国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ジャズはこんな風に演奏される

2010年11月14日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
ライブは通常一回きりのものである。
もしレコードやCD、テレビなどがなければ、
そこで演奏されたことは全て「空に消えてしまう」。
つまりミュージシャン側としてはその「一回きり」にかけて、
全身全霊で応えようとする。
しかも自分たちの前には観客が座っている。
これはプロとして燃えなくてはいけない状況が必然的に作り出されている。
だからライブ盤には「当たり」が多い。

ジャムセッションの聖地、「ミントンズ」と言えば、
ビ・バップ創世記にチャーリー・クリスチャンやセロニアス・モンクなどが集まり、
セッションを繰り返していった場所として有名である。
正式名称は「ミントンズ・プレイ・ハウス」という。
そんなジャズライブハウスのライブ盤が、
スタンリー・タレンタインの『アップ・アット・ミントンズ』であり、
ブルーノート2枚連盤である。

ミントンズに出演していたスタンリー・タレンタインとホレス・パーラン・トリオに
グラント・グリーンが加わっての演奏である。
スタンリー・タレンタインと言えば、渋く燻銀なテナーを聴かせる。
スッと息が抜けていくかのような、それでいて粘っこい音は
自然と肩に入った力を抜いていってくれる。
ホレス・パーランは小児性麻痺を患ってての自由が利かない中、
独特なピアノの弾き方で、まさにジャズというガッチリとした演奏を聴かせてくれる。
コードを転がるように押さえていくパーランの音には、
自然と黒いオーラが宿り、スタンリーとの音と呼応して昇華されていく。

そんなジャズバリバリの2人に、ゴリゴリッとした芯のあるギターを聴かせてくれる
グラント・グリーンが加わったのだから、ジャズを聴きに来た観客たちは大喜びだろう。
スタンダード曲を中心に演奏がされていくが、
5人の息のあった演奏にはジャズの醍醐味がつまっている。

11月13日(土)のつぶやき

2010年11月14日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
10:51 from Keitai Web
アンドリュー・ヒル、思考とけだるさの隙間で泳ぐようなピアニスト。
12:59 from Keitai Web
ラーメン屋でジャズが流れてる。誰も聴かないで、ラーメンをすすってる。当たり前か…
15:01 from Keitai Web
パトカーが何か言いながら、二台走っていった。
15:03 from Keitai Web
新宿の紀伊國屋書店で『ノルウェーの森』の映画宣伝を流していた。何か映画っぽかった。
15:49 from Keitai Web
コーヒーにミルクを垂らすと、ゴッホが描く空のように渦を巻く。
by Cobaaco on Twitter