地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

蔵族(チベット族)のカム(康)方言話者たちの帽子

2008年01月15日 00時01分19秒 | 帽子ネタ
久し振りの帽子ネタです。

昨年4月末に香港のS君と、雲南省北西部のシャングリラ(旧名:中甸)を訪問
しました。かの地では、蔵族(チベット族)のカム(康)方言を話す方々をお見かけ
しました。


(地図の網掛け部が蔵族居住地域(いわゆる、古えの吐蕃王朝の版図)です。
シャングリラはこの網掛け地域の最南東端にあります)

以下、Wikipedia.カム (チベット)からの転載です。

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カムはチベットの東部地方。
元、明代中国の地理史料では、アムドとともに「吐蕃」の「朶甘」と一括して呼ば
れた。
現在は中華人民共和国西蔵自治区東部・青海省東南部・四川省西部・雲南省
北西部に分割されている。
この地方の住民はチベット語で「カムパ(=「カムの人」の意)」と称する。外国文
献の一部には、これを種族名と理解してカムパ族と表記する例が見られる。

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4月末日に近い日の朝、深セン発麗江行きの飛行機で標高2500㍍の麗江に降り
立ちました。そのまま、予約していたタクシーで標高3300㍍のシャングリラへ。

シャングリラについてもWikipediaから転載します。

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シャングリラ県(香格里拉県)は、チベットのカム地方南部(中国雲南省の西北部)
に位置する(中国の)県級の行政単位。デチェン蔵族自治州の下位の行政単位。

面積11,613平方メートル、人口13万人。県人民政府は建塘鎮に所在。デチェン蔵族
自治州の州人民政府が所在する県でもある。

チベット語でギャルタンとも。ほぼチベット文化圏の南東端にあたり、北へは欽
(ジョル)、南へは麗江へとつながる滇蔵公路上の要衝。ソンツェンリン・ゴンパが
有名。また獰猛な性格で知られるチベット犬の産地でもある。

2001年、旧称の中甸(ちゅうでん)県から現在の県名に変更。チベットのシャンバ
ラをモデルに桃源郷の伝説と結び付けて、ジェームズ・ヒルトンが小説『失われた
地平線』の中で描いたユートピア(理想郷)シャングリラ(Shangri-La)の名称に逆
にあやかったものとおもわれる。

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前日、山西省から深センに戻りっぱな深酒し、その上睡眠不足ときているS君、高
山病の症状が若干見えました。彼、高度馴化機能が僕よりは弱いみたいでした。
ただ、二日酔いでそんなとこまで行きゃ、誰だってすっきり晴々とできるわけはな
いのですが。

標高3000㍍付近まで来ますと、それまでの納西族の住まいは姿を消し、蔵族
居住地域の雰囲気、濃厚に。


(これら蔵族女性の被り物、カム地方だけのものの様ですが、どなたかお詳しい方
いらっしゃいますでしょうか?)

シャングリラ到着後、高山病の症状のあるS君を宿に残して、独り街中探検しました。

標高3300㍍にあるシャングリラの街では近郷の蔵族たちが大挙してショッピング
していました。


(被り物は着けていても民族衣装は無し。基本、ジャンパーかジャージ)


(街中のちょっとした広場で露店を広げつつある女性)

街中撮影した翌日、標高4100㍍までバスで登っていくミニツアーに参加しました。
僕はなんとか持ちこたえましたが、S君ヘナヘナで「目玉が飛び出しそうだ」とか言っ
ていました。

夜は夜で、泊まった安宿のトイレのアンモニア臭が鼻に付いて眠れず、香を焚いて
臭気をごまかしてもらいましたが、空気が薄く息苦しい上に煙で燻され、とてもじゃ
ないが眠ることなど出来ません。

標高3000㍍overのアンモニア臭い宿、強敵でした。


それでも、街中を歩いている方々の民族帽はきちんと入手しました。


(写真の下方から順に頭に着けていくはずです。1番目と2番目が逆だったかな...
たしか25RMB(およそ440円)/セットだったと思います)

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※ チベット族(蔵族)  zang zu  zang ethnic minority group

主にチベット自治区、青海省(海北、黄南、海南、果洛、玉樹、海西モンゴル
族チベット族自治州など)、甘粛省(甘南チベット族自治州、天祝チベット族
自治県)、四川省(阿ハ・甘孜自治州、木里チベット族自治県)、雲南省(迪慶
チベット族自治州)に居住。

言語は、漢語・チベット語系のチベット・ミャンマー語族チベット語分支の「チ
ベット語」。ウーツァン (衛蔵)、カム(康)、アムド(安多) の三大方言がある。
チベット文字がある(西暦紀元7世紀頃にサンスクリットの字体を参照してつ
くった左から右へ横書きされる)。

大多数のチベット族が、チベット仏教(ラマ教)、少数がポン教など原始宗教を
信仰している。 チュパと呼ばれるチベット族の民族衣装は、基本的には男女同じ
作り。

チベット族(カム)@中国から

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中国領内のチベット族の総人口は、541万人余(2000年)である。そのうち90%は
チベット語を日常語として使用している。しかし方言差はいちじるしく、「それぞ
れの谷ごとに言葉がある」と言われるほどである。なお歴史的には居住地域により、
次のように分類される。
1)チベット北東部の遊牧地帯  アムド(青海)
2)チベット東部の遊牧地帯   カム(西康)
3)チベット中央部のラサ地方  ユィ(衛または前蔵)
4)チベット南部の穀倉地帯   ツァン(蔵または後蔵)
5)チベット西部の遊牧地帯   アリ(阿里)
現在のチベット自治区の範囲は、3、4、5と2のカムの西半分を行政区域としている。
チベット族の文字は、7世紀以前に簡単な古い文字をすでに持っていたと考えられて
いるが、7世紀にソンツェン・ガンポが吐蕃王国を築いた後、諸国の文字について
考察を行なうため大臣をインドへ派遣し、帰国後サンスクリット文字(ダプタ文字)
の字体をもとに古チベット文字の規範改革を進め、現在使われている横書きの表音
チベット文字を制定した。チベット文字制定の初期は、仏教の経典の翻訳を主として
いたが、のちにチベット文字を用いて、宗教・哲学・文学・芸術・天文・暦算・医薬
・工芸など、各種の学問を含む大量の著作を記述するまでに発展した。
チベット族という名称は漢語の呼び名で、チベット族自身は、「パ」「ポエ」と自称
している。ラサを中心とした衛蔵方言区では「衛巴(ウエイパ)」、シガツェを中心
とした後蔵方言区では「蔵巴(ツァンパ)」、康方言区では「康巴(カンパ)」と自
称している。安多方言区では「安多哇(アントウワ)」と自称している。「巴」や
「哇」は、すべて「人」という意味である。

1990年の人口センサスによると、中国領内のチベット族は、チベット自治区に45.6%、
四川省に23.7%、青海省に19.9%、甘粛省に8.0%、雲南省に2.4%が居住している
とされる。雲南省西北部では、迪慶チベット族自治州を中心にチベット族が11万人
余(1990年)が居住している。

香格里拉(中甸)県の松賛林寺(スンツェリン・ゴンパ)は、1680年にダライ・ラマ
5世が創建。「小ポタラ宮」の異名を誇る。尼西郷には、素焼きの茶灌の「黒陶」造
り、「ツァンパホー」の木地製作などの副業がみられる。

金丸良子研究室 雲南・チベット族 の項から

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(上の引用文献に記述の松賛林寺(スンツェリン・ゴンパ)です。実際、拝観してきま
した。寺を中心とした宿坊都市といった風情)

シャングリラに2日半滞在し、標高2500㍍の麗江まで降りて来るとS君の高山病
の症状、ピタリと治まりました。

やはり、深酒して高地に行くもんじゃないです。



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