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としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

白骨温泉 公共野天風呂

2014-10-11 00:00:31 | 長野県(中信)の温泉
 せせらぎの湯入湯後、湯けむり館開館(AM9:30)まで1時間30分ほど時間があったので、白骨温泉 公共野天風呂まで足を伸ばすことに。白骨温泉までは車で片道30分弱の距離です

 私の持っている本には営業時間がAM8:30からと書かれており、丁度その時間に到着したのですが、入口には鍵が掛かっていました看板にはAM9:00からと表示されています。はて?と思い白骨温泉公式HPを調べてみると、4月下旬~7月中旬がAM10:00から、7月中旬~8月下旬がAM8:30からと書かれていて、なぜか9月上旬以降の営業時間が書かれていないのでした(ちなみに11月下旬~4月下旬は冬季休業)。仕方ないので開店まで車の中で待つことにしました。
 そしてAM9:00に入口の扉が開けられたので真っ先に飛び込み、一番湯をゲットよくよく考えてみると開店待ちして一番湯を獲得したのは初めてです(おそらく一番湯じゃないか?というのは何回かありましたが…)。後から来た人が受付の人にAM10:00開店だと聞いていたんだけど?とクレームを付けていましたが、ごもっともです。せめて公式HPには正確に記載してもらいたいものですね
 
 公共野天風呂は、全国的に有名な白骨温泉の入口付近にある、文字通り露天風呂のみの施設です駐車場から長い階段を下って渓谷沿いの露天風呂へ向かいますが、近くで言うと松川渓谷温泉 滝の湯に似た雰囲気で、谷底にある湯船は秘湯ムード満点男性用露天風呂が上の道路から丸見えなのはご愛嬌


 実はこの公共野天風呂には学生時代(17,8年前)に訪れたことがあって、その時は綺麗な白濁の湯でした。その後入浴剤を入れて色を付けていたことが判明し大問題になり、一時休業に。この事件がきっかけとなり、温泉の使用法等、温泉の情報開示が全国的に進むことになるのです。
 では今はどんな色になっているかというと、灰色がかった白濁になっていました。確かに綺麗な色とは言えないですが、これはこれで珍しい色合いですただ他の情報を見ると、かなり濁りが薄い時もあるようで、白骨温泉の白濁のイメージとは少し異なる湯となっています(この白骨温泉のイメージが偽装事件を生んでしまったです)。
 
 濁りが薄いということは、この施設で使用している源泉の分析表を見ると、理由の一端が分かります。白骨温泉の源泉は大抵、炭酸水素塩泉系の硫黄泉(硫化水素型)なのですが、ここの源泉は硫黄泉の基準を満たしておらず、ただの炭酸水素塩泉(カルシウム-炭酸水素塩泉)なのです。硫黄分(特に遊離硫化水素)が少ないということは、白濁が薄いということを示しているので、もともと白骨温泉の湯としては白濁しにくい源泉なのでしょう(昔は普通に白濁していたのが、ある時期を境に白濁しなくなったという話もあります。湯が新鮮で色付く前という可能性もありますが、加温してますしそれはないでしょう)。これは源泉の個性なので、いたしかたないことです。


 ただ、この施設で現在問題とすべきは、色ではなく強烈な消毒臭だと思います。湯船の湯からははっきりと塩素臭&薬品味がし、本来の香り&味が消え失せてしまっています湯口から注がれる湯(おそらく非加熱源泉)には硫黄臭&渋味あるのに、湯船の湯にはほとんどその面影がありません。浴槽内に消毒された加熱源泉が注入されているのでしょう。いくら湯使いがかけ流しだといっても、この状態では循環式と大差ないです人気施設でありいつも混雑しているので、殺菌消毒は仕方ないですけど、「3日入れば3年は風邪を引かない」と言われる天下の名湯白骨温泉だけに正直ショックを受けてしまいました騒々しいツーリングのグループもやってきたので、10分ほどの入浴で退散することにしました。


 温泉好きからしてみると、かなり厳しい評価となってしまいますが、訪れている他の入浴客は純粋に気持ちいいといいながら入浴していました。確かに湯温はちょうど良いし、渓谷沿いにあるシチュエーションは最高です紅葉の時期には更によい景色となるでしょうねだからこそ、お湯の扱いが向上すれば日本でも指折りの露天風呂となる可能性があるだけに、現状が残念に思われました。白骨温泉を代表する日帰り入浴施設であるので、もう少し頑張ってもらいたいです。

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