せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アジサイの季節(1) ~ ヤマアジサイとガクアジサイ

2013-06-04 | 日記
梅雨の季節に入ってあちらこちらの庭や公園のアジサイが咲き始めた。バラに比べると梅雨の花の印象があって地味だと思われがち。けれどちょっと注意して見ていくとアジサイは美しいし、その世界は奥が深いのに気付く。自然の中での変異も多く品種の数もとても多い。東洋のバラと言われるのもうなずける。










アジサイの仲間でもカシワバアジサイや園芸品種の’アナベル’のようなアメリカノリノキは見た目にも特徴があって日本のアジサイではないとすぐにわかる。

カシワバアジサイ






ガクアジサイやヤマアジサイから作出された園芸品種は数知れずありどこを見て区別をすればいいのだろう?

ガクアジサイは関東南部や中部地方南部の海岸付近に自生し、ヤマアジサイは日本各地の山中に自生している。ガクアジサイはヤマアジサイと比べると樹高は大きい。葉は大きくて厚く光沢があり海岸向きの印象がある。両性花がすべて装飾花に変化したガクアジサイを一般にアジサイ(ホンアジサイ)と呼ぶこともあるが葉の光沢をみればそれがガクアジサイの一変種であるとわかる。西洋アジサイ(ハイドランジア)とはヨーロッパで改良され日本に逆輸入されたガクアジサイ系の里帰り品種のことで、おもにガクアジサイを親として交配されできたものを指す。一方ヤマアジサイは樹高は低く、葉は小さめで薄くうぶ毛などがあり光沢がない。その代わり野趣がある。



ヤマアジサイ系 (ベニガク?)

花はガク咲きで一重。葉は小さくて光沢なし。


咲き始めたばかりで装飾花は白。一部赤くなってきているのでこれからもっと赤みがさしてくるとすればヤマアジサイの品種、紅ガクの可能性あり。






装飾花には鋸歯がある。



ガクアジサイ系

テマリ咲き。






装飾花の色は土の酸度によって変化しアルカル性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるという。しかも種によって変化の強弱がある。アジサイは本当に移り気。




これは葉の光沢がないからガクアジサイ系ではないのかも?


こちらはガク咲き。