今年最後の日は、大雪になりましたねぇ。
今年を振返ってみると、私にとって一番の出来事は、やはり姉が亡くなったことです。
姉の最後の言葉は「ありがとう」でした。
7年近くに及んだ闘病生活を常に気丈に受け止めていた姉でしたが、亡くなる少し前は意識や記憶が混濁して わけのわからないことを言ったり、看護している母に辛くあたることもしばしばありました。
そんな姉が、ある晩 習慣になっていた足のマッサージの途中で「ありがとう」と言いました。
「もう、いいよ。ありがとう。ありがとうね。」
あの頃の姉は体の自由がきかず、言葉もうまく話せなくなっていたので、もどかしさから苛立っていることが多く、ついぞ「ありがとう」なんて言ったことがありませんでした。なので、母とふたりで顔を見合わせて驚いたことを覚えています。
何度も「もういいから。ありがとう。」を繰り返す姉に、「わかったよ。じゃ、もう寝ようね。おやすみ。」と答えて各々眠りについたのですが、姉はその晩に眠ったまま静かに逝きました。
末期の癌患者は全身に酷い痛みがあるため、死に顔が苦痛で歪むと聞いたことがありますが、姉は穏やかな顔で亡くなりました。
あの時の「ありがとう」は、マッサージはもういいという意味ではなく、お別れの言葉だったのかなぁ、と、後から思ったものです。
「ありがとう」という言葉を言われると、ちょっと照れくさいけど嬉しい気持ちになります。
でも、「ありがとう」という言葉は自ら口にした時も、自分を暖かくて穏やかな気持ちにしてくれます。
姉が穏やかな顔で逝ったのは、そのことの証のように感じています。
今年はLunnaで7本、Un jourで5本、Jazzで7本、その他助っ人ボーカルで2本のライブをしました。
一緒に演奏してくれたメンバーに、見に来て下さった皆様に、ライブの場を与えてくれたお店やイベント主催の方に、そして、ライブを通して新しく繋がった方々に、改めて「ありがとう」を伝えたいと思います。
それから、山あり谷ありではありますが、今年も食いはぐれることなく生活できるだけの仕事を頂けました。
今年も、仕事を通して新しく学んだことが沢山ありました。
なので、仕事でお世話になった方々にも「ありがとう」。
外は寒波で冷え込んでいますが、「ありがとう」で心穏やかにして、新年を迎えたいと思います。
そして、来年も またたくさんの「ありがとう」を言えるように、前向きに動いていきたいと思っています。
何卒、よろしくお願いします。
夕方には今年最後のライブのため、カウントダウンイベントに行ってきます。
大雪の野外ですよ!
本当にイベントは開催されるんでしょか?
今んとこ中止の連絡は入っていないので、寒さに負けないよう夕方に向けて気合いを充電します(笑)
空の月が新しいスタートを迎えるのは1月4日。
亡くなった姉の誕生日。
生きてたら、来年は年女だったんだな、と、そんなことにさっき気付きました。
次の新月まで、あと4日。