せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

キハナショウブとポンテデリア

2013-06-13 | 日記
アオスジアゲハ

近くの調整池の周りは湿地帯になっている。この前の天気のよかった休日にその辺を散歩した。アオスジアゲハが水たまりで水を飲んでいるのを見ながら進んでいくともうトンボやヤンマが飛んでいて子供たちが網を持って追いかけている。一人の小学校低学年の男の子がトンボを採ろうとして結局採り逃がしてしまった。横で見ていたのでその網のさばき方が悪いとアドバイスしてあげたかったけれどもしなかった。その代わりあれは何と言うトンボだったのかと尋ねるとギンヤンマかシオカラだろうと答えた。確かにギンヤンマだった。子供のころ虫取りが何よりも好きだったので懐かしい。今では動植物園になってしまった水源地近くのいつもオニヤンマやギンヤンマが好んでやってくる場所で、ジリジリと照りつける強い日差しのもと足は蚊に刺されながら10分も20分もじっと飛んでくるのを待つ。期待に心が湧きたつのを感じて時間がたつのを忘れた。そして待ち望んだギンヤンマが来たときに持っている網を振る。そのタイミングがぴたりとあったときの感動は今でも忘れられない。人知れず子供の時の夏に数限りなく繰り返された出来事だった。



キハナショウブ アヤメ科

黄色いハナショウブと思われる花がまとまって咲いている。


キショウブはこの辺りでは先月たくさん咲いていたが今はもう終わっているからキショウブではない。しかもキショウブよりも黄色が薄い感じがする。


キハナショウブかなあ?キハナショウブはハナショウブ(アヤメ科アヤメ属の多年草)とキショウブの雑種。ハナショウブはアヤメ科の多年草で日本に野生するアヤメ属植物の1種ノハナショウブを改良した園芸種。ハナショウブは葉の中央脈が両側に稜をつくって浮き出るのが特徴。


このキハナショウブも葉の中央脈が浮き出ている。



キショウブ

キショウブはアヤメ科の多年草。ヨーロッパ原産で明治中期に渡来した。2013-05-09のブログにも写真を載せた。上の写真は5月初めに撮ったもの。キハナショウブとキショウブは似ているが少し感じが違う。




ポンテデリア ミズアオイ科

キハナショウブのすぐ近くに水性植物で青い花をつけているものを発見。


葉は長く大きなハート型。周りに白い花をつけて群生しているのはクレソン。


ネット検索してみるとミズアオイ科ポンテデリア属の多年生水生植物でポンテデリア Pontederia cordataというもののらしい。


穂状花序に青紫色の花。


水色の花弁に黄緑色の斑紋が美しい。


オスのギンヤンマの胸部と腹部の境界部分には鮮やかな水色を帯びた個所がある。ポンテデリアの花弁の爽やかな青色もギンヤンマの腹部の青色もこれから来る本格的な夏の青空を連想させ、その暑さの予感と子供のころの期待感を呼び起こしてくれる。