Merry Christmas!
先日とある方から、以前私のブログを楽しみに読んでいた、みたいなことを言っていただけたので、とっても久しぶりに投稿してみました(笑)
「早起きは三文の得」ということわざがあります。
一般的には『早起きして時間を有効に使えば良いことがある』といった意味に理解されていますが、私の聞いたお話は違います。
昔、いろいろな売買が升の量り売りでされていた頃、いつも早起きして仕入れに行く油商人がいました。
夏のような気候の良い日だけでなく、冬の寒さが厳しい朝も、暗いうちから起きて油を仕入れに行くのです。
それは なぜか?
液体は、温度が高いと膨張し、逆に低いと収縮します。それを知っていた商人は、朝まだ気温が低いうちに、収縮した状態の油を升で測って仕入れ、日が高くなった昼間に膨張した状態で升売りするのです。そうすると、収縮した油が膨張してかさが増えるので、仕入れた量より少し余分に売ることができ、その差額が「三文」ぐらいになるというわけです。
なるほどー、と思うのですが、この話にはまだ続きがあります。
商人はその三文を自分の儲けにするのではなく、その分を値引きして、お客さんに安く油を売っていたのです。
街では「あそこの油売りは他より安い」と評判になり、商売は繁盛するわけですが、それは他でもない、商人の「早起き」の賜物である、と、そんなお話です。
だから、正しくは「早起きは三文の徳」と書くのだとか。
知恵は私利私欲のためでなく、利他のために使う。
今も仕事の基本は同じなんだろうなぁ、と思います。
ついでに、液体の体積の話をもう少し。
水は1cc=1gですが、これももちろん水温で変動します。
ccとgがイコールになるのは、水温が4℃の時なのだとか。
4℃とは、基準が基準として機能する、一番ナチュラルな温度。
萎縮せず、虚勢を張らず、そのままの自分。
それは、水でいうなら4℃。
なんか、いい感じ。
今年も、あと少しで終わり。
飾り立てず、引っ込みすぎず「4℃」の自分でいられただろうか?
来年も「4℃」の自分で生きていきたいと思います。
1週間前の18日は、今年最後の新月でした。
明日は上弦の月。
次の満月は、来年1月2日。