地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

今日から東三河に走り出そうかと思っていましたが、見送り

2009年08月23日 22時46分45秒 | 毎日がつらつらと過ぎていきます


土曜日は夕刻から九州めっき工業組合関連の祝事。福岡市内「稚加栄」での
宴席出席でした。21時過ぎ、中洲での2軒目お誘いに引っ張られつつ、平井
鍍金さんとともに西鉄に乗って久留米戻り。

今日は朝から、起きちゃ飯喰い本をちらっと読んでまた眠り、の繰り返しでこの
時刻です。

明日から豊橋&関西での営業活動を実施しようと、先週には思っていましたが、
現在、クロムめっき部門にて課題としている特殊品の前処理打合せと検分など
を優先順位高く行なわなきゃなりませんので、とりあえず明日は主に内勤。明
後日未明4時前に久留米ICから上方に走り出し、「日帰り関西のみ営業」する
ことにしました。


さて、最近独りはまっている旧ソ連関連図書ですが、ここ数日で読み終えたも
のは、「宮沢賢治とサハリン」「グルジア現代史」「シベリア鉄道」。いずれも東
洋書店発行のユーラシア・ブックレット。

●宮沢賢治とサハリン(藤原浩 著)  大正12年8月、宮沢賢治は郷里花巻
から南樺太の栄浜(現在のスタロドゥプスコエ)に向け旅立ちました。最愛の妹・トシが
前年暮れに亡くなっており、傷心の賢治は、惜別・鎮魂の為に当時の日本最北
を目指す旅を志し、花巻→青森→函館→稚内→大泊(現コルサコフ)→栄浜→豊原
(現ユジノサハリンスク)、と移動していきました。旅の翌年に出版された『春と修羅』に
て道中の心象を垣間見ることが出来、それを更に追体験させてくれる著作です。
この旅が、未完にして賢治晩期の著作である『銀河鉄道の夜』のモチーフとなっ
たとの考え、今では定説になっているんだとか。

●グルジア現代史(前田弘穀 著)  ザカフカスに位置する旧ソ連共和国の中
の一国だったグルジア。ソ連成立期・安定期にはスターリンを、崩壊期にはシェ
ワルナゼを輩出したこの小国は、1991年のソ連崩壊後も民族間紛争や度重
なる民主化革命で世界中の耳目を集め、冷戦後の世界秩序に波紋を広げてき
ました。昨年夏に発生しロシア軍が介入した「南オセチア」「アブハジア」紛争の
実情説明やその背景の解説など。民主的国家運営を行ないたいとの欲求に追
いついていかぬ政治的民度の低さ、カリスマ出現に一時的に熱狂すれども、決
まりごとの様に必ずと言っていいほど汚職に手を染めていく指導者に白ける民
衆の有り様を、現地滞在経験を有する筆者ならではの視点で詳報記述していま
す。ガムサフルディア・シェワルナゼ・ジュヴァニア・サアカシュヴィリなどグルジ
ア歴代指導者たちの離合集散を大変興味深く読めます。現在、この書の続編
とも言うべき「グルジア戦争とは何だったのか(大野正美 著)」を読んでいる処。

●シベリア鉄道(藤原浩 著)  いわゆる「鉄っちゃん」的内容を期待する向きに
は肩すかしになろうこと間違い無しな書。ヨーロッパロシアでの鉄道黎明期を国
際政治経済的視点から述べ、アレクサンドル3世から最後のツァーリ・ニコライ2
世にかけてのロシア王室の思惑、璦琿条約・北京条約にて入手したアムール
川左岸と外満州(現在の沿海地方)の植民地経営、日清日露戦役前後の日本
国内に漂うシベリア鉄道に対する恐怖感、満州短絡線である「東清鉄道」の成
り行きとアムール川沿いの大回り線建設など、その歴史的経緯確認に大きく頁
が割かれています。日露戦争終結時、外相小村寿太郎と会談したロシア全権
特使セルゲイ・ヴィッテは元々鉄道屋さんであり、シベリア鉄道建設に邁進して
いたくだりなど興味深いです。パリまで「通し」で乗った与謝野晶子や林芙美子
のエピソードもあり、60ページの小冊子ながら内容濃く感じました。

そう言えば、ヴィッテもグルジアのトビリシ生まれだったはずです。グルジアって
何げに人材の宝庫なのな。


で、さらにユーラシア・ブックレットの「中央アジア経済図説(下社学 著)」を他書
と平行読みし始めました。西トルキスタンの旧ソ連5ヶ国が共産主義下の計画
経済から市場経済へ移行していくに際し、どのような軋轢と問題点が浮かび上
がったのか、かつまた今後の課題は何処に、との内容の書の様です。




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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

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