千の風
2011-09-03 | 徒然
少し早いけれど、父の「五十日祭」
仏教で言うところの「四十九日」だ。
天気図とずっとにらめっこしていたが、なんとかなるんじゃ?
よし。決行。
宮司さんに来ていただき、身内の者が集まり、
自宅で五十日祭。そしてお墓、納骨祭。
荒れ狂うグレーの空が、その時だけぱっと開けて陽が差した。
「パパの日頃の行いが良かったんだねぇ」
いよいよ納骨というとき、
家族はそれぞれ順番に、
骨壺を押し頂き、抱きしめ、声をかけた。
涙がこぼれた。
帰りの車の中で、母が、
「暗いところに行ってかわいそう」と言った。
私は、
「あそこにあるのは骨だけだよ」と言った。
すると母、
「そうだ。千の風だ!」
明るい顔になったとたん、窓の外に土砂降りの雨。
「凄いなぁ、パパの念力!」
よくやれたよね。こんな台風来てるとき。
家族全員で父を絶賛。
父の遺影が、くすくす笑ってた。