情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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教育塔って知っていましたか?~日教組が「教育勅語」賛美?

2008-12-15 06:39:11 | 教育基本法・やらせ質問
 教育塔っていうものの存在すら知らなかったので、そこに教育勅語が残されており、教育勅語発布の日に日教組主催の行事が行われてきたことは、衝撃的だ。しかも、一部の児童・生徒を参加させるということだけでも、不自然だが(先生を敬えって感じ)、朝鮮半島支配に荷担した教員を祭っておるこの施設に、朝鮮学校の児童に「追悼演奏」させたっていうのだから、見過ごせない…。少し古いニュースですが、転記しておきます。


【以下、転載です】

 今年10月26日に、大阪城公園内にある教育塔(「教育の靖国」ともいわれる)前で行われた「教育祭」で、日本教職員組合(日教組)が大阪の民族学級(守口市立南小学校)の子どもたちに「追悼演奏」をさせるというショッキングな事件がありました。

以下、「教育塔を考える会」が民族学級のある守口市立南小学校校長宛の質問状と同会ニュースの記事と当日会場で配布したリーフレットを転送します。

みなさんのご意見・ご提案などありましたらお願いします。

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                 質問状
守口市立南小学校校長 建部俊雄様 2008年11月7日

 私たちは、「教育塔を考える会」という市民と教員からなるグ ループです。教育塔・教育祭は、1936年の建設・第1回教育祭以来、教え子を戦場へ駆り立てる「教育の靖国神社」としての役割を果たしてきました。戦後は、日教組が教育塔を維持管理し、教育祭を主催してきましたが、根本的な見直しを欠き、多くの問題点を抱えたままです。
 私たちは、これまで日教組に対して、
1、教育塔の「教育勅語奉読」のレリーフを撤去すること。
2、教育祭を「教育勅語」発布の日(10月30日)に行うのをやめること。
3、戦前の教育塔・教育祭のあり方を反省する説明板を設置すること。
4、教育祭に小中学生を参加させることをやめること。
 などを求めて行動してきました(日教組は今年から、教育祭開催日を「10月の最終日曜日」に変更しましたが、これまで「10月30日」に行ってきたことについて、何ら説明していません)。
 ところが今年、第73回教育祭において私たちは、看過することのできない光景を目の当たりにすることになりました。それは、貴校6年生・民族学級クラブによって、「追悼音楽」が演奏されたことに他なりません。
 教育塔は、以下のような「事蹟」により死亡した教員を「英霊」として顕彰する
「教育招魂社」(第1回教育祭・帝国教育会会長)であり、植民地における皇民化教育を推し進める役割を果たしてきました。

・台湾総督府学務部員(6名) 明治29年1月1日
(前略)芝山巌に勤務中土匪の蜂起するに遭ひ匪徒の凶刃にかかり殉職す
・朝鮮元町公立尋常高等小学校校長 大正7年12月5日
 学校火を発したるを以て直ちに現場に馳せつけ御真影並に勅語謄本を奉護せんとし(中略)殉職を遂げたり(後略)
・台湾霧社公学校訓導 昭和5年10月27日
 霧社事件の難に遭い遂に悲壮なる殉職を遂ぐ
・松山市清水尋常小学校長 昭和9年8月31日
 満鮮視察団員として出張中匪賊の襲撃を受け殉職す(『教育塔誌』1937年帝国教育会編纂発行より)(こうのすけ注:以上、元号はママ)

 このように教育塔は、「御真影」や「勅語謄本」を「奉護」したとされる教員を賛美する一方、植民地支配に抵抗した人びとを「土匪」「匪賊」(盗人)と決めつけるものでありました。その教育塔を舞台に、そして「教育勅語奉読」を描いたレリーフのその目の前で、朝鮮・韓国にルーツを持つ子どもたちが、「英霊」を追悼するための「サムルノリ」を演じさせられる、そんなことが許されるとは、決して思えません。
 貴校のホームページによりますと、「朝鮮・韓国にルーツを持つ子が、その言葉や文化を学び、誇りを持って生きること願って」民族学級が設置されている、とあります。
 また、城北朝鮮初級学校との交流やゲストティーチャーを招いての「戦争体験のお話」、ピース大阪の見学会などに取り組まれているとのことです。「サムルノリ」の演奏も、そうした「願い」の一環として取り組まれていることを疑うものではありません。
 だからこそ私たちは、今年10月26日、第73回教育祭において(1936年の第1回から連続して数えられています)、皇民化教育の中心的施設であった教育塔の前で、「朝鮮・韓国にルーツを持つ」子どもたちが、朝鮮・韓国の伝統音楽を、「追悼音楽」として演奏させられたという事態を、見過ごすことが出来ないのです。
 以下の点について、お答えいただきたく存じます。

1、教育塔・教育祭が戦前に果たしてきた役割をご存じでしたか。
2、児童に対し、教育塔・教育祭についてどのように説明されましたか。
3、児童に「追悼音楽」を演奏させたことをどうお考えですか。

 これらについて、同封の書籍・パンフレットをお読みの上、回答いただきますようお願いいたします。
 2008年11月25日までに、ご返事ください。なお、不明な点がありましたら、会の方までお問い合わせ下さい。

教育塔を考える会


(注)12月11日現在、質問状への回答は届いていない。

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『教育塔を考える会ニュース』№81(2008.12.4)2頁より抜粋  

 そしてもう一点は式典終了後に演奏される「追悼音楽」に大阪府守口市内の小学校の民族学級クラブの子どもらによるチャングなどを使った朝鮮半島の伝統音楽が演奏されたことです。教育塔は戦前台湾や朝鮮半島で皇民化教育を担い、その地で亡くなった人らも祀っています。そこには台湾で皇民化教育に反発する原住民らに殺された者や朝鮮の学校火事で「御真影」を守ろうとして亡くなった校長なども含まれています。会では戦前皇民化教育を担った教育塔・教育祭とそれを反省、明記しない日教組が現在の教育祭で侵略された側の民族をルーツに持つ子どもらによる音楽演奏は問題であるとして、当該小学校長あてに質問状を送付しました。質問状には会により編集した教育塔と教育祭の戦前戦後の歴史と問題点が一望できる『教育の「靖国」』を同封しました。

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「教育祭」当日、教育塔を考える会が配布したリーフレットの内容

   「第73回教育祭に参加された遺族や関係者の皆さんへ」
 教育の場で、学校事故や過労死で亡くなられた教職員や生徒の方々について心からお悔やみ申し上げます。
 昨年安倍内閣のもとで「国を愛する心」を盛り込んだ教育基本法改悪が強行されました。今年からその具体化として教員免許更新制度が施行され、文部科学省は「不適格教員」を焙り出そうとしています。
 「君が代」不起立の教員に対して東京都が停職6か月などの重い処分を繰り返してきたのはその先取りです。
 私たちは戦後「教え子を戦場に送るな」のスローガンを掲げて活動してきた日教組にこのような戦前を想起させるような国家主義的な状況に歯止めをかけることを期待しています。そうした中、本日日教組が主催する教育祭についてぜひ皆さんに考えてほしいことがあります。どうぞ最後までお読み下さい。

①「教育勅語奉読」のレリーフを撤去してください。
 教育塔の右側のレリーフは校長が教育勅語を奉読しているのを生徒らが直立不動の姿勢で聞いている様子を描いています。私たちの要求に応じて、1990年日教組は「軍国主義の名残」であることを認めてレリーフ撤去する方向で検討すると表明したにもかかわらず、今日まで放置しています。

②教育祭を教育勅語発布記念日である10月30日に固執してきたことを総括してください。
 昨年の教育祭で突然本年より「10月の最終日曜日に変更する」と委員長が述べました。10月30日の問題点は考える会が指摘し続けてきましたが、変更についての総括を怠っています。

③教育塔説明板に教育塔が戦前果たしてきた役割を明記してください。
 教育塔は1936年「教育の靖国」として、台湾・朝鮮などの植民地で「殉職」した教員などを「英霊」として顕彰するために建てられ、その前で行われる教育祭は教職員や生徒を侵略戦争に総動員する役割を果たしてきました。私たちはそのことを日教組に教育塔の説明板に明記するよう求めてきました。ところが、1995年改訂された現在の説明板にも一切そのような事実が記されていません。同時に戦後も教育祭の開催日を教育勅語発布記念日に固執してきたことへの反省も記載すべきです。

④教育祭に小中学生を動員するのを止めてください。
 教育勅語のレリーフの前で教育勅語発布記念日に行われる教育祭に、大阪府の小中学生が参加させられています。この点について私たちの抗議にもかかわらず日教組は小中学生の動員を中止しません。

なぜ教育勅語、「教育の靖国神社」が問題なのでしょうか
 これまで見てきたように教育塔は教育勅語のモニュメントであり、「教育の靖国神社」でした。教育勅語や靖国神社は過去の問題でしょうか。
 まず、教育勅語は「もし戦争が起こったら天皇のために命を投げ出せ」と天皇制軍国主義教育の教典としての役割を果たしてきました。戦後、教育基本法が制定され、教育の目的は国家(天皇)のためではなく、「個人の尊厳」にあることが明言されるとともに1948年、教育勅語の失効・排除決議が衆参両院で確認されました。
 ところが2006年当時の安倍首相は教育基本法を「改正」して「国を愛する心」(愛国心)を明記させました。これは教育勅語への回帰に他なりません。また、2004年に自民党が発表した「新憲法草案」では、前文にまで「国を愛する国民」の明記がなされており、戦前回帰の国家主義的な動きはますます強まっています。
 3年前、戦力不保持・国家の交戦権否定の憲法9条下で、戦争状態にあるイラクへ自衛隊が派遣されました。このイラク派兵(そして給油活動)は「武力行使を禁止したイラク特措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、かつ、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる」とはっきり憲法違反と断罪されました(イラク派兵違憲訴訟名古屋高裁判決 2008年4月17日)。しかし、政府はこの判断を無視し、さらに給油法案(新テロ特措法)も成立させました。
 自衛隊の海外派兵が恒常化すれば必ず戦死者が出ます。小泉首相は2001年から6年連続して靖国神社への公式参拝を続けました。その後も閣僚による靖国参拝は継続しています。
 このように教育勅語や靖国神社は過去の問題ではなく、今日の私たちが直面している焦眉の問題なのです。
 教育塔は「教育報国の殿堂」としての役割を果たしてきました。今また新たな戦争で教育塔がその役割を果たしかねません。今日の状況下で日教組が教育勅語のレリーフを撤去せず、教育塔説明板に戦前の教育塔の役割を明記しないなど、教育塔・教育祭を見直さないまま放置しておくことは、戦前と同じように教員が軍国主義教育に荷担することになります。今まさに日教組が問われているのです。
 日教組の関係者および遺族の方々に是非考えていただきたいと思います。

教育塔を考える会

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【参 考】
教育塔(日本教職員組合) http://www.kyouikutou-jtu.jp/index.html
おおさか市内で戦争と平和を考える「教育塔」(大阪市学校園教職員組合城北支部)
    http://www.geocities.jp/jouhoku21/heiwa/oj-kyouikutou.html
子供と楽しむ大阪城公園「教育塔」 http://www.osakaj.com/000029.html
教育塔を考える会編『教育の「靖国」-教育史の空白・教育塔』
    http://kinohana.la.coocan.jp/kyouikumokuji.html
校長あいさつ(守口市立南小学校)         
    http://www.mkc.zaq.ne.jp/eaad5000/goaisatu/goaisatsu.html




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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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