昨日BLUE NOTE 東京でヘレン・メリルを聴く。
15:00開場。ワイン開け食事しながら体を温める。
16:00にライブが始まった。
ピアノトリオの音を聴きながら、彼女の登場を待つ。
スタッフに手を引かれステージに上がったヘレン・メリル。
もうお幾つだろう?かなりのご高齢だ。
「All of me」~と歌い始めたその声は、
明らかに想像と違っていた。掠れて、音程も不安定。
「大丈夫かしら?」心配しながら聴く。
きっと誰もがそうだったんじゃ無いかな。
けれども、彼女独特の温かい雰囲気でステージは進んでゆく。
途中座って歌った意外な曲。
「Love me tender」
たどたどしいほどに切々なる歌唱に、私は泣いてしまった。
彼女も目尻を拭いていた、ように見えた。
お待ちかねの歌は最後。
「You'd be so nice to come home to」
会場中が沸き上がった。
“ニューヨークのため息”といわれたヘレン・メリルの声は、
跡形も無い、といってよかった。
けれど、涙が出ちゃったんだよ。
ありがとう。ヘレン。
歌は、心で歌うものなんだよ、ね。