寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

近親者のみの小さなお葬式~家族葬

2012年04月09日 21時31分44秒 | 生活手帳
心構えは出来ていたとはいえ、愛する者の死は或る日突然として訪れる。昨日、母さんの実家では義父の四十九日法要が終わり、香典返しの発送も滞りなく済ませ、家族としてもようやく一息着いたと云うところか。気が付けばいつしか桜も満開見頃となり、慌しく過ぎた通夜・告別式が遠い昔のことのように思えて懐かしさすら覚える。三か月持てば良いとの厳しい宣告から2年8ヶ月、本人も抗ガン剤の副作用によく耐え、頑張ってきたが三度目の花見の宴は遂には叶わなかった。今、一連の諸行事を第三者的に見て感ずることは、故人を悼む気持ちに何ら変わりはないと前置きをして、それでもかさむ高額医療費と葬儀費用を合わせ考えた時、後に残る家族の為にも葬儀に掛かる出費をなるべくなら抑えたいという一点に尽きる。最近では近親者のみで執り行なう「家族葬」が注目されつつあり、費用も40~50万円に抑えられるという。


孫のランドセル姿を楽しみにしていた義父。戦後日本の高度成長を汗水垂らして一所懸命働き家族を束ねてくれた頑丈で大きな掌の感触を忘れまい。どうか今は安らかに。
・・・年を重ねる度に背負うものの重さを感ずる今日この頃。

《追記》
不謹慎とお叱りを受けるかもしれませんが、小さなお葬式というサイトご参照ください。