情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

総務省記者クラブは、なぜ、ネットメディアを排斥するのか?~表現の自由は誰のもの?

2010-01-08 06:53:32 | インターネットとメディア
 【「フリー記者に副大臣会見での質問を認めなかった」という今日の総務省記者クラブの対応を聞いて、大河ドラマ「龍馬伝」の第1回を想起した。タイトルは「上士と下士」で、幕末の土佐には武士の間にも厳然たる階級格差があったという話。日本のメディアの封建制度が崩れるのはいつだろう】 …これは、twitterでのJ-CASTニュースのつぶやき(http://twitter.com/jcast_news)だ。

 どうも、総務省は新年から記者会見をオープンにしたが、記者クラブが一定の歯止めをかけ、フリーの記者に対し、大臣会見での発言は認めたが、その同じ記者に対し、副大臣・政務官会見での発言は認めなかったということのようだ。

 信じられますか?

 同ニュースは、総務省の新しいスタイルの会見について、自ら申し込んだが、記者クラブの基準に合わないとして断られたことについての記事(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/07/news077.html)を掲載したうえ、オブザーバー参加者が発言禁止されていることを知らずに質問をしたエピソードについても次のように伝えている。


【その後、ネット選挙や外国人参政権の解禁などの質問が出たあとで、ちょっとした「ハプニング」が起きた。記者クラブが設定した参加条件を満たしていないために「質問権」がなかったはずのメディアの記者が、そのルールを知らずに質問してしまったのだ。
質問したのは、インターネットでドキュメンタリーやインタビューの映像番組を配信しているアワープラネット・ティービーの白石草さん。白石さんはこれまでにも何回かオブザーバーとして総務省の会見に参加していたが、「大臣会見がオープン化された」と聞いて、当然自分も質問できるものだと思ったのだ。
ところが「日本雑誌協会や日本インターネット報道協会など所定の報道団体に加盟しているメディアか、そこに定期的に寄稿している記者」という参加条件には該当していなかった。そのことに気付かずに白石さんは、原口総務相が年末に表明した「情報通信文化省構想」について質問。原口総務相にしっかりと回答してもらったが、会見後にクラブの幹事社から「ルール違反だ」ときつく注意されてしまった。
 「ようやく質問できて良かったと思ったが、ダメだったと分かり、ショックを受けた。今日の会見でもフリーの人達が元気よく質問していたように、活性化という意味でもどんどんオープンになったほうがいいと思うのだが……」
と白石さんは語る。特に総務省の場合は情報通信政策を扱っているので、インターネットを舞台にした新しいメディアにもっと門戸を開いてもいいのではないかという意見だ。】(http://www.j-cast.com/2010/01/05057338.html)

 総務省と言えば、放送行政やインターネット行政について担当しており、ネットメディアもその動向に関心を持っている。そして、インターネットに関する情報に関心を持っている多くの市民がそれらネットメディアの伝える情報を取得しているわけだ。

 総務省記者クラブは、自ら報道する側にありながら、明らかに、報道を規制したわけだ。これはもう言い逃れできない。

 あまりにugly(醜い,見苦しい,醜悪な)だ。

 クラブ加盟社の本社は、このuglyな状態を認めるのか?




 
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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