若殿の気ままな独り言

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視野欠ける、チカチカする・・・ こんな見え方は要注意!

2015-01-16 10:00:00 | 健康、フィットネス
目がかすむ、浮遊物が見える、視野が欠けるなど、「見え方がおかしい」ことがある。これらは加齢によることも多いが、病気のサインかもしれない。最近では、デジタル機器の操作が原因とみられる目の不調も増えている。 (以下、日経ヘルスから一部抜粋)

『 見え方の異変は加齢に伴って起きやすくなる。「40歳前後ぐらいから老眼が始まり、涙の分泌量の減少によってドライアイにもなりやすくなる。ただの疲れ目と思っていたかすみ目に、病気が隠れていることもある」と杏林大学医学部(東京都三鷹市)眼科学教授の山田昌和さんは指摘する。

硝子体に濁り
 白い壁などに目を向けたとき、虫が飛んでいるように見えるのは飛蚊(ひぶん)症だ。下図のように、硝子体に生じた濁りが網膜に影として映ることが“浮遊物”の正体。多くの場合は加齢によるものだが、みさき眼科クリニック(東京都渋谷区)院長の石岡みさきさんは「網膜剥離の前兆という場合もあるので、飛蚊症を自覚したら検査を」と受診を勧める。

 視界全体がぼやけて見える場合、白内障の可能性がある。目のレンズにあたる水晶体が濁ることで光がうまく透過できず、網膜にはっきりとした像を結べなくなる。「高齢者に多い病気。水晶体は早い人で40代から濁りはじめ、50代で目のかすみが現れることもある」と石岡さん。
 治療は、初期なら医療用点眼薬で進行を遅らせる。進行して視力回復が必要な状態になったときは、濁った水晶体を人工レンズに替える手術がある。

 視野に欠損部分が生じ、見える範囲が狭くなったときは緑内障かもしれない。眼球内にかかっている眼圧が上昇して視神経が慢性的に障害されることが主な原因。視野が欠損するのはかなり進行した状態で、初期には自覚症状はないことがほとんどだ。眼圧を下げる治療で進行を遅らせることができるかもしれないが、一度障害を受けた視神経は回復しないため、早期発見・早期治療がなにより重要になる。


 網膜剥離は、幕がかかったように視野の一部が見えづらくなるのが特徴。網膜に裂け目ができ、そこから網膜がはがれる病気だ。「近視の眼球は卵形で、網膜に薄い部分ができるため穴が開きやすい」と山田さん。手術によって治療するが、回復の度合いは重症度によって違いがある。

 近視や遠視も見え方の異変と関係がある。「近くが見えづらくなる老眼はピント調節機能の衰えが原因。特に遠視では早く老眼になりやすい」と石岡さん。遠くも近くも見えにくいのが遠視だが、「ピント調整機能の衰えという負荷が加わることで、いっそう近くが見えづらくなる」という。
 強度近視の場合は「目の病気を合併しやすく、白内障や緑内障、網膜剥離にもなりやすい」と山田さん。


 最近では、幅広い年齢層に、パソコンやスマートフォンなどデジタル機器の操作によるドライアイや疲れ目(眼精疲労)による見え方の異変を訴える人も増えている。石岡さんは「放置すると肩こりや頭痛などの全身症状が出ることもある」と話す。

 ドライアイになると、目がチカチカして、まぶしさや痛みなどを感じる。液晶画面を凝視していてまばたきの回数が減ることや、コンタクトレンズの使用、エアコンの吹き出し口からの風があたることなどで起きる。疲れ目と併発することが多い。「最近の研究では、ドライアイとうつや不眠との関連も指摘されている」と山田さん。
 治療はドライアイ用の医療用点眼薬を継続的に使う。パソコンの作業時にメガネをかけて目の周囲の湿度を高める、コンタクトレンズを目が乾きにくいシリコンハイドロゲル素材のタイプにするなどの対策もある。

毛様体筋が緊張
 長時間の作業などで目がかすむ、ショボショボするのは疲れ目のサイン。人の目は、近くを見続けるとピントを調節する毛様体筋が過度に緊張する。この筋肉の凝りが疲れ目を引き起こす。

 疲れ目を緩和するには、パソコン作業をしているとき1時間に1回ぐらい遠くを見る、眼球を回す、目を温めることなどで緊張した毛様体筋をほぐす。「市販の点眼薬ならビタミンB12の入ったものが効果的」と石岡さんは言う。
 見え方がおかしいと感じたときには、軽く考えず眼科を受診するようにしたい。病気を早期に発見する第一歩になるからだ。

初期緑内障、発見の精度上がる
 目の病気が出やすくなるとされる40歳前後からは、1年に1度は眼科で検診を受けたい。特にチェックしておきたいのが緑内障。「40歳以上の4~5%が発症し、成人の失明原因の1位」と山田さん。初期には自覚症状がなく、検診で見つかることも多い。

 日本人では眼圧が正常範囲である「正常眼圧緑内障」も多い。早期発見には眼圧検査とともに眼底検査も受け、視神経の状態も調べておきたい。
 最近は、網膜や神経の断面を撮影できる光干渉断層計(OCT)という検査機を導入するクリニックも増えており、高い精度で初期の緑内障を見つけることが可能になっている。    』