せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アジサイの季節(2) ~ 園芸品種

2013-06-05 | 日記
装飾花の付き方によりテマリ型、ガク型、円錐型などにわける。またそれぞれ一重、八重、ナデシコ咲きなどがある。ガク片に白い線が入る絞り咲きもある。アジサイは品種が多いし花の色は変化するので見た目だけで品種名はなかなかわからない。とりあえず名札の付いたものだけでも集めてみよう。



未来

ハイドランジア(セイヨウアジサイ)とヤマアジサイの交雑種。白いガクに鮮やかな濃いピンク色の覆輪が入る品種。








貴船

ガクはやや丸みのある八重咲きで、落ち着いた紫色を呈する。両性花は木の勢いが良ければ脱落せずに開花する。加茂花菖蒲園作出の品種。



フラウ キヌエ







フラウ ヨシミ

濃いピンク色に白い覆輪が入るガク、そしてそのガクには鋸歯がある。






思いのまま






メッサリーナ

丸弁のガク。





夏祭り

濃い紅色のガク。咲き始めは底白で、咲き進むにつれて底にも色が乗る。土質の影響が少なく紅の色は安定しているという。


ヤマアジサイとの交配種で、枝は細く葉や花もガクアジサイよりやや小型。



マジカルオパール






紅風車

ヤマアジサイの園芸品種。ガク咲き(一重)。





ステアテレサ




レッドビューティ―






小町

セイヨウアジサイ、ガク咲き(八重)。同じ加茂花菖蒲園作出の舞孔雀に似ているが、舞孔雀ほどは両性花のガクが発達せず、色も濃ピンク色になる。







ドリーム

加茂花菖蒲園の作出したアジサイのひとつ。





甘茶(紅)

丸弁。



清明






舞孔雀

セイヨウアジサイ。装飾花は紫色の八重咲きで、両性花のガクも大きく発達するかなり派手な品種。加茂花菖蒲園の作出品種。





ジーピーワン







以下のものは名前不明。



これは名札がない。未来と同じものかもしれないが。







鮮やかなブルーの八重。残念ながら名前がない。







紺のガク。











ピンクのガク。







青の八重ガク。







ピンクの八重ガク。





赤のテマリ。





これも同じものかなあ?カマキリの赤ちゃんがいた。





白の八重でガク。


この上のものとは違うかも。



アジサイの季節(1) ~ ヤマアジサイとガクアジサイ

2013-06-04 | 日記
梅雨の季節に入ってあちらこちらの庭や公園のアジサイが咲き始めた。バラに比べると梅雨の花の印象があって地味だと思われがち。けれどちょっと注意して見ていくとアジサイは美しいし、その世界は奥が深いのに気付く。自然の中での変異も多く品種の数もとても多い。東洋のバラと言われるのもうなずける。










アジサイの仲間でもカシワバアジサイや園芸品種の’アナベル’のようなアメリカノリノキは見た目にも特徴があって日本のアジサイではないとすぐにわかる。

カシワバアジサイ






ガクアジサイやヤマアジサイから作出された園芸品種は数知れずありどこを見て区別をすればいいのだろう?

ガクアジサイは関東南部や中部地方南部の海岸付近に自生し、ヤマアジサイは日本各地の山中に自生している。ガクアジサイはヤマアジサイと比べると樹高は大きい。葉は大きくて厚く光沢があり海岸向きの印象がある。両性花がすべて装飾花に変化したガクアジサイを一般にアジサイ(ホンアジサイ)と呼ぶこともあるが葉の光沢をみればそれがガクアジサイの一変種であるとわかる。西洋アジサイ(ハイドランジア)とはヨーロッパで改良され日本に逆輸入されたガクアジサイ系の里帰り品種のことで、おもにガクアジサイを親として交配されできたものを指す。一方ヤマアジサイは樹高は低く、葉は小さめで薄くうぶ毛などがあり光沢がない。その代わり野趣がある。



ヤマアジサイ系 (ベニガク?)

花はガク咲きで一重。葉は小さくて光沢なし。


咲き始めたばかりで装飾花は白。一部赤くなってきているのでこれからもっと赤みがさしてくるとすればヤマアジサイの品種、紅ガクの可能性あり。






装飾花には鋸歯がある。



ガクアジサイ系

テマリ咲き。






装飾花の色は土の酸度によって変化しアルカル性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるという。しかも種によって変化の強弱がある。アジサイは本当に移り気。




これは葉の光沢がないからガクアジサイ系ではないのかも?


こちらはガク咲き。

コリアンダーとオルレヤ

2013-06-02 | 日記
先月ハーブ園を訪れた時にコリアンダーが咲いていた。明るい春の日差しの下、清涼感のある香りと優しさに包まれたハーブ園は、日常の喧騒や人間の醜さに満ちた現実世界から離れて別世界に入ったような気分にさせてくれる。三途の川の向こう岸に広がっているという花畑もこんな感じなのだろうか?先日職場近くの公園の一角に設けられているハーブのコーナーにコリアンダーに似たセリ科植物が美しい花を咲かせていた。コリアンダーは弱々しい感じで女性的なのに対してこちらはしっかりとしていて男性的。コリアンダーではないとしたらこりゃなんだー?と探すとオルレヤ(オルレイヤ)と書いた名札があった。



コリアンダー









後ろ。地中海東部原産の一年草。コリアンダーの生葉は中華料理で香菜(シャンツァイ)、エスニック料理ではパクチーと呼ばれる。


オルレヤ (オルラヤ)











後ろ。

葉はニンジンの葉と似ている。においを嗅いでもコリアンダーと違い強い香りはなさそう。外側の花弁が大きいのはセリ科の特徴かな。

ツクシイバラ

2013-06-02 | 日記
公園のツクシイバラは先週までほんの数輪しか咲いていなかったのに今日はほぼ満開状態になっていた。


ツクシイバラ (筑紫薔薇) バラ科



九州や四国地方では河原などに野生するらしい。真白なノイバラに比べて濃いピンクが鮮やかだからとても目立つだろうなあ。多くの花が一斉に咲き、強い香りが風と共にやって来る。クマバチやホソヒラタアブが花の蜜を狙って飛び回り、その羽音が聞こえる。




ホソヒラタアブが飛んでいるのが見える。


花弁はハート型でとても可愛い。


花軸には多数の線毛があるのが特徴。葉は大きくて光沢がある。


花は始め濃いピンクでしだいに薄くなって最後は白になるようだ。




ピンクと黄色がとても美しい。

ミツガシワ

2013-06-01 | 日記
昨日5/31朝「NHKニュース おはよう日本」に史上最高齢の80歳で世界最高峰エベレストに登頂した冒険家の三浦雄一郎さんが出演した。その中で「年寄り半分仕事」という言葉があると教えてくれた。年をとって物事を成すためには計画を立ててゆっくりと進める必要がある。若い時の半分だけ仕事してあとは休息をとる。慌てないで一歩一歩着実に進んでいくことが若い時以上に大事だ。目標を立ててそれに向かって進むことが楽しい、それでいいんじゃないですかという。偉業を達成した人の言葉は説得力がある。



先月湿地帯に出かけたときに一面に白い花が咲いていた。写真を撮っている人達に聞くとミツガシワ科ミツガシワだという。







1枚の葉は厚みのある3小葉からなる。その小葉の形がカシワの葉に似ているからこの名前がついている。しかしカシワの葉には似ていない。






花はガガイモの花のように花弁に細い毛があって美しい。