ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

スワロウテイル

2019-12-31 12:13:03 | 映画/ドラマ
物語の舞台は「円(¥)」が世界で一番強かった時代の円都(イェン・タウン)と呼ばれた街ということで、私はバブルの頃、東京のどこかかな? と思いながら観た。

私はバブル時代を次のようにイメージしている。
円が強くて好景気という事は慢性的に人手が足りないという事。
不法入国した外国人がそう簡単に仕事に就けないのは事実だが、極めて困難かというとそうでもない。
仕事をしてくれるならばどんな人でもかまわない。人が来てくれなければ、雪崩のように押し寄せてくる仕事をこなせない。それで会社が立ち行かなくなる。誰でもいい。とにかく人が欲しいという事業者が街中(国中)にあふれていた。
だから、選り好みしなければ仕事に就ける。
買春や窃盗、薬物の密売など、違法行為に走る外国人も確かにいた。
でもそれは、より良い稼ぎのためであって、そうしなければ生きていけないというのとはちょっと違う。
違法就労者の多くはまともな人で、まともに仕事をして、まともな生活をして「円」を稼ぎ、潮時が来たら母国に帰っていった。

そんなわけで、作品全体に漂う世界観には非常に違和感があった。
観終わってからググってみると、架空の時代、架空の街の物語だということだった。
それならばまぁ納得できる。

金融モンスターやグローバル企業が「合法的に」世界中を荒らしまわり、テロリストが集結して国家を名乗るというような昨今からすると、中国マフィアの偽造紙幣で荒稼ぎというのが何ともスケールの小さい話だなとも感じたが、1996年に公開された映画と考えるとそんなものかな? とも思う。

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『スワロウテイル』は2019/12/27に「坂田莉咲のSHOWROOM」で紹介された。
「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した。



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2023/03/09 最終更新


アメリカン・スナイパー/American Sniper

2019-12-30 09:15:37 | 映画/ドラマ
国が戦争を始めてしまった以上は、誰かが戦わなければならない。
イラク戦争では誰が戦ったのか? というと、その一人がクリス・カイル。
クリス・カイルがイラク戦争で戦い、帰還し、そして…という話だ。
それ以外の事を頭から切り離せば、また自分がクリス・カイルだったら、クリス・カイルの家族だったら、友人だったらと考えれば、泣ける。

180619 今朝の思い(6)トランプ/アメリカ・ファーストの第三の男-3-

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『アメリカン・スナイパー』は2019/12/22に「坂田莉咲のSHOWROOM」で紹介された。
「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した。



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2023/03/09 最終更新


アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜/About Time

2019-12-29 10:57:07 | 映画/ドラマ
誰にでもやり直したい過去はあるだろう。
私にもある。
あの時こうしていれば、と。
タイムトラベルができればな、と思う。

仮にタイムトラベルで過去を修正できるとなると、こんなネタ話が出てくる。
何であの時、あの子に、好きだと伝えられなかったんだろう。
やり直したい。
過去に戻る。
あの子に告白する。
あの子が「私も好きだったの」と答える。
結ばれる。
幸せいっぱいの二人。
初めてのデートに出かける。
出かけた先で事故にあう。
二人とも死ぬ。

すると、こんな反論もあるだろう。
だからタイムトラベルで過去を修正しちゃいけないって言うのか!
冗談じゃない。あの子と二人で死ぬなら本望だ!
オレはそのぐらいの覚悟で過去に戻るぜ!

タイムトラベルで過去を修正できるならば、それは良い事なのか? 悪い事なのか?
誰にも明確な答えはだせないと思う。

でも、そんなことよりも、実はタイム・トラベルという能力を有してさえ、なおどうしようもない厳しい現実が人生にはあって…だからこそ人生は愛おしいのだ!
と、まぁ詳しくは『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』を。

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『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』は2019/12/12に「坂田莉咲のSHOWROOM」で紹介された。
「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した。



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2023/03/09 最終更新


スクール・オブ・ロック/School of Rock

2019-12-28 08:00:42 | 映画/ドラマ
2003年に公開されたアメリカ映画で、ロックをネタにしたコメディ。

映画の存在は知っていて、ジャック・ブラックの顔を見る度にその時は観たいな~と思うのだけれどもすぐに忘れてしまう、というのを何度も何度も繰り返し、やっと観たのは上映から15年以上経ってからという、時の流れが速いのか、単に自分が怠惰なだけなのか、そんなことはどうでもいいか、まぁとにかく「スクール・オブ・ロック」観た。

映画の中で使われている曲やウンチクはおおむね70年代もので、その70年代ものはいいんだけれど微妙に趣味が合わないという事もあって、作中の音楽で熱くなるというのはあまり無かった。
また、ロックはかなり本気で好きなものだったから、それをコメディにされるというのは、正直言ってほんの少し抵抗感もある。

しかしながら、ジャック・ブラック演じるデューイは、明らかにAC/DCのアンガス・ヤングを意識したキャラクターで、アンガス・ヤングがやってきたステージ・アクションや演出はコメディ的なもの。
そのアンガス・ヤングが私は大好きということで、コメディに抵抗を感じるなどというのは我ながらばかばかしい事だと思う。
アンガス・ヤングが奏でてきた音は紛れもなく本物のロックだ。

映画の話からはズレてきちゃったな。
まあいいか。

少し前にAC/DCの『Rocker』のいい動画を見つけて、これをどこかに貼り付けたかったのだ。
サッカーのユニフォームが意外に似合っていて笑える。

AC/DC - Fling Thing/Rocker (from Family Jewels)

それからついでに『Let There Be Rock』 と『Live Wire』。
AC/DCを知った時にはすでにボーカルのボン・スコットは死んでいてブライアン・ジョンソンに替わっていたんだけど、古い動画を観漁っていると、やっぱいいなと思う。
幼児がそのままでっかくなっちゃったようなオーラが最高だ。

Let There Be Rock

Live Wire

私のロックの神様はローリング・ストーンズとAC/DCかな?
この映画、ストーンズを完無視しやがってこの野郎!
なんてね。別に、全然、怒ってない、ちょっと書いてみただけ。

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2020/01/15 加筆修正&埋め込み動画の差し替え


万引き家族

2019-12-27 11:42:23 | 映画/ドラマ
一緒にいたいという人達が集まって家族となり、楽しく暮らしていければ幸せなことだと思う。
でも普通、家族となるには、血縁や法などの前提が必要となる。
そういった前提の無い者たちは家族となることができない。
パチンコ屋の駐車場で車の中に放置されていた男の子と、近所で児童虐待を受けている女の子を拾いました。子供として育てますので、認めてください。と、申請したところで、行政機関が認めるはずがない。

法律とは、行政機関とは冷たいものだな。
赤の他人であっても、子供が本物の親よりも慕っていて、一緒に暮らしたいと思っていて、その方が幸せだと言うのならば、親と認めてやればいいじゃないか。
家族でいいじゃないか。
と、もちろん、そういうわけにはいかない。

実際、作品中で、治は「息子」を使って「万引き」を繰り返している。
「家族」が万引きに頼らなければならないほど生活に困窮しているとまでは言いきれないし、「息子」は駄菓子屋のおやじとの触れ合いによって「万引き」というものに疑問を持って心を痛めているにもかかわらずだ。
子供が慕っていても、幸せだと思っても、それだけでは親と認められないということを、治が自ら証明してしまっている。

親子だけでなく、男女の関係についても同じようなもので、初枝の年金も慰謝料も、結局は法的な婚姻関係を盾にしてふんだくっているものだ。
好きな者同士が夫婦で家族、そんなものは認められないと、初枝が自ら証明している。

それで、結局この作品は何を言いたいのか、ということなのだけれど、私にはわからない。
描かれているのは、ただただ、経済的弱者、社会的弱者、また情報弱者の悲哀だ。
でも、うまく言葉にできない何かを感じさせるという意味で、面白かったと思う。
うまく言葉にできるようになったら、もう一度記事を書きたいけれど、そういうことは無さそうな気がする。

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『万引き家族』は2019/10/10に「坂田莉咲のSHOWROOM」で紹介された。
「坂田莉咲のSHOWROOM」は2020/03/31に終了した。



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2023/03/09 最終更新