前にもブログで紹介したでござるが,あちきは大牟田の亀の甲町で幼少期過ごしたでござる。近くに三井三池の工場があり,その社宅跡でござろうか,そういったところが遊び場でござった。
昔使われていたプール跡や防空壕,ひっそりとした集会所跡など,そんなところで遊んだ経験からか,そういったところに惹かれるでござる。
あれこれ廻ってみて,九州には近代化遺産が多く残っていると感じるでござる。それは,解体するのに予算が伴い,それに関わる予算が捻出できないという経済的事情もあると思うでござるが,もう一つは,それらを愛する心があるのだと感じるでござる。
もちろん,文化,技術,産業,農業,行政など様々な分野で近代化を積極的に押し進めたという背景があってのことでござる。勿論,軍事的な分野の遺産も悲しいながらござる。
京都や奈良といった古都のイメージからは離れる九州でござるが,近現代の遺産に関しては負けてはいないでござる。
何と言っても,これらの遺産に関しては,懐かしさを感じることができるでござる。場合によっては,それにまつわる事実を知っている人に会うこともできる可能性があるでござる。
あちきがこのような近現代の遺産に惹かれる理由はそういったところにもあるでござる。
今回紹介する本は「九州遺産 近現代遺産101」(文・写真/砂田光紀 弦書房)でござる。多くの写真を中心にして,様々な遺産を紹介しているでござる。それも九州のみ。九州外のものでは,何だか「行けそうにないな」という気がするでござるが,ここで紹介されているものは,長崎に住むあちきにとってどれも行けそうなものばかり。しかも行ったことのある遺産も紹介されていてさらに深く学ぶことができるでござる。
内容充実,アクセスも詳しい。また,今では見ることができない遺産についてもしっかり残されているのはうれしいでござる。ちょいとカブ号にのって写真を撮りに行きたくなるでござるね。
あ,そうそう,今日もこれから仕事がござった・・・・・。トホホ。