人生何にそんなに迷うのか?
このジャケットを見ているといつもそう感じてしまう。
目をつむり、顎をグッと突き出し、左手で軽く撫でる。
右手はアルトサックスが握られている。
ジャッキー・マクリーンの『ア・ロング・ドリンク・オブ・ザ・ブルース』である。
ジャッキー・マクリーンのアルバムは、ある意味ジャズの試金石になると思う。
ジャズの名盤本には必ず欠かさず載っている人だ。
だが、その名前はジャズ聴き始めの人には決して巨匠といった感じではない。
しかも選んだアルバムによっては、
マクリーンのアルトが恐ろしく退屈で、なおかつ躓きを覚えてしまうだろう。
少なくとも僕はそうだった。
初めて買ったマクリーンのアルバムは『スイング・スワング・スインギン』だったが、
あまりの退屈さにすぐに他のアルバムに変えたものだ。
ところがいったんその魅力を覚えると、
今度はマクリーンの全てが愛おしく感じるから不思議だ。
とはいえ、すぐに感覚をつかませないのがジャズのいけずなところでもある。
神保町のジャズ喫茶『BIG BOY』で、
『ア・ロング・ドリンク・オブ・ザ・ブルース』を初めて聴いたとき、
すぐに退屈さを覚えてしまったのだ。
そこから「マクリーン聴き地獄の特訓」が始まるのだが、
そのおかげか今では「マクリーン=とにかく聴かなければいけない」と
身体が反応するまでになっている。
さて、このアルバム、実はA面よりもB面を聴くべきだ。
A面はタイトル曲のテイク違いが入っている。
ところがB面はマクリーンのワンホーンにリズムセッションがついたものだ。
マクリーンの魅力ここに極まれりといった具合にその響きを楽しめる。
しかもピアノはマル・ウォルドロンと哀愁感が十二分に漂っている。
ジャズを長く楽しみたいなら、まずマクリーンを楽しむべし。
このジャケットを見ているといつもそう感じてしまう。
目をつむり、顎をグッと突き出し、左手で軽く撫でる。
右手はアルトサックスが握られている。
ジャッキー・マクリーンの『ア・ロング・ドリンク・オブ・ザ・ブルース』である。
ジャッキー・マクリーンのアルバムは、ある意味ジャズの試金石になると思う。
ジャズの名盤本には必ず欠かさず載っている人だ。
だが、その名前はジャズ聴き始めの人には決して巨匠といった感じではない。
しかも選んだアルバムによっては、
マクリーンのアルトが恐ろしく退屈で、なおかつ躓きを覚えてしまうだろう。
少なくとも僕はそうだった。
初めて買ったマクリーンのアルバムは『スイング・スワング・スインギン』だったが、
あまりの退屈さにすぐに他のアルバムに変えたものだ。
ところがいったんその魅力を覚えると、
今度はマクリーンの全てが愛おしく感じるから不思議だ。
とはいえ、すぐに感覚をつかませないのがジャズのいけずなところでもある。
神保町のジャズ喫茶『BIG BOY』で、
『ア・ロング・ドリンク・オブ・ザ・ブルース』を初めて聴いたとき、
すぐに退屈さを覚えてしまったのだ。
そこから「マクリーン聴き地獄の特訓」が始まるのだが、
そのおかげか今では「マクリーン=とにかく聴かなければいけない」と
身体が反応するまでになっている。
さて、このアルバム、実はA面よりもB面を聴くべきだ。
A面はタイトル曲のテイク違いが入っている。
ところがB面はマクリーンのワンホーンにリズムセッションがついたものだ。
マクリーンの魅力ここに極まれりといった具合にその響きを楽しめる。
しかもピアノはマル・ウォルドロンと哀愁感が十二分に漂っている。
ジャズを長く楽しみたいなら、まずマクリーンを楽しむべし。