地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

毎日新聞を読みつつ思いました

2006年03月24日 14時20分35秒 | 時事ネタ


以前も書いたことがありましたが、我が家では毎日新聞を取っています。
昨年前半までは朝日新聞でしたが、左傾化した記事の多さに辟易して、
こちらに変更しました。

久留米市内ですと、家庭配布では①西日本新聞②讀賣新聞③朝日新聞、
がトップ3だそうですが、あえて斜に構えて毎日新聞にしてみました。

ところが、この新聞、僕の琴線に合致している部分が多くて気持ち良い
です。
昨日(3/23)の朝刊経済欄のコラムも、我が意を得たりの部分がかなりあっ
たので、あえて転載したいと思います。

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【 経済観測 】

            中小企業の力

 世界の経済は高成長の中で流動化しつつあり、「日はまた昇る」とい
う通り、日本の物づくりの強さが再び脚光を浴びつつある。
 その背景には、中小企業のたくましい力がある。大型化に向かう今日
の流れの中で、時代・社会の痛みや必要にきめ細かく対応するためには、
中小企業の働きは一層大切だからである。
 日本の中小企業経営者の長所は、その意思が現場の隅々、従業員の一
人ひとりにによく通じているところにある。従業員が何を喜びとし何に
悩んでいるのか、その得手、不得手ものみ込んで会社全体として何がで
きるかをよく踏まえている。
 また、同業者との競争や資金繰りに苦労する中で責任感覚が磨かれ、
事業環境の変化にも鋭敏である。
 そのことが緊張感と不断の改善努力に結びついている。そこで研ぎ澄
まされてきたのは、「何故、何のために」仕事をするのかという感覚で
ある。その追求の中で、経営者の目的意識や志がはぐくまれ、人間関係
を調和に導く「人情」こそが目的を果たす要であることも体得している。
技術の伝承も開発も、その「地」があるために強いのだと思われる。
 しかし、そういう長所がはぐくまれてゆく環境は甘くない。とりわけ
バブル崩壊後は銀行の中小企業へのかかわり方は一変した。
 不良債権問題が解消した今日、銀行は、心ならずも脇においた本来業
務をまず回復する必要がある。その第一は、多様な特色をもち、また問
題を抱えている中小の経営者の志をよく理解する相談相手となることで
ある。そして、経営者、会社の実態に通じているが故の、思い切った応
援をすることである。経営者の努力が実るまで、金融を通してそれに必
要な「時間を貸す」というのがその働きだと思われる。    (猷)

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必ずしも前向きではない中小企業経営者も散見される中で、読者の中に
それなりの数存在する思われる中小経営者層におもねったと考えられな
くもないコラムではありますが、各銀行の企業担当者達の認識や行動様
式を省みると、頷ける部分が多いとも思います。

そうした中で、今日(3/24)朝刊の筑後欄に、当社の取引銀行でもある
筑邦銀行に初の生え抜き頭取が誕生するとの記事がありました。

4/1から頭取となられるのは、山下洋専務です。井手頭取や山下専務とは
中経協の催しでしばしばお話をさせていただいております。
井手頭取は吉井町のご出身ではありますが、第一勧銀から転籍してこら
れた上での頭取ご就任でしたから、学校ご卒業後に筑銀に入行され、そ
のまま生え抜きとして初めて頭取に就任される今回のご就任が、慶事と
してニュースになるのは田舎町としては当たり前なことではないのか、
と思います。

その記事の中で、以下の部分が気になる処ですし、是非そうあってもら
いたいものだと感じられる処です。

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          知識鍛えて営業力強化  (抜粋)

 「銀行は裏方でなければならない」が(山下専務の)信条。迷ってい
る顧客(経営者)に決断を促すアドバイザーの役だという。「そのため
の知識こそ私たちの売りもの。そこを鍛えることが営業力強化になる」
と力説する。

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その通りに各行の担当者たちが考えてくれたならば何と気持ちの良いこ
とか、と想像してしまいます。

あんまり悪口をいうのも何だけど、どこの銀行だって、外回りの企業担
当者達は、ルーティンワークをこなすことに、その労力の大部分を使用
してしまっている様です。お金を貸せるかどうかは担保物件か内部留保
の有無次第、忙しいので担当企業の業務内容と将来性に通じた上で融資
可否について検討するなんて、とてもじゃないができません、との状況
が、厳然とあります。

「業務安全」上必要だからと、極めて短期間のうちに担当交代していく
担当者たちが、当社も含めて数十社にものぼる担当企業について全て業
務内容に精通できるわけもないとは思いますが、自分たちが所属する各
銀行内部にばかり目が向いてしまい、本来業務であるはずの(山下専務
もおっしゃっておられる)担当企業に対する知識の保持、経営者に対す
るアドバイジング、をたいして行なっていない現状は、やはりダメです。

この部分が素晴らしい金融機関が存在するならばお付き合いしてみたい
なー、と心底思っています。

誤解のない様に申しますと、決して、特定の金融機関の悪口を言いつの
っているわけではありません。当社がお付き合いさせていただいている
「りそな銀行」様、「筑邦銀行」様、「山口銀行」様、それぞれ個性的
な素晴らしい銀行だと、いつもありがたく感じております。

しかし、もう一歩、当社の業務に踏み込んでいただけるならば、さらに
次の展開についての展望が開けるのかもしれないのになー、とも考えて
います。

もうちっと、ご担当者の担当期間を長くして、勉強してもらうことがで
きないものですかね...


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