若殿の気ままな独り言

日常生活で見聞きしたこと感じたこと、はまってるマカオ/Macau/澳門のことなど、勝手気ままに書き綴ります。毎日更新!

カレーライスとライスカレー、どう違う?

2012-02-15 10:00:00 | 食、グルメ
確か子供の頃はライスカレーって言ってたような記憶がある殿ですが、みなさんはどうですか。(以下、日本経済新聞コラム 裏読みWAVEから一部抜粋)

『 カレーライス? ライスカレー? あなたはカレーのことをどう呼んでいるだろうか。実はカレーライスとライスカレーでは大きな違いがあるそうだ。しかも、その背景を探ると、日本人の食文化の大きな変化まで透けて見えてくるという。今回はカレーに秘められた意外なうんちくと歴史について紹介する。


「現在ではカレーライスと呼ぶのが主流になっています。しかし、昔はライスカレーと呼ぶことが多かったようです」。エスビー食品のコミュニケーションデザインユニットの高井真チーフがこう教えてくれた。

最初は「ライスカレー」
カレーが日本に伝わったのは明治時代初めとされる。最初はライスカレーと呼ばれていたが、ある時点からカレーライスに切り替わったらしい。つまり、ライスカレー→カレーライスという大きな流れがあるわけだ。その経緯を追い掛ける前に、まずはライスカレーとカレーライスの違いについてつかんでおこう。


専門家によると、最も大きな違いは、カレーとライスの出され方だという(表1)。

ライスにあらかじめカレーがかかっているものをライスカレーと呼び、一方、カレーが容器などに入れられてライスとは別々に出てくるものをカレーライスと呼ぶのだそうだ。だから、ライスカレーには気取らない大衆的なイメージが強く、カレーライスにはややハイカラで高級なイメージが強いという(ちなみに、年配の方には“ライスカレー派”が多く、若者には“カレーライス派”が多いという傾向もある)。

では、ライスカレーからカレーライスにいつごろ呼称が変わったのだろうか?取材を進めると、興味深い歴史が浮かび上がってきた。


日本とカレーの歴史を簡単にまとめたのが表2である。

小説「三四郎」にも登場
もともとインドなどの料理だったカレーは英国に伝わり、その後、明治時代初期の日本に上陸した。「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士が開校した札幌農学校の食事にもライスカレーが登場。明治30年代ごろには洋食屋のメニューの定番になるなど各地で普及が徐々に進み、夏目漱石の小説「三四郎」にもライスカレーが出てくる場面がある。

栄養価が高く、調理しやすいカレーは、やがて陸海軍の食事にも採用され、帰還兵などを
通じて全国にさらに広まる。こうして、ライスカレーという呼称は国内各地に浸透し、日本に伝来した明治初期から終戦直後まで一貫して主流の座を占め続ける。ところが、1950年代半ばから始まった高度経済成長で状況は大きく変わる。

東京五輪が分岐点
「1964年の東京オリンピックごろが分岐点ではないか」とエスビー食品の高井さんは見る。


消費量が急激に拡大する一方で、簡便性のある即席カレー、おいしさを求めた高級カレー
などの多様化が一気に進んだのだ。つまり、この時期、カレーという料理自体が大きく変貌(へんぼう)を遂げ、呼称そのものもライスカレーからカレーライスに一気に切り替わったというわけ。

そもそもカレーライスという呼称はどこからやってきたのか? これには百貨店の食堂や有名レストランなどが発祥との説がある。ただ、現段階では詳細は分かっていない。こうしてカレーは日本を代表する国民食になる。今では料理の人気ランキングでも、ラーメンやすしなどと並んでカレーは上位の常連だ。

平均的な日本人、月7回はカレー
どうして日本人はカレー好きなのだろうか? カレー総合研究所(東京)の井上岳久所長が面白い見解を披露している。

(1)カレーには5味(甘さ、酸っぱさ、辛さ、苦さ、塩辛さ)がバランスよく含まれ、味に繊細さと深みがある
(2)日本人の主食であるご飯と相性がいい
(3)日本独自のカレーの具材の典型であるジャガイモ、タマネギ、ニンジンなど野菜との相性もいい
(4)カレーうどん、カレーパンなど様々にアレンジした新メニューを開発しやすい
(5)手軽に料理できるカレールーの発明――などがその理由という(表4)。


「日本人は漢方なども服用してきたから、カレーの香辛料にもそれほど抵抗感がなかったのではないか」。こんな独自の仮説も展開する。カレーの発祥地はインドだが、日本風の味付けや技術、感性などを随時付け加えながら、インドとはかなり異なる独自のカレーに発展してきたわけだ。


日本で独自に発展、成熟してきたという点では、ラーメンなどと共通する部分があるかもしれない。統計によると、日本人がカレーを食べる月間平均回数は約7回。家庭でカレーを作り、食べる月間平均回数は約2.5回にのぼるという。

最後に蛇足を1つ。以前からどうしても知りたかったことがある。

一晩おいたカレー、なぜおいしい?
なぜ、一晩おいたカレーはおいしくなるのだろうか?実は、これにもれっきとした理由があるらしい。業界関係者によると、まずは、一晩寝かせると、具材内部にカレーの味がしみこみ、香りや風味がよくなじむ。さらに再加熱することで、肉のアミノ酸、核酸や野菜の糖などが引き出され、ソースのコクやうまみが増す。油滴が小さくそろい、舌が複雑な味も感じやすくなるという点も大きいという。


これらの要因が複雑に絡み合いながら、カレーのおいしさが増しているというわけ。一晩おいたカレーはおいしい――。普段、何気なく感じていたことだが、実は科学的な根拠があったのだ(ただカレーを再加熱することで、せっかくの香り成分が失われるマイナス面もあるので注意が必要)。


カレーの世界もなかなか奥が深い。  』

ついつい食べ過ぎちゃうので、カレーは殿にとってシェープアップの大敵であります。


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P.S.
2/13に続いて、昨日14日もランクインしました。2009/12/3から804日間で、795回ランクインしたことになります。168万gooブログ中の2,239位で、通算837度目、訪問者数341名(累積243,335名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)