バド・パウエルの「ウコ・ポコ・ローコ」も
いよいよ本テイクを残すのみ。
「ウコ・ポコ・ローコ」という曲は、
ブルーノートの10インチのLPとして最初に世に出ている。
その際の本テイクとして使われたのが、
1503番『ジ・アメイジング・バド・パウエル』の3曲目に収録されている。
時間にして4分43秒。
1503番の3連続「ウコ・ポコ・ローコ」の中で最も収録時間が長い。
考えてみれば、テイク1が指慣らしの練習。
テイク2がいよいよ本番に向かうための演奏。
テイク3ともなれば、OKとなることを意識した演奏であることは当然であろう。
本テイクは、テイク2とほとんど同じ形式の演奏内容になっている。
ローチの音も抑えやソロパートがあり、後テーマも演奏されている。
ただ違うのは、パウエルのノリである。
3連続で同じ曲を演奏しながら、
ソロパートでの演奏メロディーは全て異なる。
パウエルのスリリングなアドリブがそこにあるのだ!
本テイクはパウエルのソロが最もよい。
最初は少々重たい響きで入っていく。
テイク2では、軽やかな入りであったが、
テイク3ではパウエルの人柄がよく表れた入り方になっている。
演奏が進むにつれて、徐々に雲の隙間から晴れ間がのぞくように、
パウエルの右手は鬱々としながらもしだいに明るさを帯びてくる。
テイク2ではつっかえた箇所もあったが、
本テイクのパウエルの指は滑らかに鍵盤の上を踊る。
そして全体のバランスも最も安定している。
3連チャンで「ウコ・ポコ・ローコ」なる奇っ怪な曲が出てくると、
ついつい敬遠してしまう。
だが、聴き比べてみると、
3連続にも意味があるのだ。
どれも捨てテイクにならなかった
パウエルのアドリブの凄まじさを感じるには、
「ウコ・ポコ・ローコ」を聴くしかない!
いよいよ本テイクを残すのみ。
「ウコ・ポコ・ローコ」という曲は、
ブルーノートの10インチのLPとして最初に世に出ている。
その際の本テイクとして使われたのが、
1503番『ジ・アメイジング・バド・パウエル』の3曲目に収録されている。
時間にして4分43秒。
1503番の3連続「ウコ・ポコ・ローコ」の中で最も収録時間が長い。
考えてみれば、テイク1が指慣らしの練習。
テイク2がいよいよ本番に向かうための演奏。
テイク3ともなれば、OKとなることを意識した演奏であることは当然であろう。
本テイクは、テイク2とほとんど同じ形式の演奏内容になっている。
ローチの音も抑えやソロパートがあり、後テーマも演奏されている。
ただ違うのは、パウエルのノリである。
3連続で同じ曲を演奏しながら、
ソロパートでの演奏メロディーは全て異なる。
パウエルのスリリングなアドリブがそこにあるのだ!
本テイクはパウエルのソロが最もよい。
最初は少々重たい響きで入っていく。
テイク2では、軽やかな入りであったが、
テイク3ではパウエルの人柄がよく表れた入り方になっている。
演奏が進むにつれて、徐々に雲の隙間から晴れ間がのぞくように、
パウエルの右手は鬱々としながらもしだいに明るさを帯びてくる。
テイク2ではつっかえた箇所もあったが、
本テイクのパウエルの指は滑らかに鍵盤の上を踊る。
そして全体のバランスも最も安定している。
3連チャンで「ウコ・ポコ・ローコ」なる奇っ怪な曲が出てくると、
ついつい敬遠してしまう。
だが、聴き比べてみると、
3連続にも意味があるのだ。
どれも捨てテイクにならなかった
パウエルのアドリブの凄まじさを感じるには、
「ウコ・ポコ・ローコ」を聴くしかない!
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