tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

歯ぎしり対策にマウスピースを作ってみた

2012-11-20 15:48:57 | 今日の出来事
去年の冬に左上奥歯に痛みを覚え始め、
歯医者に行くと「歯ぎしりが原因では?」と言われた。
別の歯医者で“セカンドオピニオン”を求めたところ、やはり歯ぎしりを指摘された。
その後、季節が暖かくなると痛みがおさまったため、何もせずにいたのだが、
最近の寒さのせいだろうか、再び痛み出した。
そうしたところで、先週水曜、NHKの「ためしてガッテン」に
たまたまチャンネルを合わせたら、
「発覚!悪魔の歯ぎしり」と題して特集を組んでおり、
あまりにもタイムリーな内容なので全編見てしまった。
パネリストが「ガッテン!ガッテン!」と音の出るボタンを押すという演出が
あまりにも“NHK的”でダサくて敬遠していた番組なのに、初めて全部見たよ。
(ちなみにこの番組はもう17年もやってるんだな)

歯ぎしりが進行して半分以下に磨り減ってしまった歯の写真は衝撃的だった。
(ここまでなってしまう前に痛くて苦しむことはなかったのか?)

歯ぎしりは誰でもするもので、中には「良い歯ぎしり」なるもの
(睡眠中に胃から食道へ逆流する胃酸を中和するため、
歯ぎしりによって唾液を分泌させて呑み込む、というはたらき)
もあるらしい。

「良い歯ぎしり」が通常の噛む力の半分くらいなのに対し、
歯を破壊してしまったり、肩こり・頭痛・腰痛などの原因となる「悪い歯ぎしり」は、
通常の噛む力の倍以上もあるらしい。
眠っているのになんだってそんな力が出せるんだ!

また、睡眠中の無意識の歯ぎしりはなかなか自覚できないものだが、
歯ぎしりをしているかどうかを簡単に確認する方法として、
指で歯の内側(舌側)の下顎をなぞってみなさい、と。
隆起があれば、それは歯ぎしりで歯にかかる力を受け止めて支えようと、
顎が発達して骨が盛り上がったものなのだ、と。自分はまさにそうだった。
鏡で見てみると、その隆起の骨が白く透けて見えるくらいだった。

で、直す方法は?と言えば、「歯ぎしりは直らない」と。
歯に過度にかかる力を分散させるマウスピースを使用するのがよい、と。

よし、マウスピースを作ろう!

翌日、早速歯医者に予約を入れ、その翌日に行って型を取り、
昨日それができあがった。

初回は2580円(念のためレントゲンも撮った)。2回目は5080円。
〆て7660円。うーむ、いい値段だ。

マウスピースとともに、それを作った際の石膏型ももらってきた。
(どこに飾ろうか思案中)。

変な話だが、早くつけてみたいな…とワクワクしなかったこともない。

就寝時。水で洗ってはめてみる。
想像したよりよくフィットする。
もっとフガフガと膨らんだ物を押し込められる違和感があるのかと思った。
ただし、水で洗ったその水の冷たさももろにフィットするため、
歯の痛いところによく滲みること!泣きそうになる。
また、口中の“異物”に対する条件反射なのか、唾が出てきて止まらなくなる。

自分は寝る時にはうつ伏せになるのが落ち着くのだが、
顎を枕に押しつけるのは歯を食いしばるような力のかかり方になるので
いかにも良くないような気がして、仰向けに寝る。
そもそも下向きに寝ると、口中に溢れる涎を垂らしそうだ。
視界に(目をつぶっているけど)中空が広がっている感じがするのは、心もとなくて慣れない。
口の中に異物が詰まっているのも、もちろん慣れない。
でも、しばらくは舌の先でマウスピースを触ったりしていたものの、
(時として真空状態になって歯にキュッと張りついたりする)
やがて眠りに落ちた。

夜中、目覚めた。
これはただし、マウスピースの違和感のためというより、
前夜、中途半端な時刻(いつもは12時を回るのにこの日は10時過ぎ)
に床に就いたためだろう。

翌朝目覚めると、マウスピースの違和感はだいぶ消えていた。
このままはずしたら、はずした方が違和感が起こるんじゃないか、
と思えるくらいだった。
車の運転をする時、シートベルトをしないと肩の辺りが自由すぎて落ち着かないが、
あれと同じように、「マウスピースをはめていないと落ち着いて眠れない」くらいに
慣れるとよいと思う。

マウスピースライフが始まった。
1週間とか10日後くらいに、早速歯の痛みが緩和されたりしたらすごいな。


「世界は言葉でできている」を自分なりに解いてみる(11/7OA)

2012-11-19 17:13:15 | 今日の出来事
「世界は言葉でできている」再び自分なりに解いてみる。

1-「人間とは、【   】生き物なのです」(マーク・ザッカーバーグ)

facebookに引きずられると、【つながりたがる】などはすぐに浮かぶ。
自分はfacebookをやっていないがブログをやっている意味を思えば、
【表現せずにはいられない】なども浮かぶ。
間違ってはいないのだろうが、「なにごとかを言い得た」スカッとした感じもしない。
…こう言ってはなんだけど、あまり良問とは言えないんじゃないか。
なにしろ「人間とは○○な生き物である」って、なんでも入れられるもんなあ。

若林正恭 【たった一人では自分になれない】(82ポイント)
永塚勤 【別れなくてはならない】(78) つぶやきシロー、名前変えたのか。 
谷中敦 【夢を共有せずにはいられない】(76)
設楽統 【秘密を作り秘密を知りたがる】(81)
Mummy-D 【本能的につながりたい】(91)
志茂田景樹 【他の生き物の殺戮と保護を繰り返してきた最も矛盾した】(71)
設楽 【唯一笑う】(75)
ザッカーバーグ 【本能的につながりたい】(91)

やはりfacebookを加味するか(若林・谷中・設楽の1)
しないか(永塚・志茂田・設楽の2)で答えの色が分かれた。

人はfacebookのみに生きるわけではないのでfacebookに縛られる必要もないが、
かといって、facebookに引っ掛けないと、答えが漠と広がりすぎるし、腑にも落ちづらい。
「答えを当てるな、答えを超えろ」というのが確かこの番組のキャッチコピーだったと思うけど、
この問いは明らかに着地点としての「答え」を想定してしまっている気がする。

2-「英雄とは、【   】のことだ」(司馬遼太郎)

これも「答えの伏線」が張られているような気がしてしまう。
「あまり知られていなかった坂本龍馬を世に知らしめたのは、
司馬の書いた小説『竜馬がゆく』だった」という前置きの説明が。
そこから“類推”すれば、答えはこうだ。

自分 「英雄とは、【後世にしか認められない人】のことだ」

その時代に喝采を浴びた人が「英雄」だとは限らない(ヒトラーなどがそう)。
本当の評価は、その人の死後、後世が決めるのだ、と。
画家なども、存命中は日の目を見なかった人は実に多い。

谷中 【秘密の階段を見つける人】(80)
永塚 【真の英雄になれなかった人】(74)
設楽 【命の油をそそぎ、希望の明かりを灯した者】(86)
Mummy 【普通の人々が幸せに暮らすための生け贄】(63)
志茂田 【新しいものをほぼ築いてあとは立ち去るだけの人】(74)
若林 【未来から巻き戻して今を生きる人】(70)
設楽 【善人にも悪人にも描ける人物】(81)
司馬 【自分だけの道をあるくやつ】(82)

全体的に「気取り」と「理屈っぽさ」が鼻につく。
司馬の回答も格別斬新なわけでもない。
前問もそうだが「答えになんでも入れられる」出題は、やはり面白くならない。

3-「【   】人は、おそらく皆負けている」(マルチナ・ナブラチロワ)

勝つとか負けるとか、自分はあまりこだわらないからな…そういう意味ではこうだ。

自分 「【勝つことにこだわる】人は、おそらく皆負けている」

屁理屈だけど、「勝ちたい」という欲求は、
自分が今「負けている」ポジションにあることを認識しているという前提に立つ。
そう認識していることこそがすでに、「負け」を呼び込んでいるのではないか。

永塚 【家族のために負けられないって言っている】(48)
設楽 【100%でのぞむ】(72)
志茂田 【常識にとらわれる「タイツをはく人を笑う」】(54)
若林 【神に誓うのではなく頼る】(86)
設楽 【大】(58)
永塚 【しゃべりすぎた】(69)
谷中 【強敵に感謝しない】(78)
Mummy 【表彰台に立ったとき、世界中を感動させられる】(24)
ナブラチロワ 【「勝ち負けは重要ではない」と言った】(81)

自分の回答とナブラチロワのは意味が正反対だ。
「勝ち負け」に価値を置けば、ナブラチロワの言うことはその通りだろう。
でも、誰もがテニスの試合のような
「わかりやすい勝ち負け」の世界に生きているわけでもない。
人生全体に敷衍できる言葉なのかどうかは疑問だ。

4-「コンピューターなんて役に立たない。だって、【   】」(パブロ・ピカソ)

ピカソも言いそうだし、中学生も言いそうだけど、やはりこれか。

自分 「コンピューターなんて役に立たない。だって、【そこに「愛」はないから】」

若林 【書いたものが簡単に消せるから】(91)
設楽 【自分で電源を入れることさえできないから】(80)
若林 【答えを出すだけだから】(78)
設楽 【プログラムされた事しか出来ないから】(78)
設楽 【俺が使えないからな!】(67)
ピカソ 【答えを出すだけだから】(78)

ピカソの言葉は鋭いな。
人間とコンピューターの違いをズバリ言い得てる。
「ありがちな答え」(自分の回答がそうだ)におさまらない若林の才もすごい。
でも、この番組、「若林しかいない」んだよな。
他の回答者の回答にはほとんど唸らされたことがない。
「IPPONグランプリ」のように、本当の精鋭が集まった感じ、
「プロフェッショナルの技」を見せつけられた感じがしないと、
この番組、存続は難しいんじゃないか。

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定義があいまいな「平日」 土曜日は入るのか?

2012-11-17 12:39:48 | 物申す
これほど広く使用されている言葉で、定義があいまいな言葉もないだろう。

「平日」。

そこにいったい土曜日は含まれるのか?

日曜・祝日以外の日。(大辞林)
日曜・祝祭日以外の日。最近は土曜日も除くことがある。ウイークデー。(大辞泉)


土曜日は平日とみなす大辞林。
「最近は土曜日も除くことがある」と注釈を加える大辞泉。
でも、週休2日制が定着して久しい今、実態はもう、「除くことがある」どころか、
「土曜日は確実に平日から除かれる」という認識が圧倒的なんじゃないか。

マクドナルドネタが出た前回にちなんで言えば、
マクドナルドの「平日ランチ○○円」キャンペーンでは、
当然のように土曜日は平日扱いでなかった。
ポスターの「平日」表記に「※土曜日は平日に含みません」の注釈すらなかった。
また、「土曜日は平日のはずなのになぜ除外?」という論争が起こったとも聞かない。

旅館の宿泊、高速バスの切符、遊園地のパスポート、美容院の予約、等々、
ネットを見てみても、「平日限定」を謳うサービスで土曜日を平日に含めるものは1つもない。

それでも言葉の本来の意味としては土曜日は平日に含まれるという事実。

文化庁だっけ?毎年「国語に関する世論調査」とやらで、
「『にやける』を本来の『なよなよとしている』という意味で使っている人は
14.7%しかいない(『薄笑いを浮かべている』と答えた人は76.5%)」
「『割愛する』を本来の『惜しいと思うものを手放す』という意味で使っている人は
17.6%しかいない(『不必要なものを切り捨てる』と答えた人は65.1%)」
などと言葉の誤用の調査結果を公表して悦に入っているけど、
そろそろ「平日」の定義のこの曖昧さも決着させた方がいいんじゃないの?

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マクドナルドへの愛憎入り混じる思い

2012-11-15 17:39:11 | 物申す
マクドナルド経常益16%減 1~9月、客単価低下

日本マクドナルドホールディングスは1日、2012年1~9月期連結経常利益が前年同期比16%減の178億円になったと発表した。1~9月期の経常減益は7期ぶり。高単価の商品が振るわず、客単価が想定以上に落ちた。通期業績は計画を下回る公算が大きく、来期に110店舗を追加閉店するなど収益改革に乗り出す。

売上高は1%減の2207億円だった。既存店売上高が2.2%減り、24億円の経常減益の要因となった。

4月からコーヒーの値下げや100円メニューの充実など低価格攻勢で客数は伸びた。ただ、新開発した高単価メニューの購入につながらず、客単価は落ちた。新商品の投入に伴う販売促進費も膨らんだ。

12年12月期で3%増の284億円を見込んでいる経常利益の達成は難しい状況だ。会見した原田泳幸会長兼社長は「震災で消費志向が変わり、今までのやり方は通用しない」と話した。

収益性の低い店舗を例年、年間100店舗ほど閉めているのを、来期は閉店数を200店舗超に増やす。ビッグマックなど看板商品の値下げキャンペーンもやめるほか、新商品も絞り込む。勝ち組だったマクドナルドだが、成長に向け正念場を迎えている。(日本経済新聞)


マクドナルドは月2、3回は使っているだろうか。
丼もの、そば・うどんなど、数あるファーストフード店の中ではいちばん行く店だ。
実は今日の昼食もマクドナルド。
クオーターパウンダーチーズ・ポテトM・ジュースのセットにチキンクリスプ、
クーポンを使って全部で590円。
食欲があまりない時でもマックなら食べられると思う。
でも、マックに走ってしまった時にはなぜか「負けた」感があるんだよな。

食事を典型的ジャンクフードで妥協してしまったことの後ろめたさ。
妙に落ち着きのないレジ空間に並んで列を作ることのきまり悪さ。
無味乾燥な店内で1食を食むことの寒々しさ。

だから、「閉店数200店舗超」と聞くと、正直ほっとする。
ああ、これで安直にマクドナルドを選択する機会も少しは減るだろう、と。
家の近くにも勤務先の近くにもマクドナルドはある。あちこちにあり過ぎる。

マクドナルドと言えば、
「レジカウンター上からメニューをなくした」というのがひところ話題になった。

原田会長は、「スピード・オブ・サービス」という言葉を用い、
「前のお客様が(カウンターで)じっとメニュー表を見ているのを、
その後ろで待っているというのはフラストレーションを感じると思います」、
要するに「メニューは並んでいる間に決めておけ」という理屈を持ち出したが、
だからといって、並んでいる間にメニューを吟味できる環境の変化
(わかりやすいメニュー一覧が動線上に見やすく掲示されるようになった、とか)
があったわけでもない。そもそもこの理屈なら、
行列のできない時間帯にもカウンター上からメニューを撤去する理由はない。

これはやはり、安価な単品をより目立たなくして選びにくくさせ、
利益率の高いセットメニューに誘導するための施策というほかないだろう。

だいたい、「スピード・オブ・サービス」を追求するほどの「合理性」があるならば、
マクドナルドのレジ回りには腑に落ちないことが多い。
実にゴチャゴチャと錯綜しているのだ。

まず、ほとんどの店が、いわゆる「フォーク並び」
(複数ある所に列を作って並ぶ際、列を1つにし、あいた所に先頭の人が入る方式)
をさせるようになっていない。列をバラバラに作る。

商品受け渡しの場所も整理されていない。
会計を済ませて、どこどこで待つように、と言われてその場所で待っていると、
カウンターのあらぬ場所から呼ばれたりする。(たいてい会計係と商品係は別の人だ)
会計の列もゴチャゴチャなら、商品受取待ちの人の塊もゴチャゴチャ。

さらに、商品受け渡しで最も愚かだと思うのは、「商品名の連呼」で客を呼ぶことだ。
「クオーターパウンダーチーズセット、コーラのお客様!」
ゴチャゴチャと人がざわつく店内で、語尾の「…コーラのお客様!」だけ聞こえて、
多分自分のだろう、と持っていく人がいるのは容易に想像できる。
そうして「商品の取り違え」が起きる。自分には何度か経験がある。
レジに取りに行った時に確認する手順もないのだから当たり前だ。
これを防ぐのは簡単なことだ。長々と商品名を叫ぶのではなくて、
レシートに整理番号を振って、その番号で呼べばいい。
商品を渡す際にちらっとでもレシートを提示させれば、
それだけでくだらない取り違えはなくなる。

…まあ要するに、
「スピード・オブ・サービス」などと題目を唱える経営トップが
現場の店舗の実態をどれだけ把握しているのか知らないが、
“普通のユーザー”が、商品を手にするまでの一連の流れを観察しているだけでも、
サービスの、そして、システムのアラが目についちゃうということだ。

「月2、3回」の結構なユーザーでありながら、
マクドナルドが「勝ち組」の座から転落するのを歓迎する…。

愛憎半ばする複雑な気持ちが、マクドナルドに対してはある。

<追記>
ところで、「マックカード」は以前は金券ショップによく売られていたのに、
このところ全く見かけなくなってしまった。
額面500円が470円くらいで売られていて、釣りも出ることから、
極端な話、「ハンバーガー1個だけを実質70円で買う」こともできたわけだが、
品薄になったのか、あっという間に「495円」などと値上がりし、
「5円程度のトクじゃわざわざ買わないな…」と思っていたら、ついにどこにもなくなってしまった。
なぜ今までは金券ショップに溢れていたのか、そしてなぜ姿を消してしまったのかは謎だが、
「マクドナルドでしか使えない」券なわけだから、それが財布に入っていなければ、
マクドナルドへ行く理由がまたひとつ消えた、とも言える。

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296円の買い物でも「お支払いは1回でよろしいですか?」

2012-11-13 23:58:21 | 物申す
チェーンのコンビニやスーパー、飲食店の「マニュアル接客」にいちいち噛みつくのは不毛だ。
かと言って、バカバカしい受け答えを「バカバカしい」と突っ込めないほど感覚を麻痺させたくもない。

クレジットカードで支払いができるスーパーがある。
小銭のやりとりをしなくていいのは楽なので、
(特にスーパーの買い物だと1円単位まで細かくなり鬱陶しいので)
カードが使える店では必ずカードを使っている。

ところがね…たとえ「296円」の買い物でも聞くんだよね、レジの店員が。
それもひとつのチェーンだけじゃない。あちこちのチェーンで。

「お支払いは1回でよろしいですか?」

…あのね。どこの世界に296円を「分割払いで」ってお願いする奴がいるんだよ?
たとえいるとして、それはすべての客にすべからく確認を取らなきゃいけないほど頻繁に現れるのか?
それに、もしも確認を忘れて「1回払い」にしてしまったとして、何か大問題が生じるのか?
大金の買い物なら「引き落とし口座が残高不足になりそうで…」ってこともあるだろう。
だが、296円の買い物を、全額いっぺんに払うか、数十円ずつ分けて払うかの違いで、
致命的な問題など起こりようもない。
それでもどうしても分割払いにしたきゃ、自分から言うよ。「奇異で稀有な事例」と自覚した上でね。
その「奇異で稀有な事例」を接客のスタンダードに盛り込む必要など全くないわけで、
どうして黙ってさっさと「1回払い」で処理を進められないのかね?

毎回すごくバカバカしい質問だと思っている。
でも、そんなことはいちいち店員に指摘しない。ちょっと億劫めに「はい」と返事をするだけ。
本当は「当たり前だろ?」と鼻であしらいたい。
そうすることで、質問のバカバカしさに気づかせてあげたい。

だが、そんなことをしても無駄だとわかっている。
店員の(おそらくはバイトの)諸氏は、
自分自身で「必要かつ適切な質問」と判断してその質問を投げかけているわけではないからだ。
単に「上から命じられているから」「マニュアルにそう書いてあるから」質問してくるだけなのであって。
そんな店員に質問の不毛さを説いてみたところで、
それはその向こうのよく見えない「上層部」なり「全社共通マニュアル」なりを
相手にまわすことになるだけで、気が遠くなるほど面倒臭い。

繰り返す。
小額の買い物で「1回払いでよろしいですか?」といちいち尋ねるのは、
「お客様の意向に細やかな気配りを見せる、懇切丁寧な行為」ではない。
「判断力と想像力の欠如を露呈させた、不毛で間が抜けた行為」に過ぎない。
もとよりスーパーの買い物に店員と客との親密なコミュニケーションなど求めちゃいないが、
たとえ店員と客の間に会話が生まれることが「心温まるコミュニケーション」だとしても、
「愚問とそれに対する“仕方なしの”返答」はコミュニケーションとは呼べないからね。

※なお、「小額の支払いでクレジットカードを使うのは恥ずかしい」
 という捉え方も世間にはあるみたいだけど、これは理解しがたい。
 「クレジットカード=借金のカード」という前近代的な了見に囚われてるんだろうな。
 ・釣り銭のやりとりがなくてスムーズ
 ・釣り銭の間違いも起こらない
 ・財布に釣り銭の小銭が溜まらなくて済む(小銭で重たく膨らむ財布はうんざりだ)
 ・財布から現金が減らないので銀行から金をおろす手間が省ける
 ・カード会社のポイントが溜まる(微々たるものだが消費税のことを思えば侮れない)
 …カードを使わない理由はないのだが。

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