みはらしの湯入湯後、佐久の街中に用事があったので、その途中で岩村田にある佐久ホテルに寄ってみました。
佐久ホテルは、県内最古企業として知事表彰を受けており、「信州最古の温泉宿」を標榜しています。また世界最古の飲食店ということでギネスブックに登録申請中だそう。最近テレビにもよく出てくるので、ちょっと気になっていたのです。
佐久ホテルに到着すると、駐車場の目立つところに「日帰り温泉」の幟が立っており、その他にもそこかしこに「温泉」と書かれた看板が設置されていましたこれだけ掲示されていると立ち寄り入浴は安心して頼めますただ、これが外だけでなくて、館内の浴室に向かうルートにもやたらと「天然温泉」の掲示がしてあって、ちょっとやり過ぎの気が・・・。迷わないよう案内表示するだけで十分だと思うんですけどね
浴場に到着すると、思っていたより小規模。勝手にホテルだからと想像を膨らませていたからいけないのだけれど、内容は小規模旅館レベルです。古さも感じられて、温泉を前面に押し出して宣伝するなら、もう少し手を入れてもいいんじゃないかな
さて、肝心の温泉については、HPに「5.6温泉濁度の"猛烈濃厚温泉"は、温泉マニアのお客様も吃驚される超濃厚のお湯です」とあったり、パンフレットに「こんな濃い温泉はじめて―とお客様の声」と書かれていたりと、その濃さを売りにしています。実際のお湯はというと、褐色の濁り湯で、浴槽の底が見えないくらいの透明度。確かに色的には結構濃い目の濁り湯ですねただ驚くほどかというと、褐色系の濁り湯では松代温泉や小赤沢温泉の方が色が濃いし、小諸市にある天狗温泉 浅間山荘のお湯のようなインパクトのある色でもありません。鉄を含む温泉としてはよくあるレベルでしょう。
そしてその他の特徴としては、臭い&味は感じられず、若干ツルスベ感が感じられるのみでした。実はこの温泉、温泉法第2条による規定泉(メタケイ酸の項)で、療養泉の基準に達していない成分的には薄い温泉(251.7mg/kg)なのです。しかもメタケイ酸に関しても温泉法の基準の50mg/kgを少し超えた67.5mg/kgだから、そんなに濃い訳ではありません。温泉マニアであれば、この温泉は「猛烈濃厚温泉」とは言えないことが分かるはず。
あと気になるのが温泉の使用法です。HPには、「当温泉は、浴槽直下1mにある源泉を無加水、無貯水、無投薬、無加熱、無濾過のまま「新鮮〝生〟100%」で使用しています。」とあるし、施設の廊下にも「温泉は、無添加、無ろ過、無加工、無貯槽の「生」の源泉ですので湯中に湯花や沈殿物や湯膜や泡が出る場合があります。」と掲示されているのですが、一方で浴用の使用法としては、「加温、循環濾過あり、塩素系薬剤を使用し消毒」となっていました一体どっちなの?と言いたいところであるけれども、明らかにお湯は加温循環で、塩素臭&薬品味がすることから、使用法は後者でしょう。前者については、飲用温泉についての内容かも知れません。ただちょっとこれは誤解を招く表現なんじゃないかなちなみに浴室にある「飲用温泉」と書かれた蛇口から出る温泉は、鉄臭&鉄味がする冷鉱泉でした。
最終的な感想を述べると、温泉法第2条の規定泉の割には、色の濃い濁り湯で温泉らしさは出ており、塩素臭もきつくなくてそんなに悪く感じないお湯であったのだけれど、とにかく誇大表示をし過ぎている感があります。温泉をあまり知らない人になら通用するかもしれないですが、温泉マニアには通用しません。特に「猛烈濃厚温泉」なんて表現は、やめた方がいいんじゃないかな
佐久ホテルは、県内最古企業として知事表彰を受けており、「信州最古の温泉宿」を標榜しています。また世界最古の飲食店ということでギネスブックに登録申請中だそう。最近テレビにもよく出てくるので、ちょっと気になっていたのです。
佐久ホテルに到着すると、駐車場の目立つところに「日帰り温泉」の幟が立っており、その他にもそこかしこに「温泉」と書かれた看板が設置されていましたこれだけ掲示されていると立ち寄り入浴は安心して頼めますただ、これが外だけでなくて、館内の浴室に向かうルートにもやたらと「天然温泉」の掲示がしてあって、ちょっとやり過ぎの気が・・・。迷わないよう案内表示するだけで十分だと思うんですけどね
浴場に到着すると、思っていたより小規模。勝手にホテルだからと想像を膨らませていたからいけないのだけれど、内容は小規模旅館レベルです。古さも感じられて、温泉を前面に押し出して宣伝するなら、もう少し手を入れてもいいんじゃないかな
さて、肝心の温泉については、HPに「5.6温泉濁度の"猛烈濃厚温泉"は、温泉マニアのお客様も吃驚される超濃厚のお湯です」とあったり、パンフレットに「こんな濃い温泉はじめて―とお客様の声」と書かれていたりと、その濃さを売りにしています。実際のお湯はというと、褐色の濁り湯で、浴槽の底が見えないくらいの透明度。確かに色的には結構濃い目の濁り湯ですねただ驚くほどかというと、褐色系の濁り湯では松代温泉や小赤沢温泉の方が色が濃いし、小諸市にある天狗温泉 浅間山荘のお湯のようなインパクトのある色でもありません。鉄を含む温泉としてはよくあるレベルでしょう。
そしてその他の特徴としては、臭い&味は感じられず、若干ツルスベ感が感じられるのみでした。実はこの温泉、温泉法第2条による規定泉(メタケイ酸の項)で、療養泉の基準に達していない成分的には薄い温泉(251.7mg/kg)なのです。しかもメタケイ酸に関しても温泉法の基準の50mg/kgを少し超えた67.5mg/kgだから、そんなに濃い訳ではありません。温泉マニアであれば、この温泉は「猛烈濃厚温泉」とは言えないことが分かるはず。
あと気になるのが温泉の使用法です。HPには、「当温泉は、浴槽直下1mにある源泉を無加水、無貯水、無投薬、無加熱、無濾過のまま「新鮮〝生〟100%」で使用しています。」とあるし、施設の廊下にも「温泉は、無添加、無ろ過、無加工、無貯槽の「生」の源泉ですので湯中に湯花や沈殿物や湯膜や泡が出る場合があります。」と掲示されているのですが、一方で浴用の使用法としては、「加温、循環濾過あり、塩素系薬剤を使用し消毒」となっていました一体どっちなの?と言いたいところであるけれども、明らかにお湯は加温循環で、塩素臭&薬品味がすることから、使用法は後者でしょう。前者については、飲用温泉についての内容かも知れません。ただちょっとこれは誤解を招く表現なんじゃないかなちなみに浴室にある「飲用温泉」と書かれた蛇口から出る温泉は、鉄臭&鉄味がする冷鉱泉でした。
最終的な感想を述べると、温泉法第2条の規定泉の割には、色の濃い濁り湯で温泉らしさは出ており、塩素臭もきつくなくてそんなに悪く感じないお湯であったのだけれど、とにかく誇大表示をし過ぎている感があります。温泉をあまり知らない人になら通用するかもしれないですが、温泉マニアには通用しません。特に「猛烈濃厚温泉」なんて表現は、やめた方がいいんじゃないかな
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます