tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

296円の買い物でも「お支払いは1回でよろしいですか?」

2012-11-13 23:58:21 | 物申す
チェーンのコンビニやスーパー、飲食店の「マニュアル接客」にいちいち噛みつくのは不毛だ。
かと言って、バカバカしい受け答えを「バカバカしい」と突っ込めないほど感覚を麻痺させたくもない。

クレジットカードで支払いができるスーパーがある。
小銭のやりとりをしなくていいのは楽なので、
(特にスーパーの買い物だと1円単位まで細かくなり鬱陶しいので)
カードが使える店では必ずカードを使っている。

ところがね…たとえ「296円」の買い物でも聞くんだよね、レジの店員が。
それもひとつのチェーンだけじゃない。あちこちのチェーンで。

「お支払いは1回でよろしいですか?」

…あのね。どこの世界に296円を「分割払いで」ってお願いする奴がいるんだよ?
たとえいるとして、それはすべての客にすべからく確認を取らなきゃいけないほど頻繁に現れるのか?
それに、もしも確認を忘れて「1回払い」にしてしまったとして、何か大問題が生じるのか?
大金の買い物なら「引き落とし口座が残高不足になりそうで…」ってこともあるだろう。
だが、296円の買い物を、全額いっぺんに払うか、数十円ずつ分けて払うかの違いで、
致命的な問題など起こりようもない。
それでもどうしても分割払いにしたきゃ、自分から言うよ。「奇異で稀有な事例」と自覚した上でね。
その「奇異で稀有な事例」を接客のスタンダードに盛り込む必要など全くないわけで、
どうして黙ってさっさと「1回払い」で処理を進められないのかね?

毎回すごくバカバカしい質問だと思っている。
でも、そんなことはいちいち店員に指摘しない。ちょっと億劫めに「はい」と返事をするだけ。
本当は「当たり前だろ?」と鼻であしらいたい。
そうすることで、質問のバカバカしさに気づかせてあげたい。

だが、そんなことをしても無駄だとわかっている。
店員の(おそらくはバイトの)諸氏は、
自分自身で「必要かつ適切な質問」と判断してその質問を投げかけているわけではないからだ。
単に「上から命じられているから」「マニュアルにそう書いてあるから」質問してくるだけなのであって。
そんな店員に質問の不毛さを説いてみたところで、
それはその向こうのよく見えない「上層部」なり「全社共通マニュアル」なりを
相手にまわすことになるだけで、気が遠くなるほど面倒臭い。

繰り返す。
小額の買い物で「1回払いでよろしいですか?」といちいち尋ねるのは、
「お客様の意向に細やかな気配りを見せる、懇切丁寧な行為」ではない。
「判断力と想像力の欠如を露呈させた、不毛で間が抜けた行為」に過ぎない。
もとよりスーパーの買い物に店員と客との親密なコミュニケーションなど求めちゃいないが、
たとえ店員と客の間に会話が生まれることが「心温まるコミュニケーション」だとしても、
「愚問とそれに対する“仕方なしの”返答」はコミュニケーションとは呼べないからね。

※なお、「小額の支払いでクレジットカードを使うのは恥ずかしい」
 という捉え方も世間にはあるみたいだけど、これは理解しがたい。
 「クレジットカード=借金のカード」という前近代的な了見に囚われてるんだろうな。
 ・釣り銭のやりとりがなくてスムーズ
 ・釣り銭の間違いも起こらない
 ・財布に釣り銭の小銭が溜まらなくて済む(小銭で重たく膨らむ財布はうんざりだ)
 ・財布から現金が減らないので銀行から金をおろす手間が省ける
 ・カード会社のポイントが溜まる(微々たるものだが消費税のことを思えば侮れない)
 …カードを使わない理由はないのだが。

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