9月1日の防災の日、特別上映された「ガレキとラジオ」を見てきました。
東日本大震災から2ヶ月過ぎた頃に、南三陸町にできた災害情報用FMラジオ「FMみなさん」。
ラジオ制作の経験はゼロ、そして自らも被災者である9人の番組スタッフと、震災で孫をなくしたリスナーの幸子さんを軸に、2012年3月31日の放送終了までの10ヶ月を記録したドキュメンタリー映画です。
南三陸町の人に笑顔をと奔走するスタッフたちと、震災の日から時間が止まったような生活をしている幸子さん。
元気になろう、元気にしようと頑張ることは、素晴らしい。
でも、頑張らないことは悪いことではない。
まだそのタイミングにないだけのこと。
「FMみなさん」の放送終了間際、ずっと聞いているだけだった幸子さんが、初めてリクエストはがきを書きます。
幸子さんもまた、ここから少しずつ動き始めるのです。
そういう、様々な人たちのペースや思いを受け止めているというか、包み込んでいる感じがこの映画にはあって、その感覚をどう表現していいのかうまく言葉が見つからないのだけれど、敢えて言うなら「心地よさ」が存在していたように思います。
「FMみなさん」は、10ヶ月の放送の中でいくつかのイベントを企画します。
それらは、クリスマスツリーの点灯式だったり、震災で挙式ができなかった人を集めた「出発式」だったり、こうやって文字にしてしまうとありがちなものに見えてしまうけれど、大事なのは「誰のために、何のために」の思いの部分。
思いがあるイベントは、ささやかでも人の感動を呼ぶなぁと思いました。
いい映画でした。