「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

なぎさホテル Long Good-bye 2023・03・23

2023-03-23 05:09:00 | Weblog



  今日の「 お気に入り 」は 、伊集院静( 1950年〈 昭和25年 〉2月9日 -  )さん
  の随筆「 旅だから出逢えた言葉 」から スクラップ 。備忘のため 。

  「 『 なあに急ぐことはありません 。
     悠々としていればいいんです 。
     そういう仕事も世の中にはあるはずです 。』
          ( なぎさホテルのI支配人 )」

   「 旅の時間でどんな時が一番好きですか? と尋ねられる
   と 、私はいつもこう答える 。
   『 乗り物に乗って ” 流れる風景 ” を見つめている時
    です 。その時間が私に安堵を与えてくれます 』
     そんなことを感じるのは 、私一人だけだろうか 。」

  「 『 あの国は遠いの? 』
    『 なーに 、
     汐が良ければ 、一晩さ 』
    ―― 父 」

   「 ・・・ 良い港町は 、良い河の出口であることが多い 。
    これは昔 、河が船の出入りする安全な場所であったこと
    が理由であるが 、河の水と海の水が交わる所が交易の目安
    であったことも関係している 。」

   「 ・・・ 、私は上京し 、身体をこわして野球を断念してから 、
    すぐに東京を離れて横浜で暮らした 。
     最初の小説を書いた三十歳代は港町ではないが 、逗子の海の
    前にあるちいさなホテルに八年間住んでいた 。」

   「 芸術とは我々に
     真理を悟らせてくれる
     嘘である
      ―― パブロ・ピカソ 」    



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