tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

コピー機の前で愛の告白

2012-11-28 23:17:54 | 今日の出来事
会社での話。

自分のデスクのそばにコピー機があって、男性社員が大量のコピーをとっていて、
そこに女性社員がやってきて、男性に向かって、

「…好きなんです!」

と言っているのが目に入った。えっ?と思ったら、何のことはない、

「…スキャンです!」

の空耳だった。
(複合機で、コピーとスキャンは同時にできるのだ)

その空耳のことを2人に話して、しばし笑った。

取るに足らないことだけど、笑うのって、なんかいいわ。

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6億円当たった時の「リアルに徹した」シミュレーション

2012-11-27 23:56:02 | 雑感
昨日のブログからの連想の続き。

BIGでも宝くじでもいいや。6億円当たったとしての「リアルに徹した」シミュレーション。

当選が判明した時刻は便宜的に夜とする。
なにしろ「秘め事」なわけだから、「白日の下」よりも「闇に紛れて」のほうがリアルだ。

しんと静まり返った自宅でひとり呟く。
「よしっ!」とか、「ついにやったよ!」とか、「ザマー見やがれ!」とかなんとか、まあその時の気分で。
その瞬間に自然と頭に浮かんだオリジナリティー溢れる感嘆詞に、そこはかとないリアルさをおぼえて、
自分は自分の置かれた状況の破格なことを、あらためて噛み締めることになるだろう。

まあ、文字通り「じっとしていられない」だろうね。
ちょっと表でも歩こうよ、ってことになる。
近くの小川の川沿いの遊歩道がいい。
暗いしひと気もないから、誰からも表情を読まれない。
道はきわめて単純、川の流れに沿って一筋で続いているだけだから、
交差点でどっちに行こうなどと迷う必要もない。
寒さに打ち震えるのはこの状況にそぐわないので、
着ぐるみのように完全防寒、モコモコに厚着をして家を出る。

あまり早足になるな。あまり大股にもなるな。
歩いているうちに徐々に自分のペースをつかむだろう。

さてよー、どうするんだよー、俺はよー。
と自分に問うてみるが、唇の端に笑みがこぼれるだけで、答えなんて出てこない。
いやそもそも、本当は答えなんて求めていない。
答えなんていらないじゃん。だって、そこに大金がある、それで充分。

この川は市街地から離れたところを流れているので、
このまま進んでも自分はどこにも辿り着けないことはわかっている。
だから適当なところでふっと川から逸れる。
そうして歩いていけばいずれ地下鉄の駅にぶつかるだろう、と思う。
自宅の最寄り駅から2つとか3つ離れた程度の駅だ。
(所詮その程度のエスケープであることは心のどこかで自覚している。
「興奮しすぎたあまりに気がついたら隣の県まで行っちゃった」なんてことにはならない。さすがに)。
駅前にはチェーンのファミレスがあり(多分あるだろう。どこにだってある)、そこに入る。
金持ちになったんだからこれからは一流の名店に入ろう、などとは思わない。
この時点ではまだそんな余裕はない。

まあ注文するメニューはいろいろ奮発するだろうな。
「奮発」って言ったって、ステーキのセットにドリンクバーをつけて、
「山盛りポテトフライ」と「フルーツパフェ」を足すくらいだ。
(祝杯のビール、とは思い浮かばないところが、あまり酒飲みではない自分らしい)
そんな程度の散財なら宝くじに当たらなくたってできる「贅沢」だけど、
ここは敢えて、“6億円の男”らしからぬ安っぽくキッチュな「贅沢」を演出して、
意地の悪い満足感に浸ってみるわけだ。

腹も膨れて店を出る。
よくわからない街角に自分は立っているが、そこからタクシーで帰ろうなどとは思わない。
地下鉄の駅を下りていって、いつもの電車で帰るのだ。
「だってタクシーなんてもったいないじゃない?」。それはもう、体に染みついた感覚だ。

いつもの駅、いつもの帰宅の道筋、
考えるともなく考えに耽るうちに、あっという間に家に着いてしまう。

寒い。まず風呂だ。浴槽になみなみとお湯を張る。
「肩の下辺りが水面に浸れば充分」とか、もう水位のことなんて気にしない。
「だって俺はもう高額当選者なわけなんだから」
そう思い、自分はこれから先、何につけてもことあるごとにそう思うんだろうなと思う。
「だって俺はもう高額当選者なわけなんだから」
たゆたうたっぷりとした湯の水圧の下で、自分はそう思う。

風呂を出れば、時間はまだ早いけれど、今日はもう寝てしまうことにする。
俺は寝ることこそが至福なんだ。文句あるか?
もうつまらん雑事にも煩わされまい。
「だって俺はもう高額当選者なわけなんだから」

余は満足じゃ。

<追記>
6億円を手にした後のことについても考えてみた。

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宝くじに並ぶ人

2012-11-26 23:58:00 | 今日の出来事
年末ジャンボ宝くじが今日から発売されたらしい。

詳しいことは知らないけど、キムタクが花火をぶっ放してるCMで「6億円!」と言っているから、
一等・前後賞を合わせた賞金が「6億円」になったってことだろう。
「BIG」がすでに1口300円で6億円の当たりを出していることを思えば、
(まあ、実際は「出ず」にキャリーオーバーばっかりだけど)賞金金額を上げたのは遅すぎるくらい。

「西銀座デパートチャンスセンター」の「1番窓口」にも、この雨の中、大勢の人が並んだんだろうな。
宝くじ自体はバカにしないが
(それだって本当はバカにされるべきなんだ。当たる確率の“天文学的低さ”から言ったら)、
長時間じっと並んでる人には「蔑みの感情」が湧き起こらないでもない。
原理的にはよその空いてる売場でさっさと買おうとまったく関係ないわけだからね。
「そこを当たりくじの売場と崇拝しきった“信心”の強さと引き換えに、
また、長時間の行列に耐えたけなげな“頑張り”と引き換えに、
自分には当たりくじを得られる権利があるはず!」
と考えるその根性が、なんともいじましいというか、さもしいというか。

去年だったか一昨年だったか、会社の上司で、
そういう行為には絶対にシニカルな視線を送るに違いないだろうなと思っていた人が、
「俺、そこで並んで買ったよ」と言ったのには驚いた。
しかも「一人で」並び、「60枚も」買ったというのでなお驚いた。
寒い中喋る相手もいなくて何してたんですか?何分くらい待ったんですか?
30分くらいかな。本を読んでたからそんなに気にならなかったよ、と。
まあ、ちなみに買った60枚は全滅だった(もちろん10枚に1枚確実に出る末等を除き)らしいけど。

かくいう僕も、宝くじは多分買うわけだ。
でも60枚=18000円なんてとてもとても。連番で3枚しか買わないよ。
60枚でも3枚でも、見る夢の大きさは変わらないわけだしね。
どこで買うかといえば、「さりげなさ」重視で。
自宅の最寄り駅近くとか、会社の近くとか、容易に思い浮かぶような売場では買わない。
出先で、しかも、できるだけマイナーな地名の、マイナーなロケーションの売場で買うことになるだろう。
いやそもそも、買わなくたって別に構わないしね…と、
とにかく殊更に「さりげなさ」を装うのであった。
そういう態度も実はまた、いじましくもあり、さもしくもあるのかも知れないが…

でもとにかく、「思いつき」で動くつもり。

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図書館で借りる本 本屋で買う本

2012-11-23 01:15:43 | 雑感
本はほとんど図書館で借りる。
買って所有している本は全部でカラーボックス1個分しかない。
お金を使わずに本を読むのは書物の文化に貢献していないようで申し訳なくも思うが、
自分は会社勤めで独身で、給料からがっぽり住民税を差し引かれているので、
図書館を活用するのはその差し引かれた分を“回収”しているだけだ、とも思う。
幼い時からいつも生活の中には図書館があって、多分、自分の家以外でいちばん親しみの湧く場だ。

「借りる本」と「買う本」の線引きは、自分の中でこんなイメージを持っている。

「読む本」は図書館で借りる。
「使う本」「眺める本」は本屋で買う。

だから「読む本」である小説はたいてい図書館で借りて読んでいる。
村上春樹とか阿部公房とか、文体に独特の魅力があって、
「常に手元に置いておき、折に触れ参照したい」と思える作家の本だけ、買ったのが何冊かある。

それに対して、本屋で買う「使う本」の代表格は旅行ガイドで、
旅行に行くたびに買い揃えるので、日本全県をひととおり旅した今となっては、
全国を網羅できるだけの旅行ガイドが本棚に揃っている。もちろん海外のもある。
図書館に置かれている旅行ガイドには、たまに、
いかにも「旅先に連れ回された」ような痛々しいくたびれ方をしたものがあり、
これはさすがにひどいと感じる。
図書館の本はあくまで「借り物」であって、それを我が物のように消耗品扱いするのはどうかと思う。
まして、マーカーを引いたり、メモを書き込んだり、切り抜いたりなど、言語道断だ。
こういう借り手には、永遠に図書館への出入り禁止処分を下してほしいものだと思う。

そのほかの「使う本」としては、料理やガーデニング関係の本、ジャズの楽曲紹介の本、辞書、地図など。
要するに「使う本」というのは、「読む本」と違い、
「頭のページから順を追って読まれるわけではない本」ということだな。

「眺める本」としては、鉄道関係の本。
もっと芸術への感度と欲求が高ければ、写真集、画集、建築やインテリアのデザイン集なんかも
あってよいところだけど。

「本棚に並ぶ本」は、家の中の他のどんな家具・小物類より、その人の趣味嗜好を如実に物語る。
タレント本や自己啓発本、指南本ばかりなんぞ並んでいたら、相当小っ恥ずかしい。
僕の場合は、カラーボックスをクローゼットの中に入れて見えないようにしている。
もっとも、うちに訪問客はないけどね。

今図書館で借りている本は次の通り。
まだ読んでいないので、この本たちが真に意味するところ
(表象するのが趣味の良さなのか悪さなのか、それによって自分の株は上がるのか下がるのか)
はよくわからない。

戌井昭人『まずいスープ』
多和田葉子『雲をつかむ話』
藤木TDC『アダルトビデオ革命史』
安田佳生『私、社長ではなくなりました。―ワイキューブとの7435日』
磯田和一『書斎曼荼羅 本と闘う人々』

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2時間風呂に入ってる

2012-11-21 23:35:57 | 今日の出来事
今日は仕事でイベント事があって、朝から夕方までずっと立ちっぱなし、歩きっぱなしで、
人込みもあったせいか埃っぽさも体をつきまとい、家に帰ったら迷わず浴槽にお湯を張った。
いつもはシャワーで済ませるところを。

オフィスに置いてあり古くなったために捨てられるところだった週刊誌を
いつだったかカバンに入れて持ち帰ってきており、
それを湯舟で読めば浸かっている間の暇つぶしになると思いついた。週刊現代。

普段は買うことも読むこともない雑誌だが、読んでみれば新聞とは毛色の違う書き手で、
新聞とは異なる視点の論調があり、思ったよりもずっと「知的好奇心をくすぐる」内容だなとは思ったが、
エロ小説の出来はいかにも「三文」といった感じだった。
タクシーの女性ドライバーが客のおっさんに肩を揉まれたら感じちゃって…って、
なんとまあ、エロの想像力が貧相だこと。
別のページの書評欄じゃフランスのノーベル賞作家の小説を取り上げたりしてるのに、
それに興味を示すような読者層が、この安直なストーリー展開でムラムラできるんだろうか?
「高尚」である必要はまったくないが、もっと「周到」であってほしいと思った。
下ネタだから乱雑粗悪でもいい、ということにはならんよ。

…で、それを1時間以上読んでいて、さすがに腕が疲れてきたので、
(いらない週刊誌だけど水に浸して読むわけにもいかない)
その後は浴室の電気を消して30分以上物思いにふけっていた。
ちなみに風呂に入る時に明かりを消すのは中学か高校以来の習慣。
その理由というか理屈についてはまたあらためて書こうと思う。
お湯の温度は高くないのでいつまででも入っていられる。
いやむしろ、ぬるくなればなるほどそこから寒い外に出るのが嫌になる。
自分はやろうと思えばいつまででもダラーンとしていられる人間なんだなあとつくづく思う。
「絶望の闇の底」という言葉が浮かぶ。
体を洗ってさっぱりして風呂を出れば、「生まれ変わる」ことになるとよいのだけれど。

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