離婚をきっかけに、高校生の娘のために父親が三年間弁当を作り続けるというお話。
父親を渡辺俊美が、娘のみどりを武田玲奈が演じている。
みどりは良い娘なんだけれど良すぎもしない。
良い娘というのは、作り始めの頃のしょうもない弁当を律儀に持っていってちゃんと食べる、持っていくのを拒否したり捨てたりしないところ。美味しかったら美味しかったと素直に言うところ。
良すぎもしないというのは~~これは、普通の高校生はだいたい皆こんな感じだろうなという意味で、決して批判しているのではない~~弁当箱を自分で洗うわけじゃないし、食事中にお茶碗を適当に持ったりスマホをいじったり、父親に嘘をついて弁当を二個作らせたりするところ。
リアルな等身大の女子高生という感じで、とても好感が持てた。
そのせいか、話の進行が淡々としすぎているようにも感じるが、だからこそ、ふりかけの袋に書かれたメッセージ等が、わざとらしくなく、シナリオっぽくなく、観ていて感じ入るものがあるんじゃないかなと、そんな風に思った。
エンディングで流れる映画の主題歌『なまえ』片平里菜 https://twitter.com/katarina_81