前の記事で書いた『キック・アス』の続編『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』。
アメリカでの公開が2013年、『キック・アス』から3年経っているため、キック・アス(アーロン・テイラー=ジョンソン)もヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)もかなり大人っぽくなっている。
観て思ったのは次のようなこと。
敵の描き方が雑で無理やり作った感が大きく、説得力に欠ける。
ミンディがヒット・ガールではない本当の自分を見つけるために思い悩む…こういうの必要だろうか?
前作では存在に必然性のあるわかりやすい悪党がいて、そいつらを倒すために遠慮なく暴れまくるという爽快感があったが、本作には無い。
目的もなく結成された悪の組織と、理由も必要も無い殺戮行為。
これはもうサイコの領域というか、サイコですらないというか、スーパーヒーローの出番ではないというか。
政治汚職に仮面ライダーが出てきてもしょうがねーだろ的な不適合感がぬぐい切れない。