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月齢進行表

~aki's diary~

【コミック】きのう何食べた?

2010-12-03 18:02:49 | 読書

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「きのう何食べた?」よしなが ふみ


滅多に漫画を読まない(買わない)のですが、久々にハマってます。
マン喫ではなく、買ってます。
しかも、繰り返し読んでます。


43歳のイケメン弁護士 筧史郎(シロさん)と、41歳の美容師 矢吹賢二(ケンジ)のお話。
このふたりはゲイで同居中という設定なんですが、なんというか、とてもほのぼのした暮らしぶりが描かれていて、これはこれでアリだなぁ~と思いながら読んでます。(笑)


着目すべきは、シロさんが毎日作る料理の数々。
高給取りの弁護士とはいえ とっても ケチ 経済的なシロさんは、毎日必ず6時に仕事を終え、帰りの道すがら、スーパーで旬の食材を少しでも安く買うことに情熱を燃やしています。
そして、冷蔵庫の食材は絶対に腐らせない、美味しいうちに使い切るをモットーに、毎日の献立を工夫します。


小説も漫画も よっぽど読み返すことのない私が、なぜこの漫画だけは繰り返し読むのかというと、漫画の中に料理のレシピが出て来るから。
シロさんのポリシーが上記の通りなので、食材の入手に困ることもなく、手軽に作れる料理ばかり。日々の献立の参考にさせて頂いてます。
特別ゴージャスじゃないけど、ほっとする料理ばかり。しかも美味しい。
お料理好きの方、毎日の献立にお困りの方にオススメの一冊
一度お手にとってご覧くださいませ。(笑)


ストーリーそのものも読みやすくて(ゲイものが読みやすいってどうよ?と思うかもしれませんが、ホント読みやすいんですよ)、時々ちょっと考えさせられて、私好みな感じです。
ゲイの息子を理解しようとしてはズレていく母親の滑稽さが切なかったり、シロさんの依頼人が男性だと いちいち焼きもちを妬くケンジが女の子みたいで妙に可愛かったり…。
男二人の同居物語なのに、なぜかしら妙に共感できる部分が多いように感じるのは、登場人物が自分と同世代だからなのかしらん?


読んでみたいなぁと思われた方、この漫画だけは毎日「使用」するので、ご希望いただいても お貸しすることはできません。
あしからず。m(_ _)m



午前中は晴れて暖かかったのに、午後にすごい暴風雨があって、今はぐっと冷えてきました。
明日は大垣城西公園でイベント出演なのになぁ。
寒いかなぁ?
せめてお天気だけでも もってくれれば…。
出演は18:00頃になる予定。
よかったら観に来てくださいませ。
イルミネーションが綺麗ですよ。


次の新月まで、あと3日。


声は天から、声は内から。

2010-01-31 10:54:40 | 読書

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水口聡さんというオペラ歌手の方が書いた「声の力で人生をもっとよくする!」という本を読みました。
妙にポジティブな自己啓発本は苦手ですし、ボーカルに関しての How to本 もあまり読まないタチなのですが、たまたま書店で手にとってパラパラとめくったときに、「声には生命力がある」という文字が目に入り、単なる発声法の本じゃなさそうだなぁと思って買いました。


色々共感するポイントはあったのですが、「ははぁ~」と思ったのは「声は天から降りてくる」という章。
力んで歌ったらいい声は出ないので、体の力を抜きましょうという話なんですが、『声を出そうと思うのではなく、声はすでにあるもので、天から降りてくるもの。それを一旦自分の中に取り込み、自分の体を介して放出する』というイメージで発声するというのです。
力まずに声を出すには、こういうスケールの大きいイメージって必要だと思います。


そして、「うぅむ」と思ったもう一つのポイントは、『声の力を高めるには人間力を養う』という考え方。
水口式メソッドという発声法はユニークな点がいくつかあって、「口を大きく動かす」「腹式呼吸は正しく」という、ありがちなメソッドの他に、「マイナスイオンを取り込む」とか「歩く」など、従来の発声法にはあまり見なかったものがあります。
そのうちのひとつが「人間力を養う」です。人間力のある人の声には力があり、表現力も伝達力も、結局は「人間力があるかないか」に起因すると。
確かに女性の歌い手は、恋をするとびっくりするくらい魅力的な歌をうたうようになります。(ごめんなさい。男性の歌い手さんがどうなのかは、よく知らないです。)
歌い手の内側(経験)にあるものが歌にもたらす影響は多く、歌い手が何を経験し何を考えたかは、如実に「うた」に表れてしまうようです。


「声」は天から降りてくるもの。その「声」を放出するためには体作りが必要なのだけれど、それは体力やテクニックだけではなく、根本的に「人間力」があること。
かは~っ。日々精進せねばなぁ、と思う本でございました。


この本を読んでから、ちょっと声の出にくいキーの歌をうたってみたら、多少いつもより楽に出ました。ホントに。
まずはこの感覚を繰り返して自分のものにして、あとは人としてどう高いところを目指すか、ですかねぇ…。
道のりは長いと見た。(汗)
気長に頑張ります。(笑)
60歳くらいで、味のある歌い手さんになれたら嬉しいです。



BlueMoonを過ぎて、今日からは欠けて行く月。
放出力が高まる時期なので、要らないものはどんどん整理してスッキリするのに最適な14日間。
ちょっと気合い入れて掃除するか…。


独占

2010-01-12 00:43:59 | 読書

江國香織さんの「がらくた」という小説の中の一節。

「人は人を所有できるが独占はできない。
 それでもどうしても独占したいと望むなら、
 望まないものも含めたすべてを所有する以外にない。」

わかるような、
わからないような、
わかるけどわかりたくないような…。

望まないものも含めたすべてを所有したことで「独占した」と思っている感覚は、きっと思い込みに過ぎないんだろうなぁ。
かといって望まないものを排除して、相手の状況や環境を自分の望む通りに仕立てたとしても、決して「独占」にはならないんだろうなぁ。
どっちみち、人を独占することはできない。
多分そんなことは誰もがわかっていて、それでも相手を独占したいと思うのは、その相手に独占されたいと思っているのに叶えられないからなんじゃないのかなぁ、なんて思います。
独占することが不可能なのと同じくらい、独占されることも不可能なのにね。
だから、主人公が「独占」を追求する小説はせつないです。

まだ読みかけなので、最後まで読んだらまた印象は変わるのかもしれませんが。


江國さんの小説とは全く関係ありませんが、来月、助っ人ボーカルでライブすることになりました。
2月21日(日)
岐阜市鹿島町 ライブホールM's
OPEN 18:00
START 18:30
チャージ ¥1000
「YMKM 」というバンドで2曲ほど歌います。
よろしかったら遊びに来てくださいませ。


読書中

2010-01-05 21:10:56 | 読書

昨日か今日あたりから仕事が始まっている人が多い中、未だ休みが続いている日雇い労働者のワタクシ。
よくよくカレンダーを見てみたら、今週末は世間もまた3連休じゃん!と思ったら、13日の仕事始めまでダラダラしてしちゃえ!なんて気になり、明日の午前にかるぅ~く予定されている仕事の打合せすら面倒になってきてしまいました。
ぶっちぎるか?(うそ)
ニンゲン、堕ち始めたら一気ですからねぇ。気をつけないと。

今日はリビングのソファにごろんと転がって、ひがな一日読書をしました。
年末に図書館で借りて来た小説は見事に恋愛ものばかりで、それもわかりやすいやつじゃなくて、結構フクザツなものばかり。
それなりに面白いけれど、そういう小説は読むだけで体力を消耗します。読書はスポーツです。(笑)
感情移入しすぎなんだろか?

読書というのは文章を読みながら自分の記憶や想像力を総動員して、映像を頭の中に映し出すという作業をしていて、映像を見る時とは違う脳や感性を刺激します。
読書の時に使う「文字を映像化する」という感受性は、作詞の時に使う「イメージを言語化する」という作業に影響しているような気がします。

そんなことに集中していたおかげで、この時間までお酒飲まずにいられました。(え?それが普通ですか? いえ、私にとっては非常に珍しいことなのです…ww)

今日は二十一日夜。
最近は夜になると雨が降ったり止んだりで、お天気が不安定。
今年最初の新月まであと10日。


夢の見方

2009-09-13 11:37:43 | 読書

今日はいいお天気です。

朝、洗濯物を干してベランダの植物に水をやっていたら、珍客発見。
Kaeru
アマガエル。
うち、4階なんだけど、どうやって上って来たんだろ?(笑)

バジルはそろそろ終わりの季節。
Bazil
生えている葉っぱを一旦全部収穫。
近いうちにバジルペーストにして冷凍保存する予定。

Asiantam
アジアンタム。
この夏の間に一度枯らしかけたんだけど、なんとかここまで復活。
しかし、この他に枯らしてしまった鉢植えが、大小合わせて4鉢ほど。去年はあんなによく育ったのに、今年はダメだったなぁ。
よく、植物には人の気が影響するっていうけど、それが本当なら、確かにこの夏は余裕なしだったし、どこか気持ちもカサカサしてたかもなぁ、と思ったりします。

香山リカさんの「しがみつかない生き方」という本を読みました。

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読み始めて知ったんですが、今、売れてるんですね、この本。
ひねくれ者なので、売れてるとかマスコミで採り上げられている本はあまり読まないタチです。なので、この本は売れてるから読みたかったわけじゃなくて、「しがみつく」という言葉にひっかかるものがあったので手にとってみました。
鬱や依存症の経験があると、「しがみつく」という言葉に敏感に反応してしまいます。で、知らない間にまた依存症に取り込まれていないだろうか、と、今の自分を確かめるために読んでみる、とまぁ、そんな感じです。
読んだ感想は‥、いろいろ勉強になりました。(笑)

「人生の成功者」とか、「敗者」とか、勝ち組とか負け組とかいう言葉があるけれど、何が勝ちで何が負けなのか、実はよくわからないです。
ある瞬間、地位や名声や大金を手にしたとしても、それは永遠に続くものではないだろうし、無くさないためにそれらにしがみつこうとすると、「もっと、もっと」と必要以上に求め過ぎて、本当は足りているのに自分で勝手に不幸を背負いこんで枯渇していく。そういう生き方が「勝っている姿」や「成功している姿」とは思えないです。だって、ちっとも幸せそうじゃない。
まぁ、そんな人ばかりではないのですが、そういう人って結構多いなぁ、と思うので、一般的に言う「勝ち組」という人を見ても、実はそんなに羨ましくなかったりします。

いい時もあれば、悪いときもある。悪い時っていうのは、本当に「なんでこんなことになるんだろう?」と思うようなことが重なり、それは個人の努力ではどうにもならないものだってことも、よくある。
今の雇用問題って、それに近いかも。本人のヤル気に関係なく仕事がないという状況で、「頑張ればなんとかなる」という言葉だけ繰り返し聞かされても何を頑張ればいいのかもわかんないし、なんともならないのは個人の努力が足らないからかって言ったらそうばかりじゃないし。
そういう時に必要なのは「努力をすれば必ず夢は叶う」と疲れた心と体にムチ打って頑張ることではなくて、気持ちや環境がどうにも整わなくてうまくいかない時に、孤独や不運に耐える力ではないか、という香山リカさんの言葉に、遠く近く今までの自分のことと重ねながら、なるほどそうかもしれないと思いました。

Garden_03
うまく行かないときは、空を見ながら少し休憩だ。
夢が叶わないとも、夢見ることが無駄だとも思わないけれど、がむしゃらに夢を追いかける歳ではなくなった大人には、大人の夢の見方があるんだと思います。


なんか、うまくまとまってないなぁ。
まいっか。