Tsuki軍団の野望

模型・廃墟・本・毎日のちょっとしたくだらない出来事を紹介するでござる。

たかしな模型店

2011-01-08 10:45:17 | 日記

この正月に寄りたい店があった。
実家の熊本にある「たかしな模型店」だ。

小学生の頃には頻繁に通っていた模型店だが,
長崎に住むようになってからは,帰省しても,
なかなかお店に寄ることができなかった。

おじちゃん,元気かな?
おばちゃん,元気かな?

最近,そんな気持ちがこみ上げるようになっていた。

実は,大晦日の日に,お店の前を通ったのでござるが,
そのとき,車庫の扉をおじちゃんとおばちゃんがいじっているのを見た。

あ,元気そうだ。

昔ほどシャキシャキと動いている訳ではないが,
元気そうで安心した。

本当は,元気な姿を見れば安心なのでござるが,
やはり,お店に入ってみたくなった。

子供達と一緒に,トイザらスに買い物に行った帰り,
2日の朝に「たかしな模型店」に入ることにした。

あちきは「たかしな」を知るまでは,何処でプラモデルを買っていたのだろう。
友達から紹介を受けて,始めて「たかしな」に入ったときは,
びっくりした。
品数が豊富で,どれも欲しいものばかりだった。

上手に作られたプラモがケースに入れてあり,
それまで,巣組しかしていなかったあちきも,
将来はこんなプラモが作れたらなと夢見た。

おじちゃんは気さくな方で,よく子供達の相手をした。
あちきはあまり,その輪に入ることはできなかったが,
プラモデルを選びながら,よく話を聞いていた。

帆船模型の魅力。
そうそう,長崎で武蔵の土台が生まれたこと,
その進水の様子を見事に語ってみせた。
あちきが,長崎に住むなんてことは全然考えていなかった小学生の頃である。

おばちゃんはよく働いた。
それから,おじちゃんをもり立てていた。
サービスもいっぱいしてくれた。

あるとき,おばちゃんから話しかけられたことがある。
当時,田宮のMMにはまる小学生は少なかったらしく,
いつもどんな風に模型をつくっているの。
きっと,上手だと思うな・・・みたいなことを話してくださった。

あまり,友達とおじちゃんとの話の中に入られないあちきでござったが,
おばちゃんは見てくれているんだなと温かく感じたことがあった。

当時,あちきたちのお小遣いは少なく,
大きな戦車は,特別なときにしか買えなかった。



だから,2号戦車は大好きだった。
安くて,兵隊さんもいっぱいついている。
これを買うと,お小遣いが底をつき,
接着剤まで手が回らなかった。
塗料なんて,とんでもない買い物だった。
これに,300円くらいでさらに兵隊さんを買い足し,
小さな2号戦車にいっぱい兵隊さんを乗せたものでござる。

「たかしな」には,ポイントカードがあり,
これが,商品を買うとその金額毎についてくる。
500円買うと,5点で,50円の価値がある。
積もり積もればである。
お小遣いの少ないあちきにとってはとても有り難いものだった。

そうそう,2,000円のプラモデルを買うために,
ありったけのお金を「たかしな」に持って行ったことがある。
中には,10円や1円玉も入っていたと思うのでござるが,
おじちゃんもおばちゃんも笑顔で対応してくれた。
「ありがと!」ってね。

なんで,「たかしな」って云うの?
って,みんなおじちゃんに質問した。
「なんでって,うちは安っぽい品物は売らないの,だからたかしなさ」って,
でも,みんなおじちゃんの名前からきていると思っていた。

ココには,いっぱいいっぱい想い出が詰まっている。
つまり,子供たちにとって,
お店は,モノを買うだけの場所ではないのでござる。
大人とコミュニケーションをとって,
いい大人の見本を学ぶ場所だったのでござるよ。

ガンプラブームのとき,変な商売をする店が出た。
要らない商品と抱き合わせで売る店だ。
そこのお店に交渉しても,子供を相手にちゃんとした話もしなかった。
そのことをおじちゃんに云うと,
本当に怒っていたね。
子供をなんだと思ってるんだ!ってね。

なんか嬉しかったな。

さて,話は1月2日に戻す。
おばちゃんは小さくなっていた。
でも,肌の艶も声も昔を彷彿とさせた。
あちきのことはあまり覚えていないかもしれない。
だって,体重は当時の3倍にはなっていると思うから。

あちきは,戦車模型を買おうかな?
と思ったのでござるが,
見付けた見付けた。
「ルパン三世 カリオストロの城 LUPIN3 & AUTOGYRO ★奪取★」
(グンゼ産業)でござる。



コレ,10年以上昔のキットだよ。これにしよう!

おばちゃんのところに持って行く。
おじちゃんは元気ですか?と問うと,
まあまあと云った返事だった。無理もない,
誰かよく分からない人がおじちゃんの話を持ち出すのだもの。

おばちゃん,何度も箱をクルクル回す。
値段が分からないらしい。
あちきが,2,200円と書いてありますよと云うと。
じゃあ,1,700円でいいと云うのでござる。
いや,それは困りますよと云うと,
久しぶりだから・・・と少し思い出したようでござる。
30年以上も前から来てて,最近なかなか来られないから,
懐かしいです。と云う話をすると,
おばちゃんも笑顔になった。

そうして,プラモの値段も1,600円になってしまった。
こちらが恐縮してしまう。

「たかしな模型店」からABARTHを出したら,
丁度おじさんが散歩かな?帰ってくるところだった。
あちきが会釈をすると,おじちゃんも笑顔で会釈をした。
なんだか,手を振ってくれたように感じた。

家に帰ってびっくり。
このプラモ,オークションで5,000円のスタートで出されていた。
(入札するかどうかは別として・・・)

こりゃ,お盆にも行かなきゃいけないね。


 
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ゆるゆる模型軍団 Yuru Yuru Mokei Corps

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熊本帰省日記 其の七 【お年玉で買い物!】

2011-01-08 09:19:49 | 日記

お正月特集
イタリア(熊本とも云う)帰省紀行
お年玉でお買い物!

先日,熊本(いやあれはイタリア)の実家から帰ってきたあちき。
遅ればせながら,熊本(だからイタリアだって)での様子をUPするでござる。

子供の頃,「お年玉」は超巨大な臨時収入でござった。
その金額に,世界を征服した気持ちになったものでござる。

しかし,大半は貯金するハメになり,
あちきはこの頃から,臨時収入は素通りすることを覚えたのでござる。

さて,子供の頃のお年玉は「たかしな模型店」で
プラモデルを買うことに使われたのでござるが,
今の子供たちはプラモデル買わないのかな?



予想通り,ゆめタウン サンピアンのトイザらスへ直行!
もう,子供たちはワクワクでござる。
小さい頃は,店頭で悩んで悩んで,
仕舞いにはどうでもいいモノを手に取っていた子供たちも,
少し,年齢が進むと買いたいモノがはっきりするでござるね。
それに,お金の計算もできるんだね・・・。
たまには自分のお金でお買い物もいいね。



さて,長男はゲームソフト。
風来のシレン3だって,これ面白いの?



次男もゲームソフト。
ポケモンのホワイト。
これを買うと,普段は400円くらいするガイドブックが貰えるそうで,
悩む次男。
タダなら貰うべきだろう!
白と黒,どっちにしようかな・・・って,
あんた,白買ったんだからガイドブックも白でしょう!




三男はベイブレード関連グッズ。



大好きなお友達とするんだって。



四男は最初ゲームソフトが欲しいって云ってたけど,
あんたゲーム機持ってないでしょう。
しかも,できないじゃん。と云うと,
あっさりウルトラマンゼロの人形に,
だって,明日,映画を観に行くもんね。

あちき?

あちきは買わないって云ったでしょう!

絶対に買わないの!

あ,まずい!こんなモノが買い物かごの中に~!



GREENLIGHTのミニカーでござるね。



クラシック・シリーズのコブラでござる。
1/64スケールなのでござるが,これが結構いいできなのでびっくり。



ホイルやエンブレム,



バンパーの作り込みが素晴らしい。



おお!こんなのも入ってた!



これも1/64スケール。
フォルクスワーゲンのバンでござるが,



かなりカスタマイズされている。
しびれるぜい!

後輪なんか太いの履いてます。



Maiso のミニカーでつや消しの塗装が渋い。
しかもフロントは塗装がはみ出したのかな?
ホワイトでタッチアップしているところが可愛い。
可愛いから許す!



さて,最後はNewRay Toy のミニカー。
中国製のミニカーで,ダイキャスト1/24スケールで,
1,000円を切るのでお得感があるのでござる。



しかし,陳列されていたときからタイヤがとれている。
流石でござる。
他にFIATのミニカーがないのでコレを購入。



これ,ケースがかなり頑丈。
8カ所もビスをとる必要がある。
しかも複雑・・・これなしなら500円で販売できるんじゃないの?



タイヤははめ込むだけでOK!完成でござる。



1,000円を切るくらいでござるから,
細かな造りは十分ではない。



しかし,ちょいと机に飾る分には,
これで十分でござるよ。



FIATのマーキングもしっかりしているぞ!

やっぱ,買っちゃったね・・・。


 
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