ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

坂田莉咲 (25) ~最近観た映画紹介『王様とボク』~

2020-01-29 06:09:48 | さかたりさ
2020/01/22の「坂田莉咲のSHOWROOM」より
最近観た映画紹介
『王様とボク』

注意:「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した



坂田莉咲:
「2012年の映画です。
これね、菅田将暉さんが主演で、すごい豪華なんですよ、出演者が、
松坂桃李さんとか二階堂ふみさんとかね。
しかも演技派という、みんな。

六歳の時に事故、ブランコで、事故になっちゃって、
ずっとね、昏睡状態、眠ったままだったんですよ、六歳から十八歳まで。
十二年間眠ったままだったモリオっていう男の子、菅田将暉さんが演じるんですけど、
目を覚まして、でも、心はずっと六歳から眠ったままだから、六歳のまんまなんですよ。
そういうお話なんですけど、モリオが目を覚ますところから、
菅田将暉さんが演じてるんですけど、
六歳の役、心が六歳の役を演じるんですよ、見た目は大人、心は子供、
演技がめちゃくちゃ凄くって、
だって、想像もつかないじゃないですか、
六歳、どんなんだったっけみたいな、
今、私も六歳のとき何してたっけ、何考えてたっけとか全然わかんないもん、
だけど、菅田将暉さん、無邪気さが伝わってくるし、
何か、やっぱね、この映画、演技派の方が出られてるので、
とにかく演技が凄いなって思う映画です。

あとは、松坂桃李さんが「大人になりたくない!」ってね、
叫ぶシーンがあるんですけど、わかるーとか思いました。
子供じゃないけど、大人でもない、十八歳だからね。
この松坂桃李さん演じてる役は十八歳の設定なので、
子供じゃないし、でもまだ大人でもない、中間の地点にいて、
「大人になりたくない!」って叫んでるところが、めちゃくちゃ共感しました。
私も前まで、大人になりなくないって思ってて、
今もそんな大人な訳じゃないけど、
二十歳になったし、成人したし、って感じで、
もう大人の線、スタートラインのところにはいるけど、
その気持ち、めちゃくちゃわかるな、とか思いながら観た映画でもありました。

最後ね、ちょっとあいまいな感じに終わっちゃうんですけど、
そこも、何か、いいなって思いました。
映画観終わった後に、その映画他に観た人がどう感じたのかな? みたいな、感想をよく見るんですけど、
みんな、なんか、あんまり、最後は微妙だったとか書いてるんですけど、
私はその終わり方けっこう好きで、何か、この映画のその世界観、好きなんですよ。
観終わった後、何か、良かったなって余韻に浸るような映画で、
とっても面白かったです。

みなさん『王様とボク』、ぜひぜひ観てみてください。」



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ここからは、当ブログ主の文。
今回も前記事と同じように、実際の坂田莉咲の話にかなり近い形で編集した。
これから、ずっとこうしようかな?

ストーリーとは関係無いけど、SRが渋くてカッコ良かった。
SRってまだ売ってるんだなぁ。
ヤマハのサイトを見てみたら、作品中のSRはどうも2009年12月発売の2010年モデルというやつらしい。
モリオを乗っけてどこか遠くへ! というのをちょっと期待したのだが、それは無かった。
ま、SRで遠出はしないか。

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2023/03/08 最終更新


坂田莉咲 (24) ~最近観た映画紹介『ワンダー 君は太陽』~

2020-01-27 06:36:34 | さかたりさ
2020/01/22の「坂田莉咲のSHOWROOM」より
最近観た映画紹介
『ワンダー 君は太陽』

注意:「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した



坂田莉咲:
「Amazonプライムで観ました。
Netflixでは、泣きたいときに観る映画って紹介されてました。

顔以外が普通の男の子。
顔が、遺伝子の影響で、普通とは違う見た目なんですよ。
それで、ずっと小学校五年生になるまで、自宅学習をお母さんと一緒にしてて、
だけど、いずれかは学校に通わせなくちゃいけないからって、行かせるんですよ、お父さんとお母さんが。
小学校五年生からだったら、他の今まで自宅学習してきた子達とかもいるから、
小学校五年生から、オギーって男の子が、学校に通い始めるんです。
友達とか欲しいけど、なかなかね、その見た目から、偏見があったりして、
なかなかなじめずにいるんですけど、徐々にね、友達とかできてきたりとか、
いろんな、いじめみたいな事もあったけど、
最終的には、すっごいハッピーエンドに終わるんですよ。

それがね、観てて、勇気もらえるし、
なんか、小学校五年生なのにこんなに強くなれる人っているの、って思うし、
強いからこそ、いい人にはやっぱり、まわりの人も、いい人がついてくる、とかって言うじゃないですか。
そんな感じでね、まわりの人、すごい恵まれてたりとかしてて、
心温まっていいなって思うような映画です。
そしてすごく泣けます。
バスの中で観て泣きました。
心が傷ついたりとかして、人間関係で悩んで傷ついて、そんな時に観て欲しい映画。
『ワンダー 君は太陽』です。
ぜひ、皆さん、観てみてください。」





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ここからは、当ブログ主の文。
今回は、坂田莉咲が話した通り、とまではいかないけれど、かなり近い形に編集してみた。
どうでしょう?

作品中、オギーに初めてできた友達が他の仲間にオギーの陰口を言っているのを、オギーが見てしまうというシーンがあった。
これと同じような経験をしたことがあって、観ていて結構ずっしりとこたえた。
陰口を言った方の立場。
ここまで酷くはないし、陰口を言ったのとはちょっと違うのだけれど、まぁ、似たようなこと。
小学一年生か二年生の頃のことで、大昔の話なのに、未だに覚えている。
こういうのって、された方はもちろん、した方も自分を物凄く傷つけるんだよな…と。
村上春樹風に言うと、友達も自分も損なってしまうのだ。
映画では関係が修復できたのでよかったな~

オギー少年の母親役はジュリア・ロバーツ。

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2023/03/08 最終更新


坂田莉咲 (23) ~最近観た映画紹介『渇き。』~

2020-01-25 07:49:38 | さかたりさ
2020/01/22の「坂田莉咲のSHOWROOM」より
最近観た映画紹介
『渇き。』

注意:「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した



坂田莉咲:
「2014年、私が中三の時に公開された映画です。
前々から気になっていた映画で、今年に入ってから観ました。

出演されている小松菜奈さんはミス・セブンティーンの最終候補になったときから知っていてとても可愛いなと思っていました。
『渇き。』は小松菜奈さんが注目された映画でもあります。

小松菜奈さん演じる加奈子が突然失踪してしまい、母親が元夫で元警察官の藤島(役所広司さん)に連絡し、藤島が加奈子を(実の娘を)探し回るという話です。
藤島が加奈子を探しているうちに、加奈子が暴力団と関わっていたり他にも色々やらかしちゃってた事がわかってきて、その藤島を警察が追い回し、その警察はこんなに闇が深いのか! というような、すごい物語です。

役所広司さんが、やさしいとか素敵とかいうのとは違う男前感があって、波乱万丈の人生を生きてきたのかなというような、憧れはしないけど、映画の中の人物として、カッコ良かったです。

加奈子は想像や過去のシーンにしか出てこないんですけど、それがめちゃくちゃ可愛くて魅了されました。
小松菜奈さんは本当に可愛いと思います。
美しい。

気分がスッキリするような映画ではないんですが、私はどす黒い映画が好きなので『渇き。』は好きでした。

監督は中島哲也さんで、湊かなえさん原作の『告白』を撮られた監督でもあります。
『告白』が好きな人は『渇き。』も好きかも知れません。

私はNetflixで観ました。
Amazonプライムでも観れますよ。」

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2023/03/08 最終更新


春色のスープ

2020-01-24 04:24:21 | 映画/ドラマ
佐津川愛美演じる桃子の朗読が良かった。
いかにも普通の女子高生といった感じの朗読が上手いなと思った。
もう少し突っ込んで言うと、映画を観ている人が普通の女子高生っぽいなと感じる朗読ということで、実際は、朗読やそれに類するものに素養がない女子高生はあれほど上手くはできない。
やってみればわかるのだが、朗読は難しいのだ。
発音、アクセント、イントネーション、抑揚、区切り、息継ぎ等々を意識しながら間違えずに読まなければならない。
単なる音読とはわけが違うのだ。

たぶん、佐津川愛美は本気を出せば、もっとプロっぽい朗読ができるのだと思う。
が、そこは、そういう技量を見せる場面ではないし、作品中に出てきた詩に関しては、普通の女子高生風の、過度な抑揚を排した朗読の方が心地よく耳に入ってくるように感じた。

歌詞は別として、詩にあまり興味が無くて、読んだり聞いたりしたことはほとんどないのだが、この映画を観ていて、詩っていうのもいいもんだな、と少し思ったりもした。

終盤が少々強引だと感じた事と桃子が学校から処分されるくだりの二点以外は、違和感無く、想像していた以上に楽しめた。


とりかえばや物語

2020-01-21 04:37:54 | 本/文学
母親が異なるけれど容姿がとても似ている兄妹がいた。
兄は女の子のような性格で、妹は男の子のような性格。
そのため、兄は女として、妹は男として生活し、成長する。
そして、そのまま兄は女として、妹は男として仕事にも就き、大人になる。
しかし、様々な問題や障害が生じたため、途中からお互いに良く似ている事を利用し、立場を入れ替えて、もともとの体の性の通り、兄は男として、妹は女として生きていった。
と、簡単に説明すると、このような物語である。

LGBT的ではあるが、どうなんだろう?
ある程度成長してからは、兄の方は恋愛感情や性欲が女性に向かっていて、妹の方は多少あいまいなものの少なくとも女性に恋愛感情や性欲は感じていないように読み取れる。
また、心の性の問題で、兄の方は「自分の心は女」、妹の方は「自分の心は男」と自覚していたのかというと、そのあたりはよくわからない。

いや、そもそも心の性とは何だろうか?
例えば私の場合、体は男性で、恋愛感情や性欲は女性に向かう、だから心は男性だと思う。
しかし、体は男性で、恋愛感情や性欲は女性に向かう、でも心は女性だというケースもあるのだろうか?
それって、つまりどういう事なんだ?
わからない。

この『とりかえばや物語』は平安期に成立した物語なので、LGBT問題を論じているわけではない。
けれども、けっこうきわどく切り込んでくる部分がある。
妹(男の姿)の友人のかなり女好きの男がいて、こいつが兄(女の姿)に恋しているのだが、相手にされない。
報われない日々が続く。
恋焦がれ、とうとう思い余って「男だけど似てるからいいや」と妹(男の姿)に襲いかかる。
すると、今まで男だとばかり思っていたのに、思いもかけず女であった。
これ幸い、とそのままやってしまう。
この男がBisexual(バイセクシュアル、両性愛者)かというとちょっと違う気がするし、Transgender(トランスジェンダー)でもないだろう。

この時代の偉い人達は、男女とも相手をとっかえひっかえやりまくりで、ゆるすぎじゃないのか?
と、ある古典に詳しい人に話したら、
他にやる事がないからね、今でいう、カフェでお茶するみたいな感覚よ。
と言われた。

そうか、カフェでお茶ね。
好きな子がいて何度も誘ってるんだけど断られて、しょうがないから、兄貴をお茶に誘う。
気も紛れるし、その子の話でも聞かせてもらえるかも知れないし。
それで、誘って、兄貴とお茶してたら実は兄貴じゃなくて姉貴だとわかった!
顔もそっくりだし、うれしいなぁ~。
と、なるほど。
それならありそうな気がする。
カフェでお茶ならね。

ゆるゆるの性行為にも、親子や両親が同じ兄妹、姉弟は交わらない、交わるべきではないといった一定のルールはあったそうだ。
同性愛の類はどうだったんだろう?
戦国時代の武将が少年好きだったという話は多く残っている。
森蘭丸は織田信長の寵童として有名だし、少年時代は前田利家が信長の相手をしていたとも言われている。
だが、織田信長がゲイだったかというと、たぶん違う。

…話が広がって収拾がつかなくなってきた。
まとまらないので、この辺でブツ切りする。

とりかえばや物語
訳者:中村真一郎
発行所:筑摩書房
ちくま文庫
1992年1月22日 第一刷発行