七月さびし
2012-07-31 | 花
紫陽花があまり楽しめなかったから、
蓮が咲いたときは嬉しかった。
けれど猛暑の中、蓮も辛そうだ。
ちょっと前、雨に濡れた蕾の彼女は、
夢見がちに胸膨らませ、
咲いてしまった彼女は、
太陽の下、くたびれ果ててる。
でも、咲くだけ咲いたんだから、
悔いは無いのだろう。
蝉は、地中で何年も暮らし、
地上に出てからは、ほんのわずかな命。
けれど死ぬ前に「日の目」を見るのだから、
やはり悔いは無いのだろう。
カラカラに乾いて、腹を出して転がってる姿は、
なかなか天晴(あっぱれ)である。
花も虫も、それぞれの人生を、
脇目も振らずに、謳歌しているんだな。
人間である私は、脇目ばかりだ。