丹波市の氷上地域に、万単位のツバメが集まる、ねぐらがあります。
3年ほど前までは、田んぼの転作作物のトウモロコシ田んぼに、ねぐらを
とっていましたが、丹波大納言小豆栽培が盛んになった今、アズキでは双子葉植
物で形態もヨシとは全く異なるので、そのねぐらは消滅してしましました。
この地方は、大昔沼地で、その周辺に生えているヨシ原にねぐらをとっていたと
考えられますが、やがて沼の水を抜き広大な農耕地に生まれ変わり、そのなごりで
ヨシに似たトウモロコシの田んぼにねぐらを形成していたと考えられます。
トウモロコシ田んぼのねぐらが、栽培作物の変化で消滅した今も、その近くで
帰化植物のオオブタクサの繁茂する広い河原にねぐらを構えているのは
大昔、この地方の沼地のヨシ原にねぐらを構えていた頃の、ツバメのDNAが
今でも自分たちの土地だと、自己主張をしているように思えます。