情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

【書評・感想のご紹介】マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか-権力に縛られたメディアのシステ…

2008-05-11 12:11:08 | メディア(知るための手段のあり方)
「マスコミはなぜ『マスゴミ』と呼ばれるのか-権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する」について、いくつかの書評・感想を書いていただきました。ありがとうございます。まだ、お読みになっていない方のために、ご紹介します。ぜひ、最寄りの図書館に購入依頼をするなどしてお読みください。なお、本ブログでの紹介記事を転載したり、引用してくださった方もいらっしゃいます。ありがとうございました。

まず、書評のご紹介の前に、版元ドットコム(http://archive.mag2.com/0000070310/20080416173216000.html)のアクセスランキング(4月16日号)で、新刊本として、4位に入っていたことが“発覚”しましたので、報告します。アクセス数=販売数ではないにしても、うれしいニュースです。

■ 新刊アクセスランキング ■10位まで(発売後3ヶ月以内の本)
1/幻視行日記/岡留安則/七つ森書館/9784822808587
2/これから宇宙人が救いにきます/田村珠芳/ハギジン出版/9784938907440
3/インセスト/アナイス・ニン・他/彩流社/9784779113178
4/マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか/日隅一雄/現代人文社/9784877983710
5/知れば怖くない!弁護士法72条の正体/吉岡翔/彩流社/9784779113413
6/CONTINUE Vol.39/太田出版/9784778311285
7/スーツ=軍服!?/辻元佳史/彩流社/9784779113055
8/語りのポリティクス/岩野卓司・他/彩流社/9784779113215
9/線形代数千一夜物語/小松建三/数学書房/9784903342047
10/カッパドキア・ワイン/薗田嘉寛/彩流社/9784779113307
※発売日順の新刊一覧は版元ドットコムのトップページでご覧いただけます。
http://www.hanmoto.com/

では、書評をご紹介します。

<書籍紹介>「マスコミはなぜ『マスゴミ』と呼ばれるのか」(日隅一雄。現代人文社)【livedoorニュース】(http://news.livedoor.com/article/detail/3606377/
元産経新聞記者で、現在、弁護士の著者による、日本のマスメディアが、いかに他の先進国に比べて権力側の直接、間接による規制でかんじがらめにされているか実態を紹介した解説本。
 したがって、サブタイトルは「権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する」となっている。
 その一つが、「電通」など(横の図は同書より)の広告代理店を通じての規制。他の国では、例えばトヨタと日産自動車の広告を同じ広告代理店は取れない(一業種一社制)。利益相反行為になるからだが、わが国では異常なことにそれが許されている。結果、電通のような巨大広告代理店が出現できたわけだ。
 それでもわが国にはまだこうした規制の少ない週刊誌を始めとする雑誌ジャーナリズム、本紙のようなインターネットを活用した媒体もある。
 ところが、それをも規制しようといま政府は検討しており、それに対する警告をするため緊急出版したと著者は言う。
(…続きはアクセスジャーナルで)【アクセスジャーナル】(http://accessjournal.jp/modules/weblog/index.php?date=20080420


読書:「マスコミはなぜ『マスゴミ』と呼ばれるのか」(日隅一雄 現代人文社)【ニュース・ワーカーⅡ】(http://newswork2.exblog.jp/7851185/
何よりも、新聞と放送の2大マスメディアで働く第一線の記者にぜひ読んでほしい1冊です。本書は「権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する」との副題の通り、日本の新聞ジャーナリズムと放送ジャーナリズムが実は「新聞社」や「放送局」の会社ジャーナリズムであること、「新聞社」と「放送局」の在り方を決めている要因が読者や視聴者ではなく、国家権力(総務省による直接の電波管理行政に代表される)とメディア企業の資本持ち合い(クロスオーナーシップ)と広告業界(1業種1社制の不採用)の〝3点セット〟であることを、具体的に指摘しています。
 新聞社の記者であれば、新聞販売が独禁法の適用除外となっている再販制度や特殊指定のことはある程度は知っているでしょう。しかし、免許制の放送行政で、戦後間もなくは独立行政委員会が存在していたことを知っている記者は、経済部や文化部の一部の記者を除けば、どれぐらいいるでしょうか。逆に、放送局の記者の中で、新聞の戸別配達(宅配)のことを正確に理解している記者はどれぐらいいるでしょうか。クロスオーナーシップにしても、新聞社と放送局の系列関係は知識としては知っていても、それが「表現の自由」や「知る権利」とどのような関係にあるか、常日頃から念頭においている記者はどれぐらいいるでしょうか。
 マスメディアが身上としている組織ジャーナリズムは、一方で個々の記者が細かく担当分野別に分かれて日々取材している状況でもあります。政治部でも経済部でも社会部でも、特定の記者クラブに所属し、専門分野で日々取材に明け暮れし(そこでは他社との熾烈な「抜いた」「抜かれた」の競争があります)ていると、自分たちが身を置いているメディア界の全体状況や足元全体を見回す余裕はなくなります。わたし自身がそうでした。ましてやマスメディアの在り方を、そこで働く者同士の間で考え、広く議論する機会はなかなかありません。本書は、「表現の自由」や「知る権利」の観点に照らして、新聞や放送の「会社ジャーナリズム」が構造的に抱えているもろさや危うさを描き出していると言ってよく、まずは記者の一人一人が身の回りの現状を理解し、問題点を把握するのに役立つと思います。(…続きニュース・ワーカーⅡで)





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
給料上がったので (カーク)
2008-05-30 23:29:35
本買いますwww
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今日、だいぶ遅くなりましたが (カーク)
2008-06-19 19:37:10
本を手に入れました。
読み応えありそうです。
NHKについての所を少し読みました。
参考にします。
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