女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

ピアノの先生と

2012-08-11 | 音楽

子供の頃から、音大受験まで習ったピアノの先生。

大学は声楽専攻だったので、レッスンは行かなくなったが、

その後は年を重ねる毎、先生とは師弟関係というよりは、

大学の先輩後輩の様な(実際そうなのだが)関係になりつつある。

女同士ならではの話題で盛り上がる時、年の差が縮まっているのがわかる。

不思議だ。子供の頃、先生の前では怖くて喋れないくらいだったのに。

 

先生は、カシワ・デ・シャンソンの時は必ずいらしてくださる。

そして愛情こもったお手紙を必ずくださる。

そこには私の歌への感想や、先生のお友達の反応、

先生として、先輩として、そして同じ女としての気持ちが、

飾り気のない言葉で綴られている。

離ればなれ、音信不通になる人も多いというのに、

もう何十年も親しくさせて頂けてることに感謝。

そして今の私を見て(聴いて)頂けることに感謝。

 

その先生からのお誘いで、全日空コンチネンタル。

一緒にお泊まりのご予定だったお嬢様が都合悪くなり、

「ともみちゃん、よかったらいらっしゃらない?」

急きょ私がお邪魔することに。

 

先生は東京湾の花火を、ご子息宅で楽しまれた後ホテルに向かう、

とのことなので、待ち合わせは夜の9時過ぎ。

ホテルのバー。ちょっと早めに行き、ワイン飲みながら先生を待つ。

ピアノとダブルベースのステージが2回終わって、先生がみえた。

「私お酒飲めないのよ」

相変わらずお目目が大きい。綺麗な先生。

しばらく喋って、部屋へ行く。

先生と、こうして寝間着すっぴんで、話せる時が来るなど

思いもよらなかった。机の上にメモ。先生の字で

 

「今夜の女子会のテーマ:

 明るく 希望のある 話と夢を語る会」

 

好きだなぁ。先生。チャーミング。

ベッドで喋りながら、お互いウトウト。いつの間にか眠ってしまった。

翌朝はビュッフェで盛りだくさんの朝食。

お喋りしながらゆっくりいただく。

12時チェックアウトだから、お部屋でのんびり。

先生のリクエストでTV『題名のない音楽会』をつけると、

おお。なんと、昨夜話題にしていた辻井伸行さん。

しかも弾いているのは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

先生と私は顔を見合わせて大喝采。

そう、何を隠そうこの曲こそが、私がピアノを習いに行くきっかけ。

しかも、それを弾いてるのが我々の大学の後輩。

なんというタイミング。引き寄せ。うわぁ。感動。

「ともみちゃん、やっぱり私たちは縁があるのよ」

 

ご縁に感謝。

つかの間の旅気分。濃厚だった。

先生、ありがとうございます。

音楽に目覚めた時のことを思い出した。

また旅しましょう。

その時はきっと。もっと。