ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

春色のスープ

2020-01-24 04:24:21 | 映画/ドラマ
佐津川愛美演じる桃子の朗読が良かった。
いかにも普通の女子高生といった感じの朗読が上手いなと思った。
もう少し突っ込んで言うと、映画を観ている人が普通の女子高生っぽいなと感じる朗読ということで、実際は、朗読やそれに類するものに素養がない女子高生はあれほど上手くはできない。
やってみればわかるのだが、朗読は難しいのだ。
発音、アクセント、イントネーション、抑揚、区切り、息継ぎ等々を意識しながら間違えずに読まなければならない。
単なる音読とはわけが違うのだ。

たぶん、佐津川愛美は本気を出せば、もっとプロっぽい朗読ができるのだと思う。
が、そこは、そういう技量を見せる場面ではないし、作品中に出てきた詩に関しては、普通の女子高生風の、過度な抑揚を排した朗読の方が心地よく耳に入ってくるように感じた。

歌詞は別として、詩にあまり興味が無くて、読んだり聞いたりしたことはほとんどないのだが、この映画を観ていて、詩っていうのもいいもんだな、と少し思ったりもした。

終盤が少々強引だと感じた事と桃子が学校から処分されるくだりの二点以外は、違和感無く、想像していた以上に楽しめた。