重粒子線照射治療などで、治癒率向上が甚だしいガン治療ですが、さらにまた有
効性の高い新種の治療法が発表された様です。
日本発の医療技術である「ips細胞」により抗ガンリンパ球を増殖増殖させ、それを
患部付近に移植して治癒させる技術である、と乏しい頭ながら理解しております。
ips細胞を発見し関連技術を提唱した山中伸弥京大教授に、一刻も早くノーベル医
学生理学賞を授与してほしいものだ、と。
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万能細胞からリンパ球=抗がん治療に応用期待―理研
6月2日1時19分配信 時事通信
がん細胞を殺すリンパ球の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を新型万能細胞
を利用して大量に増やすことに、理化学研究所が初めてマウスで成功した。1日付
の米医学誌電子版に発表した。理研は千葉大と連携し、肺がん患者を対象として、
患者自身のNKT細胞を活性化させる抗がん治療の臨床試験を行っており、この大
量生産法の応用を目指す。
臨床試験はこれまで17人の肺がん患者に行い、数年の延命効果があったが、患
者の体内にNKT細胞が少ない場合、効果が限られた。このため、理研の古関明彦
ディレクターらは、増殖能力が高く、さまざまな細胞に変わる新型万能細胞「人工
多能性幹(iPS)細胞」に注目した。
マウスのNKT細胞に山中伸弥京都大教授らが発見した4遺伝子を導入し、iPS細
胞を作製。このiPS細胞を元のNKT細胞に変え、大量に増やした。肝臓がんのマウ
スにNKT細胞を移植し、治療効果も確認した。
iPS細胞は皮膚など多様な細胞から作製できるが、リンパ球に変えて使いたい場
合、リンパ球からiPS細胞を作らないと機能しないという。
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<iPS>抗がん細胞作成に成功 理化学研
6月2日1時6分配信 毎日新聞
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から強力な抗がん効果のある特定のリンパ球のみ
を大量に作成することに、理化学研究所のチームがマウス実験で成功した。作った
リンパ球をがんのマウスの体内に入れて活性化させると、抗がん効果を発揮する
ことも確かめた。がんの免疫細胞療法での応用が期待できるという。1日付の臨床
試験に関する米科学誌(電子版)で発表した。
リンパ球の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」には、他の免疫細胞にも働きか
け、がん細胞を直接または間接的に殺す作用がある。
理研免疫・アレルギー科学総合研究センターの渡会(わたらい)浩志・上級研究員
(免疫学)らは、マウスのNKT細胞に4種類の遺伝子をウイルスに運ばせてNKT
細胞由来のiPS細胞を作った。これをリンパ球に分化させると、すべてNKT細胞に
なった。
生まれつきNKT細胞を持たないマウスにがんを移植し、続いて作成したNKT細胞
と活性化物質を静脈に注入すると、がんは大きくならず、マウスは1年後も生き続
けた。一方、NKT細胞を持つが活性化させなかったマウスは、がん移植後平均約
1カ月で死んだ。
チームは千葉大と連携し、これまでに人間の体内のNKT細胞を活性化させてがん
細胞を攻撃する新たな免疫細胞療法を開発。末期の肺がん患者を対象にした臨床
試験で、従来の治療法より高い効果を確認しているが、もともとNKT細胞が少ない
患者では効果が低かった。事前に体内のNKT細胞を増やせば効果が高まると想
定されるが、特定のリンパ球を大量に作る手法はこれまでなかった。
渡会上級研究員は「将来、患者のNKT細胞を基にiPS細胞を介して大量のNKT
細胞を作り、患者に戻すことができれば、より効果的な治療法になる」と話している。
【須田桃子】
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体内の「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」細胞を増やせば抗ガン効果が高まると想
定されてはいたものの、特定のリンパ球を大量に作る手法はこれまでなかったのが、
今回の発表で一気にブレークスルー出来た様で、大変喜ばしいことです。
このips細胞技術を応用した抗ガンリンパ球大量移植治療は、循環器系や動きの
激しい臓器への重粒子線照射治療が難しい中、従来技術のはざまを埋めるものと
して今後実用化されていくのは間違いなかろうと思われます。
これでまた我々の平均余命は少し(もしかしたらかなり大幅かも)伸びたはずです。
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形状・機能の復元加工。
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