トーネードの無職生活

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ブラックウォーター

2014-11-28 10:49:35 | 日記
 今読んでいる本はブラックウォーターという本です。我が国ではあまり騒がれませんが、イランやアブガニスタンに進出している大手の民間軍事請負会社について書かれた本です。

 読む前に思っていたのは、イラクなどでの任務の実態などが中心で、ドンパチやる話かなと思っていたら、いやいやもっと鋭く会社のことに切り込んだレポートになつています。まだ、読んでいる途中ですが、こういった会社が伸びてきた背景とか、要員の確保についてとか、日本人の感覚ではわからない点が色々と書かれています。軍事オンチの我が国民には理解できないところがあります。

 我が国にも武装した集団として自衛隊がいます。憲法では戦争放棄をうたっているわけで、解釈を狭くとらえるならば自衛隊のような戦力をもっちゃいけないわけですが、実際には堂々と軍隊といえる自衛隊が存在しています。しかも金額ペースでいけば、世界中の国家のなかでも有数の軍事費を支出し、陸海空とも最先端の戦力を保有しています。

 ただ、我が国の方針として武器輸出はできません。ひとつの武器を作るにしてもユーザーは自衛隊のみですから、量産効果は望めません。従って同等の他国の製品と比べると単価がべらぼうに高くなってしまいます。しかも、国内の軍事産業企業を維持していかないといけないわけで、いっぺんに量産してしまえば価格は下がるでしょうが、その後軍事産業の企業の仕事がなくなってしまうというのも困ります。ですから、毎年細々と作っているのでますます高くなるという悪循環です。

 我が国の各種の技術は世界の最先端をいっていますが、先の大戦ではレーダーなどの電子機器では米国に太刀打ちできませんでした。今ではその米国をしのごうかという武器までできています。ただ、我が国は米国のように世界各国そこらじゅうでドンパチやってる国と違って、ドンパチできませんから、どんなに性能の良い武器を作っても実践で試すわけにはいきません。カタログベースで高性能よりは実践で使われて性能を証明した製品の方が有利です。例えば、エクゾセのように。

 同じことは兵士についても言えることと思います。陸自にもレンジャーや空挺団などの過酷な訓練を受けている隊員たちがいるわけですが、実践に参加することはできません。ですから、民間軍事請負企業にも陸自のレンジャー出身というだけでは採用されないだろうなあと想像しています。
 

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