今日の「 お気に入り 」 。
備忘の為 、抜き書き 。
引用はじめ 。
「 人間の頭は 0 か 1 で決め打ちしたくなるようだ 。
数量的議論ができない人は 、ゼロか 、ものすごく大きい
かという 極論 だけをとらえる 。筆者のようにどちらが
何割正しいという議論ができない 。 筆者が常に数量的
議論をするのは 、そうした真偽が不確かな議論を排除し
たいからだ 。 物事は 0か 1 かではない 。」
( ´_ゝ`)
「 これも確率的にいえることだが 、ある場面で間違った
ことを言う人は他の場面でも間違ったことをよく言う 。」
( ´_ゝ`)
「 【 問 消費増税は日本経済に福音をもたらすのか 】
結論からいえば 、筆者をはじめ 、ノーベル賞経済学者で
あるジョゼフ・スティグリッツやクリストファー・シムズ 、
ポール・クルーグマン( ニューヨーク州立大学 、経済学者 ) 、
オリヴィエ・ブランシャール( 元IMFチーフエコノミスト ) 、
アデア・ターナー( 英金融サービス機構元長官 )など著名な
エコノミストたちは 、みんなこぞって消費増税に批判的である 。
にもかかわらず 、日本は消費増税という失策を犯し 、経済的
に落ち目になっている 。 」
( ´_ゝ`)
「 統計数字はウソをつかない 。消費増税がもろに消費に悪影響
を与える様子がはっきり浮かび上がる 。 」
「 過去のデータを見れば 、GDPを大きく低下させた要因は 、
リーマン・ショック 、東日本大震災 、消費増税だった 。
リーマン・ショックと東日本大震災は外的要因で 、日本政
府が回避するのは難しい問題だった 。それに対して消費増
税は 、政治判断の結果であり 、いくらでも回避できたはず
だ 。
財政再建が必要なほど財政状況が悪いという間違った認識
のもとで 、間違った消費増税が行われ 、予想通りにGDP
が失われた 。
しかし 、政府・日銀は 頑として 消費増税による景気悪化を
認めない 。」
( ´_ゝ`)
「 これまでの消費増税は導入時を含めて4回ある 。税率は 19
89 年 4 月に 3% 、 97 年 5 月に 5% 、 2014 年 4 月に 8% 、
19 年 10 月に 10 % となった 。
このうち 89 年 4 月は 、個別物品税廃止との引き換えだった
から悪影響は小さかった 。しかも 、バブル景気の最中で問題に
ならなかった 。その後の消費増税は 、景気にとって悪いタイミ
ングであるとともにネット( 純額 )での増税だったから 、予
想通り景気は悪化した 。
こうした予想は 、消費増税により可処分所得が減少し 、消費
が落ち込むという標準的な経済学を理解していれば容易にわか
ることだ 。
しかし 、財務省とその走狗のエコノミストは『 影響は軽微 』
と口をそろえる 。消費の減少は『 増税前の駆け込み需要の反
動減 』という説明もなされるが 、一面的でしかない 。本質的
には可処分所得の減少による消費の落ち込みなのだが 、それは
説明されない 。
西村再生相の説明も 、駆け込み需要の反動減はないというにと
どまり 、可処分所得の減少による消費落ち込みという説明を避け
ている 。
なぜ 、西村再生相や黒田総裁がこんな発言をするのか 。筆者の
答えは 、消費増税の影響を隠したい財務省やマスコミへの『 忖
度 』というものだ 。これまでの消費増税と同様に 、景気への
悪影響があっても 、別の理由にされてしまうのだ 。 」
(* ̄- ̄)
「 筆者の発想は『 シンプルに考えれば答えは一つしか出てこない 』
というもの 。複数のファクトを有機的に理解すれば
『 世の中は簡単なことだらけ 』なのだ 。 」
( ´_ゝ`)
( 高橋洋一著 「 FACT を基に日本を正しく読み解く方法 」扶桑社 刊 所収 )
引用おわり 。
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