地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

同時に3個の惑星を直接撮像出来た点がエポックメーク

2008年11月14日 12時56分40秒 | 大気圏外ネタ


複数の惑星を持つ恒星系の直接撮影に初めて成功
11月14日11時50分配信 WIRED VISION

天文学者が、われわれの住む太陽系以外で複数の惑星を持つ恒星系の直接
撮影に初めて成功した。

研究チームは、ハワイ島のマウナケア山にあるジェミニ北望遠鏡とW.M.ケック
天文台において、地球からおよそ130光年離れた恒星『HR 8799』の軌道上を
周回する3つの惑星を赤外線で観測した。

『Science』誌の電子版『Science Express』に2008年11月13日付で掲載された
今回の発見は、地球以外の惑星、さらには地球外生命の探索における前進と
いえる。

今回発見された恒星系は、われわれの太陽系と比べるととてつもなく大きい。
3つの惑星はすべてガスでできた巨大惑星で、うち2つは木星の質量と比べてお
よそ10倍、1つはおよそ7倍の重さがある。


(写真: WIRED VISION)

また、3つの惑星の中心にある恒星は、太陽の1.5倍の質量を持ち、5倍明るい。
3つの巨大惑星(上の写真に写っているのはそのうちの2つ)が周回している距
離は、地球から太陽までの距離のそれぞれ25倍、40倍、70倍だ。仮に地球サイ
ズの惑星があったとしても、現在の技術では小さすぎて見ることができない。

「今回の発見は、(太陽系外惑星の)探索を真に前進させるきっかけとなるも
のだ。今後さらに技術を改良して探索活動を続ければ、おそらくいつの日か、
われわれの地球により近い天体を発見できるだろう。宇宙におけるわれわれ
の地位に関する視点を得られるという点で、このような目標は非常に心躍る
ものだ」と、ジェミニ天文台のPeter Michaud氏は取材に対して語った。

遠く離れた場所にある恒星系の発見自体は目新しいことではない。現時点で
知られている太陽系外惑星の数は300を超えている。だが、直接撮影に成功し
た惑星はほとんどなく、実際には、その多くが分光法と呼ばれる手法を利用
して発見されている。これは、軌道を周回する惑星によって恒星が引っ張られ
るために発生する、恒星のわずかな揺れを計測するという方法だ。

「分光法では、惑星の気配を観測しているのであって、惑星そのものを見ている
のではない」とMichaud氏は説明する。

Video: 2MASS/UMass/IPAC-Caltech/NASA/NSF

カナダ学術研究会議のヘルツバーグ天体物理学研究所に所属するChristian
Marois氏が率いる研究チームは、補償光学と呼ばれる技術を活用し、今回の
撮影に成功した。これは、地球の大気の揺らぎによって起こる光の乱れを、望
遠鏡の可変形鏡を使って相殺するという技術だ。

今回の惑星は、恒星からの光を反射するだけでなく自分自身も光を放っている
ため、若干ではあるが比較的撮影しやすい惑星だった。科学者たちの推定によ
ると、これらの惑星が形成されたのはおよそ6000万年前で、まだ完全には冷え
切っておらず、収縮して惑星になる途中の段階だという。

「これらは、若い恒星系の中にある非常に若い惑星で、まだ暖かい状態だ。赤
外線で観測できたのはそのためだ――これは好都合だった」とMichaud氏は
語った。

なお、これらの惑星が恒星の周りを周回していることは、それらの相対的な動
きを観測することから確認されている。

------------------------------------------------------------------

くどく申すならば、上の記事から読み取るべきは「複数の惑星を持つ恒星系を
発見した」こと自体ではなく、「複数の惑星を持つ恒星系の直接撮影に初めて
成功した」こと、です。

今年9月の弊ブログ記事でも、系外惑星の直接撮像に成功した様だ、との記事
をアップ致しましたが、今回は一つの恒星系において同時に3個の惑星を直接
撮像出来た点がエポックメークです。

十数年前に始まった系外惑星探査は、まずドップラー遷移法に始まり、トラン
ジット法その他諸々織り交ぜた間接的観測にてかなり深化した処まで到達して
います。

しかし、いくら間接観測を詳しく行なったとて、直接撮像のデータに及ぶもので
はありません。今回観測ターゲットとなった恒星『HR 8799』系が若い恒星系で
あり、できてそれほど時間経過していない惑星自身がまだ暖かい状態だった
ので赤外線で直接撮像し易く、それが幸いしました。

今後、この手法をより洗練させつつ、より難易度高い恒星系の直接撮像に世界
中の観測天文学者たちが躍起になることは間違いないと思われます。

この恒星系の詳細データを早く見てみたいものです。




----------------------------------------------------------
● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

-----------------------------------------------------------


人気blogランキングです。押してくださると嬉しいです。