地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

CRH追突・脱線転落事故の報から

2011年07月24日 17時06分49秒 | 時事ネタ


昨夜の第一報、今朝の続報の段階では追突されて橋から転落したCRH車輌は2
輌だとのことでしたが、現時点では脱線は6輌、転落は4輌であるとのこと。当初11
人と伝えられていた死者数は35人であると、伝えられています。

国家の威信をかけて建設しつつある高速鉄道ネットワークの末端部分、高速鉄道
専用線ではない在来線改良区間にCRHが乗り入れている浙江省で、世界一の鉄
道であるとの自尊心著しく損なう今回の大事故です。

今日びの中国は、固定電話回線引くより無線通信の方がコストパフォーマンスに
優れるとの理由から、かなりの田舎であってもケータイやEメールは自由自在に使
用出来ます。砂漠のど真ん中だって使用可です。それが裏目に出て、この事故が
全世界にあからさまになってしまっています。いかに中国ではあっても、屋外での
大事故に対して情報統制しにくくなっているのは明白との印象。それでも、事故を
速報したものの、その後は閲覧ができなくなったインターネットのウェブページもあ
るとのこと。

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死者35人、負傷者210人に=制御装置に問題か―中国高速鉄道事故

時事通信 7月24日(日)11時5分配信

【温州(中国浙江省)時事】新華社電によると、中国浙江省温州市で23日夜に起き
た高速鉄道列車の追突脱線事故の死者は24日午前までに35人(うち外国人2人)
に増え、負傷者も210人に達した。列車衝突を防止する制御装置や運行指令と列
車の連絡態勢に問題があった可能性があり、鉄道省は事故原因の究明に乗り出
した。

胡錦濤国家主席らは張徳江副首相を現場に派遣。鉄道省は急ピッチで整備を進
めている高速鉄道で起きた死傷事故を重く見て、全国の鉄道局に対し、線路と列
車設備の緊急点検と安全輸送の強化を指示した。

事故は、浙江省杭州発、福建省福州南行きのD3115列車(乗客ら900人余)が落
雷で停電し、急停車したところに、後続の北京南発、福州行きのD301列車(乗客
ら500人余)が追突。鉄道省のその後の調べで、計6車両が脱線し、D301の前部
4車両が高架から落下して、車両に乗客が閉じ込められたことが判明した。

D301は6月末に開業した北京―上海高速鉄道を経由して、事故が起きた路線を
走行していた。時刻表によると、D301がD3115に先行して通過することになってい
た。
 

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追突された列車より追突した列車の方が、本来、先を走っているはずだったのが
入れ替わってしまっていたとの耳目を疑うような内容の報道。

複雑な路線とダイヤグラムを作ったのはよいものの、それを制御する実力と実績
が不足している為、天候不順等本来想定しておかねばならぬイマージェンシー発
生時に、危険性の水準値が簡単に上昇してしまっているのは明らかです。安全
性の冗長さに余裕が無い、という書き方でいいと思います。

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危険を生んだ中国高速鉄道の背景(1)「無茶な大躍進」

サーチナ 7月24日(日)14時18分配信

浙江省温州市で23日夜、停車中の高速鉄道列車に後続列車が追突、脱線して
車両の一部が高架から転落する事故が発生した。網易は24日、高速鉄道開通以
後頻発する大小さまざまな事故について、中国高速鉄道の「大躍進」現象と、この
現象を導いた鉄道業界の体質が原因であると論じた。

「大躍進」とは毛沢東氏が1950年代に進めた農工業増産政策。名称とは裏腹に
大量の餓死者を出したことから、その後失策を揶揄(やゆ)する語としてしばしば
使われるようになった。

中国高速鉄道の「大躍進」は今年2月に失脚した劉志軍氏が2003年に鉄道部長
に就任してから始まったと指摘。20年までに営業キロ10万キロを実現する『中長
期鉄道網計画』のもと、大量の資金をつぎ込み急ピッチで新路線を建設してきた
ことに、専門家からは「やりすぎ」との指摘も出ていたと紹介した。

ばく大な債務負担のほかに、「ドイツ人が2-3カ月かけて学ぶ高速鉄道運転を中
国は10日で学ばせた。ドイツ人トレーナーが『無茶だ』と言ったが、中国側は『10
日で北京に返す』と話した」という鉄道部機関誌『旅客報』の記事を紹介。人材育
成方法においても「大躍進」は安全面で隠れたリスクを残したと分析した。(編集
担当:柳川俊之)


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失脚した劉志軍鉄道部長に全責任を負わせて、後は知らん、となる可能性を行間
から感じます。

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危険を生んだ中国高速鉄道の背景(2)「政府独占でやりたい放題」

サーチナ 7月24日(日)14時58分配信

浙江省温州市で23日夜、停車中の高速鉄道列車に後続列車が追突、脱線して
車両の一部が高架から転落する事故が発生した。網易は24日、高速鉄道開通以
後頻発する大小さまざまな事故について、中国高速鉄道の「大躍進」現象と、この
現象を導いた鉄道業界の体質が原因であると論じた。

高速鉄道の「大躍進」は表向きな現象であり、その根源には鉄道部が「ネットワー
ク独占者、大手運輸業者、価格制定者、運行制御者、業界管理者、行政執行者」
を一手に掌握する「政企不分」があると指摘。直接的な採算勘定の必要がない鉄
道部では一部の上層部が高規格、高速度ばかりを追求して行政権力を振るって
いるとした。

鉄道部の元サブチーフエンジニア、周翊民氏は北京―上海、武漢―広州などの
高速鉄道が当初の時速350-380キロメートルから300キロメートルに減速したこと
について「外国企業との契約は時速300キロメートルが最高営業速度だった」と語っ
た。劉志軍・前鉄道部長は在任中、一つ覚えのように何でもかんでも「世界一」と
言っていたという。

また、事故を起こした2本の列車がそれぞれ南昌鉄道局、上海鉄道局の管轄で
あったことを挙げ、「計画経済下鉄道事業のエリア分けにより、各地域鉄道局どう
しの連係がとれていない」ことが悲劇を生んだとも分析した。

最後に、中国高速鉄道の技術が「これまでわずか2度の脱線事故のみで死傷者
を出していない日本の新幹線を上回ると自称」する鉄道部に対して「それならば、
問題は体制にあるとしか言いようがない」と断じた。(編集担当:柳川俊之)


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直接的な採算勘定の必要がない鉄道部だの連絡がとれていない各地域鉄道局
だの、原因についての解説が既に各論喧しくなりつつありますが、根源的な問題
点は、スピード世界一になりたいとの見えとメンツの為のみ動き、利用者に安全で
快適な移動をしてもらうとの視点に欠けること、己の行為が社会に及ぼす影響と
その責任をきちんと認識しようとする意識が欠如していること、ここに原因がある
と断言したく思います。

これはCRHに限らず、航空機運用についても同じことが言えます。飛行機自体は
ボーイングやエアバス製のものを使っているので(今の処)大きな齟齬は発生して
いませんが、見た目立派でも実は脆弱で手抜きだらけの空港インフラや、定刻運
航しようとの意志がひどく薄弱なスタッフの心構え、このあたり、再々行なっている
中国奥地ドサ廻り営業時に毎回体験させられますし、つい前々回の弊ブログ記事
にも致しました。

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中国の高速列車車両事故…現場近く、別列車も故障で停車していた

サーチナ 7月24日(日)12時56分配信

浙江省温州市内で23日午後8時27分、高速鉄道車両2列車が追突事故を起こし、
一部車両が橋から落下した事故で、現場近くで別の列車が落雷による故障で運
転できなくなっていたことが分かった。同列車の乗客約1000人は全員無事で、徒
歩で温州南駅に到着した。位置関係や故障発生の時刻についてはっきりしない
部分があり、走行していた場合、三重事故になったかどうかは分からない。中国
新聞社が報じた。

落雷による故障で運行できなくなったのは、アモイ(福建省)発・杭州(浙江省)行
きのD3212列車。同じく高速鉄道車両で16両編成。乗客約1000人が乗っていた。
午後8時ごろに車両に落雷し、電気系統が故障して速度を落とし、動けなくなった。
追突事故を起こした2列車とは反対方向に向う列車で、事故現場から約5キロメー
トルの場所で止まった。

当初は予備電源により保たれていた照明も午後10時ごろには消え、車内は真っ
暗になった。ほとんどの乗客が「下車させろ」と求めはじめ、乗務員は、駆けつけ
た警察官と乗客を保護しながら線路上を歩いて温州南駅に向うことを決めた。

乗客の1人によると、午後11時半ごろに、事故現場を歩いて通り過ぎたという。
D3212列車は遅い時間帯の便で、後続列車はなかった。

北京発・福州(福建省)行きのD301列車が温州市双嶼の高架橋で、杭州(浙江省)
発・福州行きのD3115列車に追突した事故では、24日午前11時ごろまでに35人の
死亡が確認された。うち19人の身元が確認され、2人が外国人だったことが分かっ
た。日本人は含まれていないとされる。犠牲者のうち10人は女性だった。負傷者
の数は210人に増えた。

現地では雨が降っていたという。(編集担当:如月隼人)


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ただ単に速ければよいという観念から一刻も早く抜け出さねば、同様の事故は、
今後、頻度高く発生するものと思われます。今回も、さらにもう一歩間違えていた
ならば、三重衝突との、鉄道事故としては世にも珍しい事態が発生していた可能
性さえあるとの報道です。

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脱線、運行システムトラブルか 日本技術は車両のみ 

asahi.com 2011年7月24日5時31分

中国の高速鉄道事故。何が起きたのか。

日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、中国の高速鉄道で日本の技
術が採用されているのは車両だけで、信号などの運行システムは中国独自のも
のが使われているという。

この関係者は「パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システ
ムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム
上のトラブルとしか考えられない」と指摘する。

日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離
以上に近づかないために幾重もの対策が講じられている。「他に考えられるとす
れば、レールなど構造物の問題もありうる。中国の高速鉄道は日本やドイツなど
多くの国の技術の寄せ集め。何が原因か解明するのは容易ではないだろう」と話
す。

国内外の鉄道に詳しい専門家によると、中国の高速鉄道では一つの路線に異な
る方式の信号システムが使われている場所があるという。

この専門家は「列車同士が衝突や追突をしないため、一定の区間にほかの列車
を入れないというのが世界共通の鉄道の安全の原則。今回の事故は、信号や制
御システムに何らかのトラブルが起きた可能性がある」と指摘。複数のシステム
の制御が適切だったかどうかもポイントとみる。


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安全軽視のツケ現実に 中国高速鉄道 「信じがたい事故」

産経新聞 7月24日(日)7時56分配信

経済発展を背景に、急速に広がった中国の高速鉄道をめぐっては、日本などが
開発した技術を盗んだ疑いのある特許申請問題に加え、運行上のトラブルが続
発。今回、事故を起こした車両は川崎重工業が技術供与した車両で、「和諧号」
と総称されている。営業速度などを重視し、安全面をおろそかにしているとする指
摘が日中両国から繰り返し聞かれていた。

昨年4月にはJR東海の葛西敬之会長が、中国の高速鉄道について「安全性を軽
視している」と海外メディアのインタビューで発言。中国側が否定していた。

 また、中国共産党の創建90周年記念日を前に、前倒しで6月末に開業した北
京-上海間を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)では、開業直後から停電や車両の
不調などによるトラブルが相次いで発生。中国鉄道省の元幹部が中国紙に対し、
「安全よりも(営業速度など)『世界一』を優先させた設定だった」と発言して波紋を
広げた。土木工事に手抜きがあったことを指摘する工事関係者もいるという。

運行をめぐる懸念が、大事故として現実化した形だ。

鉄道の安全問題に詳しい安部誠治・関西大教授(公益事業論)は「6月末に開業
した(北京と上海を結ぶ)中国版新幹線でのトラブルは、初期故障のような軽微な
ものでそれほど問題視していなかったが、今回のような事故は正直信じがたい事
態。事故原因が追突事故だとすれば、信号故障などで一時的に停車させた列車
に後続車が突っ込んだ可能性が考えられるが、いずれにしても日本の新幹線や
欧米の高速鉄道などでは追突事故は、まずあり得ない。安全態勢がかなり深刻
な状態だと言わざるを得ない」と話した。


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今回の事故、追突した側かされた側かどちらなのかはまだ確定されていないなが
ら、JR東日本E2系(はやて)コピー車輌(CRH2型)が含まれている模様。中国から
のこれまでの報道を元に考えると、事故発生直前までは「完全に中国オリジナル
車輌だ」とのたまっていたのが、今後「日本製車輌に問題があり、その情報に基づ
いて作られたものなので事故を起こした」と開き直り、我が国に責任転嫁してくる
可能性もあるかと。


最後に洒落にならないにもほどがある記事を発見しました。タイミングもすごい。

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中国初の無人操縦電車、製造へ=制御システムなど世界最高水準の技術-中国

Record China 7月24日(日)11時45分配信

2011年7月23日、中国新聞網は記事「中国本土企業、香港向けに中国初の『無
人操縦地下鉄』を製造へ」を掲載した。以下はその抄訳。

中国北方機車車両工業集団公司旗下の長春軌道客車株式有限公司は、香港
地下鉄有限公司からの香港西港島路線及び南港島路線の車両購入契約を受
注した。総額は14億100万元(約171億円)。南港島路線は全自動の無人操縦車
両が導入されるという。

中国北方機車車両工業集団公司は、無人操縦車両には機械、電子、管理技術
など多方面で世界最高水準の技術が要求されるとコメント。自社の技術力に自
信を見せた。(翻訳・編集/KT)


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何のブラックジョークか。



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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 高温耐酸化性に優れ、高硬度を保持する窒化クロムアルミ膜成膜可能
   です。

● 高硬度・平滑性・滑り性に優れたDLC( Diamond Like Carbon :
    ダイヤモンドライクカーボン)膜
の成膜可能。さらには、本邦初、DLC
   膜の再生加工も開始。

● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 超厚付電気ニッケルめっきやフレーム溶射による、短納期での寸法・
   形状・機能の復元加工。

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