午後に向けて天候回復しました。
イオンプレーティング装置、今日の最終成膜予定は窒化クロム
(CrN)膜です。
耐摩耗性能を要求されるバイク部品に対し、硬質クロムめっき
を遥かに上回る表面硬度(ビッカース硬度、Hv≒1800~2000)
と高い耐久性を付与することができます。
今日の第4バッチで入槽していくのは、いつもブログアップし
ているフロントフォークインナーチューブ、それ以外にも、
ミッションシャフト・ロッカーアーム・キャブパーツなど、
高い耐摩耗性を要求される部品類ばかり。
(湿式のめっきとは比較にならないほど厳重に前処理した
バイク部品類を冶具とともにイオンプレーティング装置の
回転テーブルに装着します。回転テーブルを装置本体に入れ
ようとしているのは、昨年夏に結婚したばかりのイオンプレー
ティング部門副長のT君)
(回転テーブルは台車上のレールを転がっていき、装置の真
空容器中に固定されます)
(イオンプレーティング装置本体の真空容器中に入りました)
(容器左内壁に装着されている3枚の丸皿が窒化クロム(CrN)
膜の原料金属である金属クロム板です。この丸皿は電析にて作ら
れたものではなく、高圧加圧成型にて作成されたものです。右方
に四角くトグロをかいて見えるのはヒーター。被成膜物の素材種
や熱容量によって加熱条件を様々に変化させます)
19時30分頃入槽しましたが、成膜完了するのは10時間後ぐ
らいかと思われます。
この窒化クロム膜、地味な灰白色の金属光沢なんですが、それで
も、コアなバイクショップや業界でのカリスマな方々から、数多
くのご発注をいただいています。
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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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