地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

歯再生技術の先には臓器置換再生医療が

2009年08月04日 22時30分48秒 | 時事ネタ


連日、似た文脈の記事掲載でいささか気が引けますが、あえて
アップ致します。医療技術進歩のスピードが加速しているから
こそ、この傾向となるわけで。

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歯の完全再生、マウスで成功=食物かめる硬さ-
            「臓器置換」実現へ・東京理科大など


8月4日6時4分配信 時事通信

食物をかめる硬さで、痛みなどの感覚もあるほぼ完全な歯をマ
ウスで再生させることに、東京理科大と東北大、東京医科歯科
大の研究チームが3日までに世界で初めて成功した。将来、
「人工多能性幹(iPS)細胞」などの幹細胞を歯のもとに変え、
失った歯の跡に移植して再生させられれば、入れ歯不要の生活
が実現すると期待される。

この成果は、東京理科大の辻孝教授らが2007年2月に発表した
「器官原基法」の応用。細胞を試験管内で培養し、立体的で機
能する臓器の形成を目指す技術で、臓器置換再生医療の実現
に一歩前進した。次は毛髪の再生にも取り組む。論文は米科学
アカデミー紀要電子版に掲載される。
 


(成体マウスの上あごで再生した歯(緑色に光る部分)。辻孝東京
理科大教授らは、物をかめる硬さがあり、感覚もあるほぼ完全な歯
の再生に世界で初めて成功したと発表した。入れ歯不要の生活実
現へ期待。写真辻教授提供(時事通信社))

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抜けた跡に歯再生、マウスで実験成功

8月4日8時55分配信 読売新聞

抜けた歯の跡に新しい歯を再生させることに、東京理科大学
の辻孝教授(再生医工学)らがマウスを使った実験で成功した。

差し歯の代わりに自前の歯を育てる新治療法に道を開く成果だ。
論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

辻教授らは、マウスの胎児から、歯のもとになる「上皮細胞」と
「間葉細胞」をそれぞれ4万~5万個取り出し、コラーゲンの培
地で一緒に培養して歯の種となる「再生歯胚(しはい)」(直径約
0・5ミリ・メートル)を作った。

この再生歯胚を、大人のマウスの抜歯した跡へ移植したところ、
37日後には歯が生え始め、50日後には隣の歯とほぼ同じ高さ
にまで成長した。

歯の中心部には、血管や神経もできていた。歯に刺激を与えると、
痛みを感じていることを示す物質も脳内に作られ、普通と変わらな
いほぼ完全な歯が再生されたことが確認された。


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<マウスの歯>再生 正常な機能を確認 東京理科大など

8月4日6時1分配信 毎日新聞

歯のもとになる組織を歯茎に移植して歯を再生し、正常な歯と同
等の機能を持たせることに、東京理科大、東北大、東京医科歯科
大などのチームがマウスで成功した。4日発行の米科学アカデミー
紀要電子版に発表した。入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わ
る治療につながる成果で、他の臓器や器官に応用できる可能性
もあるという。

東京理科大総合研究機構の辻孝教授(再生医工学)のチームは
これまでに、胎児マウスから、やがて歯になる細胞「歯胚(しはい)」
を取り出して培養し、「歯の種」(再生歯胚)を作成。成体マウスの
上の奥歯を抜いた後に埋め込み、神経や血管を含め歯をまるごと
再生させることに成功している。

機能を調べた今回の実験では、再生歯は歯茎移植の38日後に
生え始め、約50日で下の歯とのかみ合わせが可能な高さまで成
長した。マウスの50日は、人では約5年に相当するという。

また、歯に力を加え実験的に矯正したところ、通常の歯と同様にあ
ごの骨と歯をつなぐ骨の形が変化し、再生歯があごと機能的につ
ながっていることが確かめられた。再生した神経が痛みや圧迫の
刺激を脳に伝えていることも確認できた。

マウスは系統が同じなら、違う個体同士でも組織や器官を移植す
ることが可能だ。だが、人の場合は臓器移植時のような拒絶反応
が起きる。チームは今後、拒絶反応の心配がない患者自身の歯
や口内の細胞を使って歯胚を再生する研究に取り掛かる。
                         【元村有希子】


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歯から始めて次は毛髪・皮膚、さらに段々と複雑な臓器の再生へ。
そして、マウスから豚、ヒトへと対象生物もグレードを上げていくも
のと思われます。

最終目標はヒトの腎臓・肝臓・心臓、究極は脳を再生してしまう処
までいくことは間違いなかろうと、やや不気味な気持ちにもなりま
すが。

再生技術がここまで錬れてくると、出来るか出来ないか、ではなく、
いつ臨床応用レベルに到達するのか、との部分に興味を持ちます。


毎週数回腎透析を行なっている方や心臓移植の順番を待つお子
さんをお持ちの方を身近にしておりますので、一日も早くこの技術
が実現します様に、との気持ちがより強くなります。



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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

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