長崎には猫がいっぱいいるよね。
たぶん,熊本の実家の回りにはあんまり居なかったような・・・。
「猫と写真の時間」(えい文庫:藤田一咲)でござる。
壁からちょいと顔を出した猫,
眠り込んでいる猫,
空を見つめている猫,
哲学している猫。
様々な猫が,いっぱい出てくるこの本。
観ていて,読んでいてとても温かくなるのでござる。
あちきもたまに猫を撮るのでござるが,
かわいいなと思うと同時に,
この猫,どうやって生きているんだろう?
と心配になることがある。
そんな心配するくらいなら,自分の心配しろよ・・・。
と,猫から云われているような気もする。
猫がいっぱい詰まったこの本,
オススメなのでござる。
カメラは数多あるけど,コレは気になる1台でござる。
色々探しても,ココに出てくる「秋月」は,
オークションでも出てこない。
それもそのはず,
200台前後しか出ていないようだから。
※ ちなみに「安原一式」は数点見つかる。
「安原製作所回顧録」(えい文庫:安原 伸)でござる。
「京セラ」で一眼レフカメラの開発に携わった筆者が,
世界最小のカメラメーカー「安原製作所」を設立し,
「安原一式」,「秋月」などの金属製カメラを作り出すのでござるが,
そこに至るまでの考えを,
当時のカメラ業界や社会の価値観を見事にえぐり出して書いている。
あちきは,安原氏が開発されたカメラを持ったことも
見たこともないので,
これらのカメラについてあれこれ云うことができない。
しかし,氏の生き方に憧れるのでござる。
夢をもって生きる,これは本当は当たり前のこと,
しかし,何かが絡まってそうはできないことも多い・・・。
このカメラ,氏の生き方同様,
実に魅力的なカメラなのでござる。
おそらく,あちきがコレを触っても
まともな写真は撮れないだろうと予想するのでござるが,
それでも,持って,撮ってみたいと思わせる。
あちきは日頃から,
誰かが写した,何かの写真が欲しいと思っているわけではない。
単に,写真を撮りたいと思っている訳ではない。
そりゃ,上手に撮れればそれは嬉しい。
でも,その過程,
撮るまでの過程,撮っているときの過程が好きなのでござる。
握って,いじって,試して,撮る。
そうして,できた写真を眺める・・・あれ,思ったより色が悪いな・・・。
なんてね。
例えば,キャンプに行って見てご覧。
何であんなに不便なことをするの?
火をおこして,暖をとって,
水を節約して,灯りだってポンピングしたり・・・。
一つ一つが手間のいる作業・・・。
この作業が実に面白い。
冬場のキャンプで油が凍ってしまって料理がし辛かったなんて,
もうその話は,宝物なのでござる。
それと同じかも。
楽しいことは自分ですることなのでござる。
このカメラにはそれがありそうなのでござる。
さて,簡単にカメラ・メーカーになることは絶対にできない。
そこには,闘わなければならない壁がいくつもあるのでござる。
絶対に作りたいという思いがなければできないし,
作って売るために必要な知識が当然必要なのでござる。
この本が,カメラを作ることの苦労や,
楽しさだけなら,あちきはあまりオススメしないのでござるが,
あちきのような素人でも分かるように,
当時のカメラ業界の様子や,
カメラが誰もが持つことできる家電になってしまったことなどについて,
深く説明してある。
氏は,そのことをよく知っているのでござる。
そうでなければ,ここに出てくる商品は,
世に出てこなかったはずでござる。
そうでござるね,
この本には,カメラの歴史が書き記されているのでござる。
と,同時に,カメラだけでなく,
我々が“当然”と思っていることが,
実は“はかないもの”だということを静かに語っているのでござる。
実に貴重でござる。
あちきもカメラ少しでも触る人間でござるが,
もう少し,消費者としての「責任」をもつべきこともあるな・・・。
とも,考えさせられる本でござった。
久しぶりの「廃墟」ネタでござる。
先日,松浦市に出張に行ったのでござるが,
ここ「伊万里」も通る。
もう,行く前からワクワクでござる。
仕事が終わると,すぐに川波造船所へ!
そうしないと,夕日が目の前の山に隠れ,
大きな日陰ができてしまう。
4年前にもココに来たのでござるが,
まだ残っていた。
そのときの記事はココから。
ああ,もう陰ができている・・・。
冬なので,草木は枯れて建物が見やすいのでござるが,
以前よりも柵が手前まであって,
クルマは駐めにくくなっている。
しかも,今日は肝心の裏手に回ることができない。
もちろん,中に入る人もいるのでござろうが,
あちきは,遠くから見つめる。
また陰が広くなってきた。
ここもじきに無くなって仕舞うのでござろうか。
もっと見ていたかったのでござるが,
今日は帰ることにした。
カメラが欲しくなる・・・。
タダでさえ物欲の塊なのに,この本を読んだら更に・・・。
「僕とカメラの旅物語~ノルマンディでコンタックス,な日々~」
(えい文庫:蜂谷秀人)でござる。
パラパラと頁をめくると,
ツールドフランスの写真が沢山出てくる。
「あら,失敗したかな?」
あちきは,ツールドフランスに関しての知識がゼロなのでござる。
これは,読めないかも・・・。
しかし,そんな心配は無用だった。
筆者のカメラへのこだわりが,
強烈に伝わってくる。
筆者がこれまでに手にしたカメラにレンズ,
その中には事情があって手放したモノも。
その話がとても面白い。
この手の本は,自慢話にとれるモノも多いのでござるが,
筆者の軽快な文は,
それを微塵も感じさせない。
撮ることが好きなんだなと思える。
そうして,紹介されたカメラやレンズが,
なんだかとても欲しくなる。
ソヴィエトのカメラの話なんかも,
面白かったな。
イイ本だ。
「乙女」って,最近見ないな・・・。
と云うか,「乙女」そのものが何だか理解できない。
穢れを知らないっ若い娘て云うけど,
何を知らないことなの?
ま,そんな事を堅苦しく考えているとこういった写真は撮れないでござるね。
「乙女写真の時間」(えい文庫:藤田一咲)でござる。
我が軍団,隊員は4人とも男で,
かく云うあちきも男,
我妻K元帥がかろうじて女なのでござるが・・・。
乙女ではなさそうな気がする。
そうなると,我が軍団では,
乙女を撮る機会は限りなくゼロに近い。
でも,こう云った写真も「撮るかもしれない!」ではないか。
さて,この本,写真の撮り方を伝授するような内容ではなく,
眺めてしみじみその温かさを感じるものでござる。
失礼かもしれないが,
すっごい美人が登場する訳ではない。
しかし,味があるというか,
その表情に,その仕草に可愛らしさや,
弱さや,強さを感じるのでござる。
歳をとっても「乙女」,そうなると,
我妻K元帥も「乙女」なのかなぁぁぁぁぁ。
カメラについて,それから撮影に際して,
藤田殿がどのようなスタンスで取り組んでいるかが
書かれていて,なかなかそれも面白い。
今日は,JOKER殿たちと,写真撮影に行くはずでござったが,
朝は雨交じりでござったので,
延期とのこと。
朝から,クルマも洗ったことだし,
あちきだけでも行ってみるか。
しかし,見てよ,この波。
外の気温は4度くらいでござるが,
風が5mほどあり,体感気温はマイナスでござるね,
吹き飛ばされそう。
せっかく洗ったABARTHくんにも潮がかぶる状態・・・。
また洗わねば・・・。
そんな中,ネコくんは,たくましい。
互いに体を寄せ合って,暖をとっている。
近親で交配しているのか,眼などに異常があるネコが数匹いるが,
一応にみんな元気。
逃げるネコあれば,寄ってくるネコあり。
「寒いね~」って云うと寄ってくる。
缶があちこちに置いてあるところをみると,
エサを貰っているようでござるね。
でも,一応にみんなお腹をすかせているようでござる。
粉雪が降ってきた・・・。
明日は雪が積もるらしい。家路につこう。
こんな旅がしてみたいでござるね。
好きな車に乗って,好きな国を廻る。
実にいい!
※でもあちき,飛行機が苦手なのね・・・。
「チンクエチェントで駆け巡るイタリア5000km
-南イタリアの年末年始風景-」(えい文庫:笹目二郎)でござる。
ABARTHに乗っているだけで,
もう,気分は上向きなのでござるが,
さらにソレが,イタリアの街だったらと思うと,
もう,興奮状態でござる。
チンクエチェントを駆って,様々な街を旅する筆者,
さらには,奥方殿の行動力には尊敬する。
イタリアには,行ったことはあられると云うが,
クルマで廻るのは始めてとか・・・。
しかし,これまでに様々な国を廻られただけに,
“勘”と云うか,“嗅覚”と云うかそう云ったモノがあるのでござろうね。
そう云えば,あちきも廃墟探しで,
お目当ての場所が見つからなかったことはない。
ホテル探し,レストラン探し,駐車場探し,
荷物の移動,食事のこと等,
同じような書きぶりで,少々退屈する部分はあるが,
可愛らしいチンクの写真に,
気取らない街並みが筆者のカメラで撮影してあり,
読書という旅を味わうことができた。
長崎も数台見かけるなあ・・・。
気合いをいれて見付けようとしているわけではないのでござるが,
「おや?」と気になるクルマ。
ワーゲンバスでござるよ。
長崎でも,可愛いバスを見かけるでござるよ。
オーナーさんのこだわりが見えるねえ。
このワーゲンバスについて取り上げた本,
「ワーゲンバスな気分 VWタイプ2ほど素敵なクルマはない!」
(えい文庫)でござる。
豊富なイラストと写真,
それから,オーナーさんの話,
バス選びのポイント,パーツにショップ,
それから,タイプ2の歴史など,
様々な情報を得ることができる。
クルマとそのオーナーさんの人柄・人間性?が
直結しているって,このワーゲンバスの魅力の一つかも。
ガレージに置きたいクルマかも・・・。
これは,我妻K元帥に絶対怒られる。