日経24日の匿名コラムからの引用です。福岡発のJAL機内で斜め読み
し始めた処、理路整然、まごうことなき常識に則って書かれた文面に頷く
事しきりでした。
この手の地味ながら手堅い小ヒットの積み重ね的コラムならば日経に、
代打逆転ホームラン的記事ならば産経にそれぞれ期待できます。三大
新聞や地方紙には無い味わいとでも言いますか..
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「大機小機」
民主党の派遣禁止法案
民主・社民・国民新の野党3党が、派遣への大幅な規制強化を盛り込んだ
派遣法改正案を、衆議院に提出することで合意したと報じられた。製造業へ
の派遣は専門的な職場以外は原則禁止、それ以外の派遣は派遣会社の
正社員(常用型)に限定という内容のようだ。自民党が多数を占める衆議院
で否決されるという前提で提出するなら危険な賭けである。民主党が政権
を取った後も自らを拘束するからだ。
派遣のような不安定な働き方はない方が良く、規制は派遣労働者のためだ
といわれる。だがこうした考えは、派遣の働き方で満足している約半分の労
働者にとって迷惑である。残りの不本意な派遣労働者にとっても、より良い
職が見つかる保証は全くない。
このような極端な内容の法案はもともと民主党の考え方ではない。派遣の
全面禁止を求めた社民・国民新の共同提案を民主党が選挙協力のために
丸のみした結果といえる。
国民新党と社民党は本来、水と油のように考え方が異なっているが、「反市
場主義」という点で奇妙な一致があるのではないか。
当初、この共同提案に対して民主党は①仮に登録型派遣社員の全員に常
用派遣を強制すれば、派遣先が見つからないときも派遣会社は給料を払わ
ねばならず、経営が成り立たない。②少なくとも84万人、登録者も含めれば、
最大限151万人が失業するリスクがある--と批判していた。これは当然
の論理だ。しかし小沢一郎氏流の「選挙が第一」という戦術の下では、民主
党の良識は吹き飛ばされてしまったようだ。
これに限らず、労働分野では規制強化が進んでいる。工場などで請負労働
者に少しでも指示をすれば、偽装請負と糾弾される。また、指示可能な派遣
に切り替えれば3年間で雇用の申し込み義務がある。さらに、直接雇用して
も、今後は、終身雇用が原則で、正当な理由がなければ雇用期間を限定で
きないという民主党案が控えている。
こうした一連の動きは、現在1700万人の非正社員をすべて雇用保障のあ
る正社員にすることを目指しているかのようである。しかし企業が大部分の
社員に終身雇用を約束できたのは、過去の高い経済成長という恵まれた環
境によるものであった。景気変動にさらされる現在の状況下では、製造業は
弾力的な海外の労働市場に競って避難するしかなくなる。 (吾妻橋)
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上記記事本文8行目の「派遣の働き方で満足している約半分の労働者にとっ
て迷惑」なんてな文、いかに的を得ていたとしても、大新聞の社説としては
とても掲載できそうにない「危ネー」記述です。
正規雇用=善、非正規雇用=悪、との、いかにも社民党的前時代の遺物然
とした雇用形態に対するイメージの発露が今回の改正案提出の表側にある
のは一目瞭然ではありますが、社民党とはスタンスが異なるにも程があるは
ずの国民新党が共同提案の相方になっているのはなんとも解せぬ、との意見、
僕も同じく思っております。
小泉イメージの市場至上主義に流れようとする自民党に対するアンチテーゼ
が国民新党の行動要因でしょうから、ある意味社民党とは呉越同舟。さらに、
とりあえず政権奪取さえすれば後は全て何とかなると思っている民主党に改
正案を丸呑みさせただけのもの。いわば、未だに小泉憎しの怨念がこの共同
改正案の裏側に色濃くベッタリとくっ付いてしまっているわけです。
と、国民新党から心底恨まれている自民党にして、政権与党だからとの箍に
よってやっとこさ求心力を持ち続けているだけで、今度の総選挙で下野した
後は、実は小泉市場主義は己の本意ではなかったとカミングアウトする先生
方が続出するのは間違いなかろうと思われます。
もちろん、我が国一国だけで世界経済が動いているのならば、視点の低いお
バカな政治家たちの恩讐でテキトーに法律が動くのもまだ良し、と出来るか
もしれません。
高度経済成長と加工貿易による国力昂進が当たり前だった時代の、また、先
進国と発展途上国の差異が鮮明でその隔たりが容易に破れなかった時代の、
ある種予定調和的であった政りごとの流れをいまだに推し進めることが出来る
と錯覚なさっている政治家たちが、政治の貧困を招いていると申して、それ程
の間違いはありますまい。
とりあえず、今の世界経済が(良し悪しは別にして)弱肉強食乱戦模様の国家
間競争の時代となっているのは論を待たぬものと考えます。
世界一の社会主義国家と揶揄されるほど平等である我が国でも、市場主義と
格差拡大が短期的中期的には進んでしまうのは確実かと思われます。そうした
中、我が国に対し必ずしも友好的とは思えぬ振舞いをし続ける諸外国との経済
的関係において、相対的に我が国を優位に位置させる為の諸施策を立案して
貰いたい、と思いますし、そうした施策実現の継続こそが今後数十年の我が国
経済の持続的繁栄に繋がるものとも思います。
一歩間違うと、十九世紀の重商主義や前世紀東南アジアの開発独裁に似た政
治形態待望論に陥りそうな勢いではありますが、国内の怨念と日和見に流れる
政治を見るにつけ、先鋭的になるべきではないと己を戒めつつも、どうしても尖
がってしまい勝ち。
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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 FAX:0942-36-0520
所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
と書くのが日本語的には正解)が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。
● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与に
ご利用下さい。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
しました。
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民主党の派遣禁止法案
民主・社民・国民新の野党3党が、派遣への大幅な規制強化を盛り込んだ
派遣法改正案を、衆議院に提出することで合意したと報じられた。製造業へ
の派遣は専門的な職場以外は原則禁止、それ以外の派遣は派遣会社の
正社員(常用型)に限定という内容のようだ。自民党が多数を占める衆議院
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を取った後も自らを拘束するからだ。
派遣のような不安定な働き方はない方が良く、規制は派遣労働者のためだ
といわれる。だがこうした考えは、派遣の働き方で満足している約半分の労
働者にとって迷惑である。残りの不本意な派遣労働者にとっても、より良い
職が見つかる保証は全くない。
このような極端な内容の法案はもともと民主党の考え方ではない。派遣の
全面禁止を求めた社民・国民新の共同提案を民主党が選挙協力のために
丸のみした結果といえる。
国民新党と社民党は本来、水と油のように考え方が異なっているが、「反市
場主義」という点で奇妙な一致があるのではないか。
当初、この共同提案に対して民主党は①仮に登録型派遣社員の全員に常
用派遣を強制すれば、派遣先が見つからないときも派遣会社は給料を払わ
ねばならず、経営が成り立たない。②少なくとも84万人、登録者も含めれば、
最大限151万人が失業するリスクがある--と批判していた。これは当然
の論理だ。しかし小沢一郎氏流の「選挙が第一」という戦術の下では、民主
党の良識は吹き飛ばされてしまったようだ。
これに限らず、労働分野では規制強化が進んでいる。工場などで請負労働
者に少しでも指示をすれば、偽装請負と糾弾される。また、指示可能な派遣
に切り替えれば3年間で雇用の申し込み義務がある。さらに、直接雇用して
も、今後は、終身雇用が原則で、正当な理由がなければ雇用期間を限定で
きないという民主党案が控えている。
こうした一連の動きは、現在1700万人の非正社員をすべて雇用保障のあ
る正社員にすることを目指しているかのようである。しかし企業が大部分の
社員に終身雇用を約束できたのは、過去の高い経済成長という恵まれた環
境によるものであった。景気変動にさらされる現在の状況下では、製造業は
弾力的な海外の労働市場に競って避難するしかなくなる。 (吾妻橋)
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上記記事本文8行目の「派遣の働き方で満足している約半分の労働者にとっ
て迷惑」なんてな文、いかに的を得ていたとしても、大新聞の社説としては
とても掲載できそうにない「危ネー」記述です。
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とした雇用形態に対するイメージの発露が今回の改正案提出の表側にある
のは一目瞭然ではありますが、社民党とはスタンスが異なるにも程があるは
ずの国民新党が共同提案の相方になっているのはなんとも解せぬ、との意見、
僕も同じく思っております。
小泉イメージの市場至上主義に流れようとする自民党に対するアンチテーゼ
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中、我が国に対し必ずしも友好的とは思えぬ振舞いをし続ける諸外国との経済
的関係において、相対的に我が国を優位に位置させる為の諸施策を立案して
貰いたい、と思いますし、そうした施策実現の継続こそが今後数十年の我が国
経済の持続的繁栄に繋がるものとも思います。
一歩間違うと、十九世紀の重商主義や前世紀東南アジアの開発独裁に似た政
治形態待望論に陥りそうな勢いではありますが、国内の怨念と日和見に流れる
政治を見るにつけ、先鋭的になるべきではないと己を戒めつつも、どうしても尖
がってしまい勝ち。
-------------------------------------------------------
● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 FAX:0942-36-0520
所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
と書くのが日本語的には正解)が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。
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今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与に
ご利用下さい。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
しました。
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