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表現の自由が保障されたとされてきた米国で、FCCが、昨年末、再度、 クロスオーナーシップ規制を緩和したことは一度書いた(※1)。そのときには、ついに米国でも系列化が進み始めるのかと不安に思ったが、やはり憲法修正第1条(※2)を誇る国だけのことはあって、なかなか、しぶといでっせ。他所の国のこととはいえ、嬉しくなってしまう。
民間放送1月23日号によると、FCCが12月18日に認めた全米上位20市場で新聞社と放送局の兼営を条件付きで認めるとした規制緩和策に対し、民主党の議員らが大手メディアの寡占拡大を理由に反対し、議会の一部はFCCの決定を凍結する法案可決に動いているというのだ。
FCCが認めた緩和策は、
(1)ニールセンの調査「DMA」で上位20位に入る大きなマーケットであること
(2)1つの主な日刊紙と1台のテレビ局もしくはラジオ局の組み合わせであること
(3)組み合わせがテレビ局を含む場合、少なくとも8つの独立して所有される大メディア(主要な新聞社と高出力のテレビ局を含む)が存続すること
(4)テレビ局を含む場合、DMAでトップ4のテレビ局であってはならない。
というものなど。
これに対し、議会は反発し、FCCの決定前から活発に活動し、上院では商業委員会が規制緩和策のFCC採決先送りを求める決議案を全会一致(!)で可決し、下院でも規制緩和策に関する公聴会を開くなどしていた。
FCCが採択してしまった後も、ドーガン上院議員は、不承認決議案を提出することを宣言したという。
同議員は、タイム・ワーナー、ディズニーなどの巨大メディアグループのポスターを掲げながら、「確かに様々な声(多様性)はあるが、同じ腹話術師(情報源)から発せられている」と皮肉ったという。
日本で全てのキー局が程度の差はあれ、系列化しているのと比較すると、米国はどうせ商業優先メディアだろって笑ってられない。笑われているのは、むしろ、系列化について声を上げない日本の方だろう。
ところで、12月18日には、FCCは、ケーブルテレビ業者の市場独占を食い止めるため、1つの業者の加入者シェアを30%に制限する規制も採択している。ここらあたりで、FCCなりのバランスをとっているようだ。この30%規制については1993年にも採択されたが、米タイム・ワーナーの提訴を受け、ワシントン控訴裁判所が2001年にFCCに対し再検討を命じていたという。懲りずに蓋タブ採択する当たりはさすがですね。
※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/718aa3a6d9f52e3d1a4bbe6d90317f17
※2:合衆国議会は、国教を樹立、または宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、ならびに、市民が平穏に集会しまた苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を制定してはならない。(ウィキペディアより)
★写真はドーガン上院議員。公式サイトより。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
なお、現在、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開しています。ぜひ、ご覧のうえ、行動にしてください。バナーは、SOBAさんの提供です。ご自由にお使い下さい。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
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1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
民間放送1月23日号によると、FCCが12月18日に認めた全米上位20市場で新聞社と放送局の兼営を条件付きで認めるとした規制緩和策に対し、民主党の議員らが大手メディアの寡占拡大を理由に反対し、議会の一部はFCCの決定を凍結する法案可決に動いているというのだ。
FCCが認めた緩和策は、
(1)ニールセンの調査「DMA」で上位20位に入る大きなマーケットであること
(2)1つの主な日刊紙と1台のテレビ局もしくはラジオ局の組み合わせであること
(3)組み合わせがテレビ局を含む場合、少なくとも8つの独立して所有される大メディア(主要な新聞社と高出力のテレビ局を含む)が存続すること
(4)テレビ局を含む場合、DMAでトップ4のテレビ局であってはならない。
というものなど。
これに対し、議会は反発し、FCCの決定前から活発に活動し、上院では商業委員会が規制緩和策のFCC採決先送りを求める決議案を全会一致(!)で可決し、下院でも規制緩和策に関する公聴会を開くなどしていた。
FCCが採択してしまった後も、ドーガン上院議員は、不承認決議案を提出することを宣言したという。
同議員は、タイム・ワーナー、ディズニーなどの巨大メディアグループのポスターを掲げながら、「確かに様々な声(多様性)はあるが、同じ腹話術師(情報源)から発せられている」と皮肉ったという。
日本で全てのキー局が程度の差はあれ、系列化しているのと比較すると、米国はどうせ商業優先メディアだろって笑ってられない。笑われているのは、むしろ、系列化について声を上げない日本の方だろう。
ところで、12月18日には、FCCは、ケーブルテレビ業者の市場独占を食い止めるため、1つの業者の加入者シェアを30%に制限する規制も採択している。ここらあたりで、FCCなりのバランスをとっているようだ。この30%規制については1993年にも採択されたが、米タイム・ワーナーの提訴を受け、ワシントン控訴裁判所が2001年にFCCに対し再検討を命じていたという。懲りずに蓋タブ採択する当たりはさすがですね。
※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/718aa3a6d9f52e3d1a4bbe6d90317f17
※2:合衆国議会は、国教を樹立、または宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、ならびに、市民が平穏に集会しまた苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を制定してはならない。(ウィキペディアより)
★写真はドーガン上院議員。公式サイトより。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
ところでジェダイ教てあるそうですけど、ご存知ですか?
http://allatanys.jp/
は、日経・朝日・読売の3新聞社共同サイトということになっているが、
ALL @(at) A(朝日)N(日経)Y(読売)S(産経)
と読める、奇妙な偶然(Strange Coincident)。
メディアの大連立は民主主義を騙るファシズムを産み育てる親になる!
ま、早い話が、旧知の老夫妻がホテルで「拳銃自殺」した事件に纏わる諸々ですが。
利権の陰影は濃いぃですから。