ないんだけど、タイミングがタイミングだけに…)


「マーガレットと素敵な何か」っていうタイトルもいいよね。
これってきっと、マザー・グースの「女の子は何でできている? 砂糖とスパイスと、たくさんの素敵な何かでできている」て一節と引っ掛けてるんだろうなぁ。
やっぱフランス映画って、全体的にお洒落だよね~
て思ってたら、タイトルは日本でつけた邦題やんね。